日本=最小回転半径/米国=Turning Circle Diameter | パワカンのブログ(輸入車個人輸入代行)

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いつもご覧頂きありがとうございます、パワーカウンティです。


さて、今回記載する内容は今後アメリカのサイトでの諸元を見る際の一助にしてみて下さい。

アメリカ以上に、日本で気になる最小回転半径ですが、どのように解釈していくのか役立たせてみて下さい。

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オフィシャルでは見られない事もありますが、他サイトで諸元表(Specification)を見ると時々現れる文字と数値、Turning Circle Diameter 33.3 feet など。


記載方法はいくつかあり

Turning Diameter

Turning Radius

Radiusは半径を意味しますが、基本的に直径であるDiameterで表示されます。


基本的な知識として

日本での「最小回転半径」は車の前輪が描く円の半径を指しているので、例えば5.5mと記載されていれば11mの円を描く事ができると考えるようにします。常に倍にしてイメージするようにして下さい


米国での「Turning Diameter」のほかに、「curb to curb」と同列に追記されることが殆どですが、Curbとは縁石を指し、ボディーやフロントタイヤが縁石に物理的に乗り上げない前提を指しています。日本も同じ考え方で、純粋にタイヤのみが描く円を指しています。


一方、「wall to wall」と記載されることもあり、これは縁石ではなく壁を前提としています。もし左側に並行に壁をギリギリに置いて右にいっぱいハンドルを切って曲がると、リアを左にこする形になります。ピックアップトラックなどオーバーハングが長かったり、コーナーを絞り込んでいない形状ではガッツリとリアー左コーナーをぶつけてしまいますね。またフロントコーナーもしかりです。その最外側を見込んだ数値を示すのがこのWall to Wallです。ボディー形状の実寸から図るため現実的でもあります。


2009 SUBARU REGACY OUTBACK 2.5i

を例に turning circle daiameter が35.40 feetと記載されてます。

1foot(フット、複数形でfeet)は0.3048メートルとして計算し10.78メートル。これが直径となりますが、日本では半径で表記されているので半分に割ることで日本の数値と比較し易くなります。10.78m÷2=5.4mとなります。本当は、アメリカと同じように日本も直径で表示してしまえば現実的で分かり易いのですけど。

上の絵を参考にしてみて下さい。


http://www.carbibles.com/steering_bible.html


英語の分かる方は、上記も補助としてご覧下さい。


車は"切れ角"が命のようなものです。いくら小さい車でも切れ角が悪いと最悪ですが、フルサイズであっても切れ角によっては何ら気になる事もありません。ことに、私の92'F150は日本で乗るには最悪。ステアリングの切れないフルサイズほど心細い事はありません。広い交差点で切り返し術を繰り広げたり見かけは派手ですが、知らない住宅など怖くて走れない。ピットマンアームやステアリングキット、それこそ移植を考えてみり楽しいものではありますが、これはあくまでも20世紀車であるが為。


現代となっては、サイズ、切れ角、パワー、スタイルを考えて検討したいものです。


今後ともパワーカウンティを宜しくお願い致します。