国内

タミフル効かないインフルエンザ、初の集団感染…横浜

2月28日12時4分配信 読売新聞


 治療薬「タミフル」が効かないインフルエンザウイルスによる集団感染が、横浜市内で先月発生していたことが、同市衛生研究所の調査で分かった。

 タミフル耐性ウイルスによる集団感染は、国内では初めてで、世界保健機関(WHO)に報告された。

 耐性ウイルスが広がる中、新型インフルエンザが発生すれば、タミフルに耐性を持って流行する可能性があるため、別の治療薬を備蓄するなどの対策が必要になる。

最終更新:2月28日12時4分

読売新聞


とうとうタミフル耐性のインフルエンザが国内で発症しましたね。
しかも集団発生。

ゴキブリもハエの類の害虫を殺す殺虫剤も日々進化しています。
なぜかというと 従来の殺虫剤に耐性を持つゴキブリ、ハエ類がドンドン生き延びているのです。
バイキンの世界も同じことが言えます。
抗生物質もペニシリンから始まって どんどん進化をしてきています。
それに伴って MRSA メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-resistant Staphylococcus aureus; MRSA)とか最近はバンコマイシン耐性腸球菌 (VRE)やバンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌 (VRSA)とかも出てきています。

よく患者様に歯周病の話しをすると 薬を飲んで治せませんか?
とか 抗生物質ください 等々の話しがでます。
確かに最近ネットで検索をすると 薬で治す歯周病治療 とかいう宣伝をしている
サイトを見受けます。
ある抗真菌薬でウガイをすると治るとかいうコンセプトです。
このコンセプトの真偽はともかくとして
抗真菌薬で歯周病を治すという方法は学術的には否定されています。


歯周病の原因とされ特定されているのは 空気な嫌いな細菌であり
しかも口の中には常にいる菌(常在菌)です。
つまりまずはプラークの除去 ブラッシング(歯磨き)が重要になります。
歯周病学の日本の草分けである故石川純北海道大学名誉教授は
アメリカにフルブライト留学をして日本に氷川丸で帰国したときに
歯周病はどうやって治すのか?という帰国を待ち望んだみんなの質問に対して
「歯ブラシを出して これが歯周病治療の基本です。」
と答えたとう話しを聞きます。
氷川丸でアメリカを往復をしていた時代から それでは何も進歩していないのか?
と思われるかもしれませんが歯周病治療の基本はブラッシングなのです。
ただし医療の進歩で個々のオーダーメード治療ができるようになり
診療室でも簡単な歯周病菌の検査が出来るようになり
それに応対した薬物療法を選択する場合もあります。
また失われた骨を再生させるという 再生療法の分野では
色々なことが日常臨床でも行われてきます。
そして ワクチン開発や成長因子の注入など様々な治療が
研究段階から徐々に臨床応用へと近ずいてきています。

でもどんなに治療方法が進んだとしても

ブラッシング という基本は多分変らないと思います。


歯を磨かなくても良い時代 これはもしかすると

どんなに医療技術が進んでも 永遠に来ないのかもしれません。


インフルエンザの話しとは随分ずれてしまいましたが

ウィルスも細菌もゴキブリ等々の害虫も 乱用することによって

耐性が出来てしまいます。


確かに薬を飲んだり、つけたりして歯周病が治れば一番よいですよね。