【タイトル】
ハリー・ポッターと謎のプリンス(原題:Harry Potter and the Half-Blood Prince)
【概要】
2009年のアメリカ/イギリス合作映画
上映時間は153分
【あらすじ】
支配力を強めるヴォルデモートに対し、ダンブルドア校長はいずれやって来る戦いの時に備えハリー・ポッターと準備をしていくことになる。
【スタッフ】
監督はデヴィッド・イェーツ
音楽はニコラス・フーパー
撮影はブリュノ・デルボネル
【キャスト】
ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)
ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー)
エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)
マイケル・ガンボン(アルバス・ダンブルドア)
アラン・リックマン(セブルス・スネイプ)
ジム・ブロードベント(ホラス・スラグホーン)
マギー・スミス(ミネルバ・マクゴナガル)
ロビー・コルトレーン(ルビウス・ハグリッド)
トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ)
ヘレナ・ボナム=カーター(ベラトリックス・レストレンジ)
【感想】
人気シリーズの6作目も、全世界で9億3千万ドルと安定したヒットを記録した。
当然のことながら、ハリー・ポッターが主人公なので彼の場面が多いのだが、重要なキャラクターとも言えるヴォルデモートはもっともっと描くべきだっただろう。いくら名優レイフ・ファインズが演じたところで彼とその部下たちに全く怖さがないのだ。ようやくホグワーツ魔法学校に侵入してきたとして「どうにかなるやろう」くらいにしか思えない存在だった。
それから、ドラコ・マルフォイも同様である。マルフォイは前作までは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのビフ役の半分にも満たないただの小悪党だったのだが、ようやく本筋に関わるようになってきた。この手のシリーズでこの手のキャラクターならもっとシリーズ序盤に本筋に絡んできてもおかしくないと思うのだが、かなり引っ張ったなという印象である。
また、本シリーズは基本的に原作を大幅にカットして描いているとのことだが、残すところは本当にこの部分なのだろうかと感じる場面も多々ある。中盤のロンがクィディッチで活躍する場面なんて全く必要に感じない(シリーズ当初は毎作品クィディッチの場面があったが、ゴールキーパーなんていたっけ??)。それに、惚れ薬の件もあまりに下らない。原作の程度の問題なのか、映画化に向けてエピソードの取捨選択が下手だったのかは分からないが、下らないことには変わりない。
あと、以前から感じていたのだが、ハーマイオニーは学園内で異性からあまり相手にされない存在として描き続けているが、これほどの女の子がモテない世界ってやはり違和感がある。
本作の本筋はダンブルドア校長の物語である。俳優が変わりながらも割と彼の人となりは描きてきたこのシリーズ。いくら信頼しているからとはいえ、まだ未熟なハリー・ポッターにあれやこれやと任せすぎな気もするが、この点はボチボチだったんじゃないだろうか。
【関連作品】
「ハリー・ポッターと賢者の石(2001)」…シリーズ1作目
「ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002)」…シリーズ2作目
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004)」…シリーズ3作目
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005)」…シリーズ4作目
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007)」…シリーズ5作目
「ハリー・ポッターと謎のプリンス(2009)」…シリーズ6作目
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1(2010)」…シリーズ7作目
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2(2011)」…シリーズ8作目
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├J.K.ローリング:第7巻執筆の1年
├質問タイム!あなたのことを教えて
├ハリー・ポッターのテーマパーク
├未公開シーン集
<4K ULTRA HD+BD>
収録内容
├上記BDと同様