手術翌日 その1
手術後の夜は、排尿感と
息苦しい辛い気分と戦いながら、
何とか眠りについて楽になろうと思っていると、
看護師さんが体温、心拍数、血圧、血中酸素濃度を
測りにきて起こされてしまいます。
また眠ろうと努力し、眠りにつくかと思うと、
またバイタルチェックです。
この繰り返しで朝を迎えました。
このような状態だと、
折角の若い女性(看護師さん)に
手を握って(心拍数測定)貰っても、
気持ちが揺らぐ元気も出ませんでした。(笑)
こんなことを書くと全国の看護師さんに
怒られそうだけど・・・、
本当に怒られそうだなぁ・・・
手術後の一番大変な時にお世話になった
看護師さんこそ、恩人なのに、
当面の間、彼女の顔を見ると、
当時の辛さを思い出すので、
違う看護師さんに対応して貰いたいなどと
思ってしまっていました。
完全に八つ当たりですね。(笑)
朝を迎えました。
朝には、膀胱カテーテルを外せる
ことになっていました。
看護師さん 「ご気分どうですか?、
麻酔が完全に抜けて、
ふらつかず歩行できれば
膀胱カテーテルを外せますが、
ふらつくようでしたら、
暫く付けておきますが。」
私 「早く外して下さい。(泣)」
看護師さん 「では、確認しますね。
ゆっくり点滴台につかまり立って下さい。
2、3歩、歩きましょう。
ふらつかないですか?」
私 「(少しふらつくけど)全然大丈夫です!
これなら外にも行けます。」
看護師さん 「カテーテル抜きますね。
少し痛いかも知れませんけど、
我慢して下さいね。」
私 「はい・・・(優しくお願いします)」
私 「う~ん・・・」
まだまだ、私の一番大事な器官で、
敏感なところですから
思わず、声が漏れてしまいました。
もちろん、快感ではなく、痛みからですよ。(泣)
手術当日 その5
手術室を出た直後に、
妻と7時間ぶりに再会した記憶はありますが、
ただ、その後病室までの移動の記憶はありません。
手術室に入ったのが、12時50分、
手術開始が13時20分、
終了が18時50分、
病室に戻ったのが19時50分頃らしいです。
実質の手術時間は5時間半となります。
部屋に戻ってから、
大量の汗が出るのは収まりましたが、
時折やってくる長時間の排尿感、
一応膀胱が空っぽになると気分は良くなりますが、
眼圧を下げる点滴の副作用が
利尿作用なので、苦しみは波のように
引いたり、押寄せたりします。
幸い、痛みや吐き気は点滴でコントロールされて
いるのか、まったく何ともありませんでした。
しかし、非常に息苦しさを感じていました。
酸素マスクが付けられているのですが、
鼻と口を覆うマスクが小さいので、
吐いた息がその小さなマスクに開けられた
空気穴から排出されにくく、
マスクを外していた方が楽でした。
手術後の血中酸素濃度は非常に低かったようです。
経験はありませんが、
高山病のような辛さを感じていたのだと思います。
妻は遅くまで病室にいてくれましたが、
話しをする元気も出ませんでした。
21時頃には、先生が回診に来て、
手術について説明をして頂きました。
・腫瘍は殆ど取り除いた。
・筋肉にも付いていたのもできるだけ剥がしたが、
そのせいで目の動きが悪くなる場合もある。
・腫瘍を剥がすとき血が出た。
・一般的に血が出ると腫れが大きくなることが多い。
・血が出ているので、圧を逃がすため、
傷口はキツクしばっていないから、
少しの間、傷口から血がでる。
というような事を説明してくれたと思います。
辛い状況で余り明確には覚えていません。
手術直後後に、妻には取った腫瘍を見せて
同様の説明をしてくれたそうです。
肝心なことは、余り覚えていないのですが、
酸素マスクを外している私を見て、
先生が緊張を解すために、
言ってくれた
「最近流行っているでしょう?
1時間何千円の酸素バーとか・・・
今晩は使い放題だから、使った方がお得だよ!」
・・・でも、本当に無い方が楽に息ができるのですが。
手術当日 その4
・・・良く仕組みは分かっていないのですが、
膀胱カテーテルは、膀胱に尿が溜まると
自然に流れ出るようです。
ただ、普段の排尿と比べたら段違いに
排出が遅いのです。
その間、排尿感が続きます。
辛いですよ・・・。
これは経験した事が無いと分からないと思います。
この辛さを文章にして伝え切れないのは、
大変もどかしいのですが、
何分もの間モジモジしているしか対応方法がありません。
我慢するためには、仰向けに寝て、立膝にし、
右へ倒したり、左へ倒したりするのが良い方法でした。
しかし、両ふくらはぎには、
長時間の手術で鬱血して血栓症になることの予防
(エコノミークラス症候群予防)のため、
空気圧でマッサージする器具が取り付けられているので、
立膝するとマッサージがきつくなるのが難点でした。
ただ、この器具自体のマッサージは気持ち良かった。
翌朝には取り外されてしまったけど・・・。
後日ネットで膀胱カテーテルを留置する方法を調べました。
心とアソコに痛みを感じながら読みました。(笑)
入れるときはやはりゼリーを使うのか・・・
と少し安心もしましたが。
大量の発汗と排尿感で苦しんでいる間に、
先生達は、傷口に顔半分隠れるような大きなガーゼを
当てて固定しようとしています。
ただ、汗を大量にかいているので、
絆創膏がすぐ剥がれてしまい、
「粘着度の高いアレが良いじゃない?」とか、
「もっと伸ばして接着面を広くして・・・」とか、
苦労をしていました。
後日、先生から「汗っかきなの?」と聞かれましたが、
私は、どちらかと言えば汗はかかない方なのですが・・・。
一通りの処置が終わったら、
手術台からストレッチャーへの移動です。
TVでもこのような場面を観ることがありますが、
シーツの上を滑らすように患者を移します。
しかし、大量の汗で滑らず、なかなか移動ができませんでした。
決して、私の体重が重いせいではないですよ。(笑)
ここまでが、手術室内での記憶です。
手術当日 その3
遠くから「○○さん、○○さん・・・」と
呼んでいる声が聞こえました。
優しい女性の声ではなく男性の声だったので、
天国では無いことは、すぐ理解できました。(笑)
私が気がつくと、
「大きく息を吸って・・・、気分はどうですか?」
とか言われたような気がします。
このときは私は気持ち悪くて、
気は動転していました。
また、意識が戻るとと同時に、
汗が大粒の雨のように
身体中から噴き出してきました。
まるで風邪をひき、解熱鎮痛剤を飲んだ後、
大量に寝汗をかいたような感じです。
既に口から麻酔ガスや酸素吸入の
チューブは抜かれていました。
でも、チューブにより気管がダメージを
受けていたのでしょう、
非常に声が出にくくなっていて、
かすれた声で、懸命に訴えました。
「・・・気持ち悪いです、気持ち悪いです。」
これが手術度、私が発した最初の言葉でした。
・・・と書いていますが、
意識も混沌としていたので、
正確では無いかも知れませんが、
まったくのフィクションではありませんので、
お許し下さい。
「手術はどうだったのですか?
無事終わったのですね。
先生、本当にどうもありがとうございます・・・」
なんて言える余裕などありません。
「気持ち悪い」との私の言葉に、
看護師さんは吐捨物を受ける準備をし、
先生は、吐き気止めの点滴を入れてくれたようです。
次に発した言葉は、何でしょう?
「おしっこしたいのですが・・・、
このままで良いのですか?」
でした。(笑)
膀胱カテーテルを入れられることは
事前に知らされていましたが、
もし、万が一入っておらず、
漏らしたら恥ずかしいじゃないですか。
手術の麻酔から醒めた直後でも、
この程度の意識はありました。
手術当日 その2
浣腸の後は、排尿の毎に測尿機へ尿を入れるだけで
手術まで何もやることはありません。
暫く、シャワー、洗髪ができなくなるので、
念入りに洗いました。
予定時間は12時半でしたが、
前の手術が若干伸びているとのことで、
少し遅れて、
受持ちの看護師さんに連れられ、
妻と私で歩いて手術室へ向かいました。
手術室は廊下からダイレクトにアクセスはできず、
各手術室につながるハブのような準備室?から入ります。
病棟の看護師さんも付添の家族もそのエリアは入れず、
その時点で独りぼっちにされます。
付添の家族には待合の部屋があるそうです。
妻は、主治医の先生に、
「折角良い部屋に入院しているのだから
病室で待っていたら」と言われ、
病室に戻っていたそうです。
手術を担当する看護師さんから、
名前、血液型、手術部位について
確認のための質問がされました。
「血液型? 当ててみて!」なんて、
ふざける余裕もありません。
早速、手術室へ。
沢山の手術室があるのですが、
その殆どが「手術中」の赤ランプが
点いています。
手術室扉の開閉はTVで見ると同じように
足で操作していました。
手術室の看護師さんと共に入室すると、
中には麻酔医の先生と
思われる方が一人だけいました。
上半身裸になって手術台に寝るように言われます。
枕はドーナッツ状になっていて頭が安定します。
主治医の先生は午前中の回診の際に
挨拶にすることが出来ましたが、
まだ、手術室の中は、麻酔医の先生と看護師さんの
合計3名だけです。
まだまだ手術は始まらないな・・・
と思い周りを観察。
頭の上には、これもTVで見たことがある
手術用の大きなライト。
さすが本物ぽい・・・って、本物だけど。
と下らない事を考えていたら、
麻酔医の先生が、
「血管は見つけ易いかなぁ・・・あぁ、そうでも無いなぁ。」
と独り言ともつかぬことを言われながら、
点滴の針をグサッ。
点滴の準備をしているなぁ・・・という記憶を最後に、
意識が無くなりました。
「先生、よろしくお願いします!」とか
阿部サダオ の「1つ、2つ・・・ハイ落ちた」も無く、
まるで、ヘキサゴンで島田紳助にまったくいじられず、
いきなり右手を上げられて落とされたように、
アッと言う間も無く意識が無くなっていました。
(分かりづらい例でゴメンなさい。)
手術まで何もやることはありません。
暫く、シャワー、洗髪ができなくなるので、
念入りに洗いました。
予定時間は12時半でしたが、
前の手術が若干伸びているとのことで、
少し遅れて、
受持ちの看護師さんに連れられ、
妻と私で歩いて手術室へ向かいました。
手術室は廊下からダイレクトにアクセスはできず、
各手術室につながるハブのような準備室?から入ります。
病棟の看護師さんも付添の家族もそのエリアは入れず、
その時点で独りぼっちにされます。
付添の家族には待合の部屋があるそうです。
妻は、主治医の先生に、
「折角良い部屋に入院しているのだから
病室で待っていたら」と言われ、
病室に戻っていたそうです。
手術を担当する看護師さんから、
名前、血液型、手術部位について
確認のための質問がされました。
「血液型? 当ててみて!」なんて、
ふざける余裕もありません。
早速、手術室へ。
沢山の手術室があるのですが、
その殆どが「手術中」の赤ランプが
点いています。
手術室扉の開閉はTVで見ると同じように
足で操作していました。
手術室の看護師さんと共に入室すると、
中には麻酔医の先生と
思われる方が一人だけいました。
上半身裸になって手術台に寝るように言われます。
枕はドーナッツ状になっていて頭が安定します。
主治医の先生は午前中の回診の際に
挨拶にすることが出来ましたが、
まだ、手術室の中は、麻酔医の先生と看護師さんの
合計3名だけです。
まだまだ手術は始まらないな・・・
と思い周りを観察。
頭の上には、これもTVで見たことがある
手術用の大きなライト。
さすが本物ぽい・・・って、本物だけど。
と下らない事を考えていたら、
麻酔医の先生が、
「血管は見つけ易いかなぁ・・・あぁ、そうでも無いなぁ。」
と独り言ともつかぬことを言われながら、
点滴の針をグサッ。
点滴の準備をしているなぁ・・・という記憶を最後に、
意識が無くなりました。
「先生、よろしくお願いします!」とか
阿部サダオ の「1つ、2つ・・・ハイ落ちた」も無く、
まるで、ヘキサゴンで島田紳助にまったくいじられず、
いきなり右手を上げられて落とされたように、
アッと言う間も無く意識が無くなっていました。
(分かりづらい例でゴメンなさい。)