あれから左腕の状態は


よくなるどころか

日に日にダルさが増して


浮腫も増した。



一見するとまだ両腕の太さに

違いがわかるほどではない。


けれど


左腕の重痛さが強いし


手首周りや肘上周りは

健側の右よりも確実に太くなってる。




最初に


「あ…これヤバイ。

とうとうリンパ浮腫になっちゃったかも!?」


って感じた時には


あ〜とうとう来る時がきてしまったんだな


…と、意外にも

受け入れ態勢万全の自分がいたけど


腕のダルさや浮腫が日に日に増してきたら


一気に現実味を帯びてきたのと


そのパンチ力があまりにも強力すぎて


しんどすぎて



この2日間ほど

ずっとメソメソと泣いている。



子どもたちの前では泣かないように

しているけれど


子どもたちがそれぞれ登校した直後から


泣けて泣けてしょうがない。



タラレバや後悔はしない!って


あれだけ格好つけて言っていたのに


そういう負の感情に

押しつぶされそうになっている。



腕がダルい。


腕が重い…。



モワッとした感覚は

自分の腕ではないみたいだ。


今までは、多少の違和感があっても


寝て起きれば元通りになっていた。


頑張ってくれていたんだな

あたしの左腕。


全摘したときも


抗がん剤の副作用の浮腫も


放射線も


最初の再建手術も


全部全部乗り越えてきてくれたのに。



あたしが再建再手術を希望したせいで。


退院後に無理して

作業をしまくったせいで…。



悔やんでも悔やみきれない。



一昨日から、

腕の浮腫が肘下にも広がってきて



手首のところ…


手をグーにして握った時に出る腱の筋も


とうとうでなくなってしまった。



左手首を右手の指でつかんでみると


もう親指と中指がくっつかない。


それだけ手首も

浮腫んできたということ…。




嫌だ嫌だ嫌だ




もう、結婚指輪もつけられない。


もう、半袖も着られなくなる…?



これが一生続くの?





嫌だ嫌だ嫌だ




どうしよう。


泣けて泣けてしょうがない。




今日(7/17)、クマ先生の診察を受けてきた。



診察室に入って

クマ先生の顔を見るなり


あたしは泣きながら



「先生…とうとうリンパ浮腫になっちゃって…

足も浮腫がひどくて…」



って言った。



「うん、大丈夫だよ。

でもそれは仕方がないこと。

厳しいことをいうけど

その体に

慣れていくしかないんだよ



このワード


もう何度も聞いたよ!



“慣れていくしかない”



わかってる!




でも、慣れない。



慣れないんだよ。




この重痛くてダルい左腕に


すぐには慣れない。




「リンパ浮腫外来のある病院に

紹介状を書いて欲しいです。

この腕の浮腫がもっと進行していったら…

いずれ手術も考えたい」



「…手術??」



クマ先生の声色が変わった。




「リンパ管の…」




「それは

上手くはいかないよ真顔





………!?チーン




まさかの一刀両断!?





「え…!?なんで…えーん




「あなたの場合は

放射線もあてているからね…

そんな、なんでも不具合が出てきたら

手術って…。

手術をすれば治るってわけじゃないんだよ。

とくに、リンパ管の外科的手術は

そうそう上手くはいかない」





「………えーん





「この病気はね、元には戻れない。

慣れていくしかないんだよ」




わかっちゃいたけど


クマ先生のパワーワードが

グサグサと突き刺さって


ノックアウト寸前。



「それから足の浮腫は

手のそれとは別の問題だからね。

とりあえず利尿剤を出すから

少し様子を見てみよう。

それと、一度CTを撮ってみようか。

浮腫の原因はリンパ浮腫なのか、

もしかしたら別の問題なのか

その辺も含めて検査をして

やっぱりリンパ浮腫だということなら

うちの病院にも

ちゃんと資格を持った看護師がいるから

彼女に申し送りするからね」



来週あたまに

造影CTをすることになった。


造影剤を使ったCTは実に2年半ぶりだ。


癌の転移や再発がないかどうかを

くまなくチェックするようなことを

言っていた。




帰宅して


処方された利尿剤を早速飲んだら


10分置きくらいに

何度も何度も

これでもかと言うほど尿がでて


あんな小さな薬1錠で

この威力には改めてびっくりだ。


心なしか

足の浮腫はマシになったような…?


このまま手の浮腫も尿になって

身体から出ていってくれたらいいのに…


そんな淡い期待をしたけれど


やっぱり腕は

1ミリも細くはなってくれていなかった。









一夜明けて…。


昨日は病院から帰ってきたら

気力ゼロで

ほとんど横になって過ごしていた。


そのおかげなのか、

利尿剤のおかげなのか


心做しか、足も、腕も

少しだけ良くなってる気がする!!


腕は筋肉痛のような痛みが

変わらずあるしダルいけど


二の腕は、少しだけ柔らかくなって

手首周りも少しだけ細くなった。


もっともっと良くなりますように!


なんて高望みはしません。


だからどうか


もうこれ以上

悪化しませんように!!


そう願って

今日もひたすらのんびり過ごします。






クローバー私の乳がん記録クローバー 

ステージⅢC
ルミナールB
HER2…陰性
ki67…28.8%
リンパ節転移数…16/27

2021年
11.5 
乳がんの告知
12.7 左乳房全摘手術+リンパ節郭靖+同時再建(エキスパンダー挿入)

2022年
1.18CVポート造設手術

1.26抗がん剤治療開始(FEC・6クール)

6.1抗がん剤治療開始(ドセタキセル・4クール)

8.20 ホルモン療法開始(タモキシフェン)
9.8
左乳房再建手術(インプラント)

11.2放射線治療開始(全25回・50グレイ)

※2回やったところでコロナに罹患し中断

11.17 放射線治療1回目から再開(全25回)
12.23 リュープリン注射(24週間製剤)

2023年
1.20ベージニオ服用開始

5.16 CVポート抜去

2024年

6.20左乳房再建再手術(インプラント)
上差しイマココ