2019年12月28日(sat)

 

高知市を発つ前に、自転車で市内を散策する。高知城天守には登れなかったが、まあこれで現存12天守の内、訪れていないのは彦根城(滋賀県)と備前松山城(岡山県)の二城となった。ただし、天守に登っていないのはこの高知城の他、弘前城(青森県)、松江城(島根県)も含まれる。

 

 

JR高知駅前には武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の銅像が並んでいる。どうしてこの3人が選ばれたのか、市民の間でも賛否両論あったと思われるが、この地から日本を変えた多くの若者が誕生した史実に間違いはない。
 

 

とさでん交通の路面電車は明治37年(1904)に開業し、日本で最も古いとされている。3路線の延長は25.3㎞と、これも日本一長い軌道路線だ。おそらく市民の方にとっては便利な乗り物なのだろう。驚くのは、高知県では電車を指すのはこの路面電車であることだ。そういわれてみれば高知県内のJRや土佐くろしお鉄道の路線は確かに非電化なのだ。

 

 

JR四国は、アンパンマンを列車のキャラクターとして採用しているが、生みの親のやなせたかし氏はこの高知で育ったため、高知駅にはこうしたアンパンマンたちが階段に描かれていて、2階にはアンパンマン列車広場もある。

 

 

高知駅から中村駅行きの特急しまんと1号(写真左)に乗車し土讃線の起終点駅の窪川駅に到着する。ここからはJR予土線、宇和島駅行きの普通列車(写真右)に乗り換える。

 

 

 

ここから先、隣の若井駅までは土佐くろしお鉄道の路線となるため、青春18きっぷで乗る場合は、別料金を支払う必要がある。(写真/ここから先はワンマン運転。運賃表にはJR予土線宇和島駅までの駅の他、なぜか東京-新大阪間の新幹線駅名の表示がある)

 

 


その訳は、この車両が鉄道ホビートレインと呼ばれ、初代新幹線0系を模した団子鼻のデザインをしているからだ。旅番組で幾度となく観てきたが、こうして実際にみると、予土線まで来た実感がこみ上げてくる。(写真/土佐大正駅にて“四国新幹線”を見送る)

 


四万十川ポタ Vol.2に続く