【タイトル】
ハリー・ポッターと死の秘宝PART1(原題:Harry Potter and the Deathly Hallows Part1)
【概要】
2010年のアメリカ/イギリス合作映画
上映時間は146分
【あらすじ】
ダンブルドア校長からの使命を果たすべく、ハリー・ポッターとロン、ハーマイオニーの3人はヴォルデモートの秘密の「分霊箱」を見つけて破壊する旅に出る。
【スタッフ】
監督はデヴィッド・イェーツ
音楽はアレクサンドル・デプラ
撮影はエドゥアルド・セラ
【キャスト】
ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)
ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー)
エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)
ヘレナ・ボナム=カーター(ベラトリックス・レストレンジ)
ロビー・コルトレーン(ルビウス・ハグリッド)
トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ)
レイフ・ファインズ(ヴォルデモート)
ブレンダン・グリーソン(マッドアイ・ムーディ)
アラン・リックマン(セブルス・スネイプ)
マギー・スミス(ミネルバ・マクゴナガル)
【感想】
J・K・ローリングの原作本を2部作として公開した最終章の第1部。日本ではシリーズの売り上げは右肩下がりになる中、全世界では9億7千万ドルの安定したヒットを記録した。
当初の子供向け路線はすっかり放棄して、登場人物が毎回のように死んでいくようになった本シリーズにして、最も映像的に暗い作品と言えよう。日中の場面などはほとんどなく、たとえ昼間であってもかなり暗めのテイストとなっている。
また、「ハリーポッターと炎のゴブレット(2005)」でセドリックが死んでから、毎作品のように登場するキャラクターの誰かが死ぬという展開が用意されてきたシリーズにおいて、本作はバタバタとキャラクターが死んでいく。序盤にハリー・ポッターの家に終結した不死鳥の騎士団が全員ハリー・ポッターに成りすまし(誰がハリー・ポッターのブラジャー姿を見たいねん)、目的地となる隠れ穴に到着するとヘドウィグとムーディはその途中で死んでしまったらしく、ジョージは左耳を負傷する。他の連中が逃げながら戦う様子も描かず、シリーズにおいて重要なキャラクターの死も描かない。キャラクターの扱いがあまりにも軽すぎないか。
そこからは、どう見ても「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズに影響を受けた様な物語が展開する。ロケットを持つとその人のダークサイドが垣間見え、それが元でパーティが喧嘩別れになるなど影響を受けた程度では済まないほど既視感満載の展開になっていく。さらに、新しい要素を次から次に追加していき、その都度それについて説明するというグダグダな展開が続いていく。
おまけに、ハリー・ポッターが取る行動も行き当たりばったりで、頭を使ったり魔法を使ったりして解決すると言うよりかは、突然現れた何かに助けられるみたいな展開になっている。少なくとも1本の映画としては到底評価するに値せず、ただ暗くて退屈で説明的である。
【関連作品】
「ハリー・ポッターと賢者の石(2001)」…シリーズ1作目
「ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002)」…シリーズ2作目
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004)」…シリーズ3作目
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005)」…シリーズ4作目
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007)」…シリーズ5作目
「ハリー・ポッターと謎のプリンス(2009)」…シリーズ6作目
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1(2010)」…シリーズ7作目
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2(2011)」…シリーズ8作目
取り上げた作品の一覧はこちら
【予告編】
【配信関連】
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【ソフト関連】
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映像特典(BD1枚目)
├WBムービーツアー・イン・「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1」
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映像特典(BD2枚目)
├7人のハリー
├かけっこ大勝負!
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├特報
├未公開シーン集
├メイキング・オブ・サウンドトラック
├開園!ハリー・ポッターのテーマパーク
<4K ULTRA HD+BD>
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├日本語吹き替え
映像特典(計169分)
├原作を脚本へ
├撮影の舞台裏
├ロケの現場から
├不死鳥の騎士団、再び
├スカピオールとグレイバック
├さようならドビー
├ビル・ウィーズリー登場
├戦え!ウィーズリー家
├闇の勢力
├ニューフェイス
├1冊の本、2作の映画
├マジカル・パワー:小道具の不思議
├特報
├予告編集