私の旅は、極力、有名な観光地は避けるようにしているが、寒風山=標高355㍍に登らなくてはという思いが強くなる。それは、ポートタワーセリオンに昇れなかったということもあったが、車でなければ来れない場所だということもその気にさせた。

 

 

八郎潟(写真左奥)のことは、地理の授業で習ったが、こんなにも大規模なものだとは思わなかった。さらにここまで走って来た海岸線が緩やかに弧を描き壮大な景色を形成している。

 

 

私が拝見しているブログには見事な構図で鉄道写真を収めているものがあり、常々研究させていただいている。こうした高い場所から鉄道を見下ろせる場所はなかなかないので、わざわざ30分ほど待って、先ほど乗車した男鹿線の車両を撮影する。風が強くて何とか収めるものの、もう少し、下の方を入れたかった。(写真/羽立駅-脇本駅間の間を走るキハ40系)

 

 

主要道を通らず、日本海沿いの県道59号を進む。もう入道埼灯台に向かうだけだが、当然と言えば当然、秋田港に至るこの湾には他の灯台が多いことに今さらながら気がつく。時間の関係でそれらすべてをスルーするが、いつしかまたこのルートの灯台を巡ってみたいものだ。(写真/明治27年(1894)初点灯の鵜ノ埼灯台。以前は船川灯台と呼ばれていた)

 

 

入道埼灯台

男鹿駅から1時間ほどで入道埼灯台に到着する。灯台に関心を抱くようになって、ずっと訪れたいと思いながら、ようやくここにたどり着く。ラガーシャツを彷彿させる白と黒のストライプが印象的な灯台で、広大な草原の中に立っている。

 

 

入道埼灯台

しかし肉眼でこの灯台をみるのは初めてではない。以前、北海道から秋田に向かう洋上から、この灯台を眺めていたのだ。(写真/灯台付近には広い駐車場があり、今夜はここで車中泊する)

 

 


現在14時過ぎ。灯台の参観は16時まで。灯台の前に軒を連ねる食堂を備えた土産屋で営業時間を確認すると、どこもおおよそ15時には終了するという。ということで、先に食事をとることにする。空いている店を選び、海のものを肴に一杯やりながらゆっくりと過ごす。さらにこの後の撮影のことを考え、店の人にお願いしてカメラのバッテリーを充電させていただく。(写真/すでに人気のうに丼や刺身定食は品切れとなっていて、たこ刺し定食を注文する)

 


いざ入道埼灯台へ(秋田車中泊旅 Vol.5)に続く