2024年1月15日(mon)

 

私がブログ上で休みをとるのは2年半ぶりになる。その際、ブログの更新頻度が緩やかになるだろうと記していたが、最近になって意外と頻度が高くなっている。しかし、冬は自宅に籠ることが多くなりネタも尽きた。

という訳でテレビのキャスターのように、少し遅い冬休みに入らさせていただく。もしかするとそれは今までより長期になるかもしれないし、不定期発信になるかもしれない。

今までを振り返って印象的だった旅の上位10は前回と変わらないが、この2年半で思い出深かった3編を紹介させていただく。いずれもお時間のあるときにご覧いただければ有難い。


【番外編】

 28年前の京都へタイムスリップ  〔2022年5月〕

 

(本編より)
道行く人は日本人ばかり。時々金髪の外国人を見かけるが、日本人にはデリカシーに欠けるように感じるあの早口で大きな声は一切聞こえてこない。疫病のまん延によって、外国人が少なかった28年前の京都のまちにタイムスリップできるとは皮肉だが、今回の旅は敢えてそれを享受させてもらう。


 北海道で憧れのスタジアム巡り 〔2023年6-7月〕

 

(本編より)
そろそろ旅は終わりにしようと考えていて、本当に行きたい場所を厳選しているつもりだ。それなのに今回、急に北海道の球場を巡る旅に出ようと思い立った。それは行きたいと思って記しているリストにすら掲載されていないプランだった。今までとは違う価値観が、また新しい旅を生もうとしているのか。


 高瀬川源流 憧れの湯俣温泉へ 〔2023年9月〕

 

(本編より)
湯俣温泉に日帰りで行くだけだが、それでも登山届を提出した方がいいとタクシーの運転手さんに言われる。私が生まれて初めて登山届を書くと言うと、東京在住の女性は「地元なのに、もったいない」とおどける。

 


 

【心に残る旅上位10】
 

1 大人の青春18きっぷ?で道東へ 〔2019年9月〕 
 


落石岬灯台が回転を始める瞬間を映像に収めようと出掛けた。この地特有の霧に阻まれて、灯台の周囲に広がる断崖絶壁の景色をみることは叶わなかったが、それでも極上の時間を過ごせた。そしてこの旅では、道の駅「厚岸グルメパーク」で、生がきとウイスキーの組み合わせの素晴らしさを知り、日本最東端のイタリアンレストランとされる「Boschetto」で花咲ガニを丸ごと使ったパスタを戴いたのだった。



2 福島に学び、日本の未来を考える旅 〔2020年7月〕 

 


JR常磐線が9年ぶりに全線開通したというニュースに、福島県浜通りの今を自分の目で確かようと車で出掛け、いわき市から北上した。東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年近くが経ったが、まだ何も解決していない現状と廃炉に向けて課題が山積するのを目の当たりにしてショックを受けた。そんな中、一軒宿の微温湯温泉「二階堂」を訪れることができたのは一生の思い出になった。


 
3 いざ入道埼灯台へ(秋田車中泊旅) 〔2019年4-5月〕 

 

 

男鹿半島の先端に立つ入道埼灯台。この袂で車中泊して灯台とじっくり対峙することにした。二日目の昼過ぎに到着し観光客向けの食堂で昼飲みしたのもいい思い出だが、灯台が回転を始める時間に立ち会い、灯台の灯が360℃を照らし出す妖艶な夜に出会えた。それは折しも、平成から令和へと変わる特別な日だった。


4 二つの時代を行く 黒部ルート 〔2016年7月〕 

 

 

黒部峡谷鉄道の終点・欅平駅と黒部ダムを結ぶ黒部ルート。そのほとんどがトンネル区間で、エンジニアや資材を輸送するのが目的で、普段、一般の人は立入ることができない。それがインフラツーリズムの需要の高まりもあってか、関西電力が事前に予約を募って見学会を実施しているが、これが思った以上に倍率が高い。さっそく申し込み、2回目で黒部ダム発のコースを引き当てた。北陸新幹線を使えば日帰りも可能だったが、せっかくなので黒部渓谷にある、歩いてしか行くことしかできない黒薙温泉で一泊することにした。

※このルートは今年、黒部宇奈月キャニオンルートとして商品化される。


 プティ・ヴェール(四国未踏の地 土佐へ!) 〔2019年12月〕 

 

 

高知市内のひろめ市場は、年末の金曜日の夜ともあって、その頃は意味不明な“密”だった。広場のテーブルに料理を持ち寄って食べるスタイルなので、ひとりでは臆するところがあったが、その喧騒と一線を画すプティ・ヴェールに入店した。それまで旅先でとる食事に重きを置いてこなかったが、このためだけにもう一度訪れたい。そう思わせるほど魅力的だった。この旅では、翌日に出掛けた四万十川のポタリングも、もちろん深く記憶に刻まれている。

 

6 鉄輪温泉 湯けむり紀行 + メイプル耶馬自転車道ポタ 〔2018年12月〕 

 

 

 

大分県には行きたくなる温泉がいくつもあるが、初めて訪れたこの時は、湯治の風情が残る鉄輪温泉を選んだ。地元の人が通う共同浴場を巡り、まちを彷徨い歩きながら昼飲みした。夕食はまちの大衆食堂でとるつもりが早い時間に閉じてしまい、偶然入った若者向けの店のホルモン焼きの美味さに驚いた。連泊したので翌日も迷わず同じ店を選んだ。中日は、以前から憧れていたメイプル耶馬自転車道を走ることもできて心が満たされた。


働き方改革で北海道へ 〔2019年6-7月〕 

 

 

 

この旅は、訪問先を詰め込んだ。夕張では旧北炭清水沢火力発電所のガイドツアーを申し込み、テレビ番組で観たキャベツ天丼を求めて江別駅からポタリングもした。でも一番の目的は小樽の日和山灯台の点滅を祝津パノラマ展望台から眺めることだった。

 

 

積丹ブルーと呼ばれる風光明媚な景色を求めて神威岬へ出掛けた。残念ながら霧雨に阻まれ、その姿をみることは叶わなかった。しかし、バスの中で偶然見つけた食堂まで歩き海鮮丼を食べながら昼飲みしたのが妙に心に残っている。


 讃岐うどん&讃岐ポタ 〔2017年7月〕 

 

 

 

「讃岐うどんの味は、全然違うんよ」。そう香川県出身の友人は言った。それが果たして真実なのか、ようやく訪れる気になったのは、どうしても行きたい二軒ができたからだ。宮武製麺所は高松琴平電鉄仏生山駅近くにあって問題なかったが、もう一軒の高柳食堂は八栗ケーブル登山口駅前にあり、自転車で坂を上って行かなければならなかった。それでもわざわざ出掛けた甲斐があった。



新日本海フェリー輪行 〔2016年8月) 

 

 

北海道東苫小牧港から秋田港までの一泊だけの船旅ではあったが、多くの時間をロビーで過ごすのが”通”なのだと常連客に教わった。秋田港では嵐の中へ自転車を漕ぎ出したのも今となってはいい思い出だが、この旅は留萌本線の留萌駅-増毛駅の廃止を見据え、沿線を自転車で走ったのが主な目的だった。さらに往路では飛行機輪行の初体験もしている。



10 大人の休日パスで肘折温泉へ 〔2018年12月〕  

 


ブロ友さんがお勧めの温泉地。それまで肘折温泉の存在を知らなかったが、こじんまりした温泉街は私の好み。さらに共同浴場もあった。図らずも翌朝には初雪が降り、風情ある温泉場をみせてくれた。この旅ではJR北上線ほっとゆだ駅に途中下車して、駅に隣接する風呂を堪能したのも忘れ難い思い出になった。