●0 しくじり寸前だった 21卒Zくん -薄氷を履む

はじめて記事をよむ方のために、21卒Zくんの簡単な紹介をすると、首都圏の国公立大学・理工系大学院の修士2年(自宅通学)。
都立高校から現役合格後、学部4年間の単位はフル単(単位を落とさず卒業)で、自大学の院へ進学。

学部3年夏から、インターンシップに応募。

修士1年 夏は某研究機関の短期インターンシップに参加。

今年2月には、早期選考で大手企業E社の最終選考…までは想定通りだったはずですが、そこからコロナ騒動の影響もあって、無い内定から、なんとか大手企業G社からの内々定を得たのが、6月下旬でした。


ひとくくりに、「就活生」といっても、文系と理系、さらに理系でも「推薦」カードが使える機電情(機械・電気電子、情報工学)と、自由応募では、就活のやり方が、違ってきます。

 

今回は、理工系の大学院修士1年(22卒)の後輩が、自由応募でこれから就活を始めるとして、今のZくんならどうアドバイスをするか? 

なお、機電情(推薦あり)については、Zくんの同期の機電系Dくんのアドバイス記事を掲載しました。

■目次

●1 スケジュールと応募会社数 -先んずれば人を制す 

●2 夏~冬のインターンシップへ「応募」するメリット ー言うは易く、行うは難し

●3 研究・開発職志望者は、拠点の「立地」を要チェック -百聞は一見に如かず

●4 文系も理系も必見!! 「大失業時代の倒産危険度ランキング」 -明鏡止水

●110 【緊急警告】 就活セミナーで高額契約?

 

●1 スケジュールと応募会社数 -先んずれば人を制す 

Z: まず、スケジュールについて。

大学受験では、受験日も、入学定員も、発表日も、合格確率(あくまで統計ですが)も、はっきりしていました。が、「就活」とくに、今年はコロナ騒動と同時進行の2月~6月の5か月間、本当に、きつかったです!!

先の見えない中で、いろんな企業の応募枠が(水面下で)どんどん埋まっていくのを目の当たりにしました。

なので、22卒のみなさんは、理系といえど来年1~2月の「早期選考」までに、15社くらいの企業に、応募できるように準備したほうが良いですよ。

そして、7月スタートとして、残り半年です!!

P: Zくんは、7社に応募(ES提出)したわけですが、これは、理系院生・20卒(売り手市場)だったら、多いとは言えませんが、少なすぎる!とも言えない数字でした。

でも、Zくんたち21卒は、今年2月を境に「買い手市場」へと潮目が変わるところで、翻弄されたわけです。
22卒は、さらに状況が悪くなる、つまり企業が求人数を減らす予想で、15社ですか?
Z: そうです。

大学受験と同じで、挑戦5社(国立前期)、標準5社(国立後期)、滑り止め5社 というイメージですね。

1月~の早期選考で、内々定をもらったら、迷わず入社したいと思える会社が「挑戦」。

3月からの一般選考で、複数内定をもらえたら、標準>滑り止め。

P: 複数内定をもらったら、どうしよう? と思ってる、22卒のみなさん! ご心配なく!!

Z: 21卒のぼくの同期は、20卒の先輩に比べて、明らかに苦戦してましたので、22卒の方も、複数内定については、実際に内定がとれてから悩みましょう。

ぼくの場合は、とくに「滑り止め」をまったく考えていなかったせいで、6月には「持ち駒」が、G社だけになりました。

P: 大学受験の場合、志望学部・学科をある程度決めてから、受験校を考えるわけですが、志望企業を考えるときも、同じかな?

Z: 理工系大学院生の場合、そもそも学部4年で、研究室=専攻 を決断しているわけです。

この専攻と、まったく違う事業・職種の会社を志望するなら、相手(企業)を説得できる根拠が必要になりますよ。

自分の専攻を生かした就活をするなら、やはり自分の学科に届いている「求人票」を、まずチェックしましょう。

この「求人票」が届いている会社は、自分の大学・学科の学生を「歓迎」してくれているわけです。

うちの学科で、数百社なので、そこから年内に10~15社を絞りこみ、できれば、挑戦・標準・滑り止め もざっとランク分けしておくと、応募スケジュールの組み立てがしやすくなります。
「求人票」は送られてきていないけれど、ぜひ応募したい会社(挑戦5社)があったら、夏~冬のインターンシップ(という名の企業説明会)に参加しないと、本番では、ES落ちする可能性が高いです。

●2 夏~冬のインターンシップへ「応募」するメリット ー言うは易く、行うは難し
P: 補足すると、前回記事で触れたとおり、Zくんは、自分の学科に「求人票」がきていない3社に、3月に応募して、ES落ちしています。

あわてて応募したため「準備不足」だったかもしれませんが、やはり21卒の場合は、人事が「採用実績校フィルター」をかけた可能性もあります。※0.5
一方で、Zくんは自分の学科に「求人票」がきていないE社で、
  夏の長期インターンシップ応募 →ES選考落ち だけど、夏1dayインターンシップのお誘い →秋の見学会 参加 ほか →2月の早期選考
というルートで、最終選考まで進んでいます。
このように

 ・早期選考

や、

 ・本番の面接で「志望度の高さをアピールできる

などのメリットがあるため、夏~冬インターンシップ への応募を推奨してるわけですが、そもそもエントリーする企業をそれまでに決めなくてはならないわけで。

Z: ぼくは、修士1年の4月から夏インターンシップ 応募の準備をはじめて、7社に応募(3日~10日の技術系・中期 職場実習タイプが3社、いわゆる1dayインターンが4社/機関)しました。

今から考えると、けっこうバラバラというか、適当な応募先でしたが。

でも、ES(エントリーシート)を、実際に書いてみるとわかりますが、理系の場合は、大学院(修士)でどういう研究をするつもりか? を説明する比重が、すごくたかいです。

そして、就活本番のどの企業の面接でも、自分の研究について分かりやすく(対文系人事)、くわしく(対技術・役員)説明できるか? が、合否を左右するポイントの一つです。

なので、2~3月になってから慌てるより、夏~冬インターンシップ用に、修論構想をA4で1枚程度にまとめておいて、適宜、書き換えたり(修論構想なので、日々変わりますよね)、ESの字数に合わせてカットしたりできるようにしましょう。

P: ESの書き方は、昨年の記事で書きましたが、就活という実戦を経験したZくんに、また別の機会にアドバイスしてもらう予定です。  

Z: とにかく、ES作成についても、ゼミ発表などと同様、場数を踏むうちに、着実に上達しますので、まずは書いてみましょう!!

 

東京・立川 グリーンスプリングス の店舗内で筆者撮影

 

●3 研究・開発職志望者は、拠点の「立地」を要チェック -百聞は一見に如かず

P: Zくんは、研究・開発職を志望して、7社に応募。この7社の、研究開発拠点は、首都圏の海のある都県(東京・神奈川・千葉・茨城=つくば)で、さらにKINOKUNIYAのお店に近い場所が多いですよね~。

こういうこだわり? で就活に苦労した半面、就職後の生活ミスマッチはすくないと思います。 

22卒の場合は、これからインターンシップ、OB訪問、最終面接まで、WEBで完結という可能性も高いわけで、そこで気になるのは「立地」です。

大手企業の「研究開発拠点」は、たいてい本社とはまったく別の場所です。

たとえば、筆者は神奈川県に親戚がいるので、

  平塚市 …コマツ(小松製作所) 本社は港区赤坂

  開成町 …富士フイルム 本社は港区赤坂

一方で、京都に本社がある

  ローム →新横浜駅前にも拠点

  島津製作所 →川崎市に20年12月 「Shimadzu Tokyo Innovation Plaza(仮称)」設置予定

など場所の見当がつきますが、地方の学生は、最後まで現地を見ないで就職…ということも、ありえますね。

Z: ぼくの場合、たまたま2月末にOB訪問へ行って、構内見学だけはできたG社に内定したので、ちょっと安心です。

駅からの距離とか、敷地内外の雰囲気とか、パンフレットやHPの写真だけではわからないことも多いですから。

P: 東京の外出自粛がいつまで続くかわかりませんが、 できれば就活本番までに、志望企業の想定職場の立地はチェックしておきましょう。もちろん、化学メーカーのプラント担当職のように、全国・全世界どこの工場に配属されるかわからない職種もありますし、情報工学のエンジニアも、とくにコロナ禍後は、本社だけでなく、各拠点への配備が増えるなど、さまざまですが。

 

 

●4 文系も理系も必見!! 「大失業時代の倒産危険度ランキング」 -明鏡止水
P: 週刊ダイヤモンド 2020年7月25日号の特集タイトルです(以下、本記事)。
つい先日(7月21日)も、コロナ騒動の影響で、JALが21卒の通常採用見送りを発表、ANAもですね。 ほかにも、旅行業界など厳しいですよね。

本記事では、まず、自動車、外食、化学など13業種について、業界全体の危険度をチェックしています(42ページ~)。
さらに、会計のプロ、監査法人が、事業継続「黄信号」と判断した78社のリスト(40・41ページ)。東証1部上場企業も、けっこう入っていますね…。
さらに、「危険水域」ランキング完全版 473社で、倒産判別の指標「Zスコア」をもとに、危険度ランキングを掲載しています。こちらも、東証1部上場企業や、筆者も驚く「あの企業も!?」 ランクインしていました。ただ、記事中でも書かれていますが、電力会社、不動産会社、鉄道会社などは、Zスコアが低くでやすいなど、「Zスコア値だけ」で判断するのは危険です。
とはいえ、文系・理系とわず、志望企業をリストアップして行くときには、このような客観的「データ」をチェックし、さらにネットで調べることが、22卒以降は、必須だと思います。

Z: ぼくの内々定先のG社は、幸いランク外ですね…。

あと、大会社の場合は、会社自体というより、事業部単位でチェックしたほうが良いですよ。

P: たとえば、オリンパスは、研究開発拠点が八王子なので、首都圏の大学の工学系学生に人気ですが、デジタルカメラを中心とする映像事業は分社化して、投資会社に売却される予定

 

 

新卒で入った会社・事業部が、数十年後にどうなるか? はまったく分かりませんが、不確実な状況の中で、なんとか生き残り、正解を見つける能力 こそ、就活でも高く評価されるポイントです。この点も、また別記事で(気になる方は、瀧本哲史さんの「戦略がすべて」

 

 

 読みましょう)。

 

●110 【緊急警告】 就活セミナーで高額契約?

P: 20年7月25日 の読売新聞朝刊 ※1に、「就活セミナーで高額契約」の記事が掲載されていました。

就活生の不安につけこんで、45万の講座に申し込ませたり、企業の業績を学びながら、資産運用や投資活動をするセミナー(こちらも45万くらい 学生がなんとか払える上限ですかね)に勧誘したりという手口で、国民生活センターのHPでも、注意喚起がなされています。

けっこう昔からある手口で、東洋経済の記事は、2014年

コロナ騒動に便乗して、新たな勧誘も増加しているようですね。

先輩などから、誘われるケースもあります。

何か怪しいと思ったら、

消費者ホットライン「0570-064-370」 

をスマホに登録しておいて、即刻電話してください。

 

※0.5 首都圏国公立大学・理系の場合、いわゆる「学歴フィルター」にかかることは、ほとんどなかったですが、コロナ禍中の非常事態(20年3月~5月)は、内定辞退されにくいOBルートを優遇した会社は多いと思います。一方、22卒は、とくに大手企業ほど「AI選考」の導入が進むと予想しています。

※1 読売新聞 朝刊13面(くらし、家庭) 。この記事の部分は、ZくんへZoomで追加取材しました。お互い、すっかりWEB打ち合わせに慣れましたね~。

BGM

Z選曲: PRLICAN FANCLUB 「Amulet Song」

P選曲: マイケル・ジャクソン 「Black  or  White 」 演奏:funtwo/Jack Thammarat/Jane

 

 

 

2020年6月23日 首都圏国公立大 理工系修士2年のZくんから、筆者のところにメールが届きました。

件名は「就了」。本文は「以上」。

Zくんも苦戦した、最終面接(役員面接)について、25年版(25年7月)に改訂してお届けします。

ただし、文中の日程はコロナ禍で後ろ倒しだったので、27卒は就活サイトで実際の採用スケジュールを確認してください。

 

 

なお1・2次面接で苦戦中の方は、 ↓

 


●1 最終面接で1勝3敗 まず敗因の分析から
●2 最終面接に「ラスボス」登場

●3  就活エージェントってどう?

おわりに 最終面接の突破法

【付録】 理工系と「大手病」

 

●1 最終面接で1勝3敗 まず敗因の分析から

P: Zくんは7社に応募(A~G社)して、ESがとおったE、F、G、H社については、すべて「最終面接」まで進んだそうですね。

Z: 早期選考のE社は、第一志望の企業だったんですが、最終面接で役員4人を前にして、気圧(けお)された感じです。

P: Zくんは、学部3年の夏インターンシップで、某大手企業のインターン専攻面接

 

 

に行って、「甲子園初出場校のように、雰囲気にのまれた」と言ってましたが、E社では「決勝戦の魔物」につかまったんでしょうね。

Z: あとで、ネット記事をみると、第一志望企業の早期選考の落とし穴 ということで、いきなり最終面接 を受ける危険性が書いてありました。まさに、そうです。

P: その後、さらに2回(F,H社)のPDCAをへて、4度目の正直? で、G社の最終面接を突破できたと。

Z: 実はF、H社は、5月末くらいに、ほぼ同時期に、最終面接を受けました。

F社がこの時点での、第一志望。H社が第2志望。

F社の最終面接の結果が出る前に、H社の最終面接を受けたため、H社については、受け答えが、F社より控えめだったと思います…。

P:就活では、「御社が第一志望です!!」というのが鉄則ですが、Zくんも含め理系学生の場合は、このセリフ、十分な練習なしでは、難しいかもしれません。

Z: たしかに。中途半端な言い方だと、かえって危険です。 Youtubeに、面接対策の動画はいろいろありますから、ESを突破したら、それらを参考に同期と練習してみましょう。

技術面接の「研究紹介」などは、修士の場合、いろいろな発表で慣れているので、困ることはないと思います。

F社の敗因は、F社だけ、ぼくの専攻が「新規事業」と強くかかわるため、志望動機でも、この「新規事業」をメインに話しました。そして、最終面接は、「新規事業」担当の役員が面接官だったらしく、研究・開発プラス「営業」もできる人材がほしかった感じで、「アルバイト先で、仲間と積極的に交流した? 」みたいな質問がありました。

ぼくの場合、ほとんどの仕事が、派遣社員(社会人)の中に、短期アルバイトの学生が一人紛れ込んだパターンだったので、答え方が曖昧だったのが、マイナスだったと思います。

P: 学部1~3年の、Zくんのアルバイト歴については、かなりユニークで、ちょっと説明が難しかったかもしれませんね。

アルバイトの中身は、過去の当ブログ記事で、すべて紹介してますが、(3) で、入試~大学生活 でのアドバイスとともに、まとめて触れます。

 

●2 最終面接に「ラスボス」登場

P: G社だけは、OB訪問に行ったそうですね。

Z: 2月にE社に落ちたあと、まだ外出自粛前だったので、首都圏の研究開発拠点に勤める、10歳くらい上のOB・Nさんのところへ伺いました。

ちょうど、年末年始の研究室OBとの交流飲み会で、Nさんの近くの席になりまして、その時、いろいろ話を聞いて、名刺ももらっていたんです。

P: G社はES応募は3月でしたが、ES通過が4月で、面接はGW明け。1次(人事)、2次(技術)、最終(役員)面接は、すべてWEB面接で、それぞれ、2~3週間くらい間があったそうですね。

Z: その代わり、1次・2次面接後の通過連絡は、翌日と早かったです。

また、技術面接の面接官(30代、40代の2名)も、非常にフレンドリーで、あ、この会社に入りたい と、思いました。

P: ところが、そのフレンドリーさの裏には…。

Z: G社の最終面接までに、ぼくはE,F,H社の最終面接を受けて、だんだん場慣れしてきたかな? という実感はあったんですが、G社の最終面接役員が、歴代最強! でした。

まったく表情を変えず、口調は鋭い。面接官は4人並んでいたんですが、3/4は、この役員からの質問で、人事(部長級)からの質問が少し。あとの2名からの質問はなし。最後に、ぼくが逆質問を4つして、END。

P:しかも、その役員の質問が、Zくんの専攻・研究についてかなり掘り下げた内容だったんだよね。

Z: 「この○○手法を使った意図は、△△?」「いえ、□□を狙いました」という感じで、専門知識でも、技術面接の面接官を含め、出会った人最強でした。

P: 工学系の大学教授には、この方はビジネスマンになっても、相当出世しそうだな? という方が沢山おられますが、逆に、民間から大学教授になる方も珍しくありません。その面接官も、技術とマネジメント能力を兼ね備えた、超有能な人だったんでしょうね。

Z: しかし、そういう方相手の50分間は、疲れました。

この時点(6月中旬)で、NNT(無い内定)だったので、せいいっぱいの熱意を示しつつラスボス

 

 

の攻撃(質問)をなんとかかわすのがせいいっぱいでした。

P: 面接終了時には、まったく相手の反応が読めず、「あ、これは落ちたな…」と思ったZくんから、面接直後に、筆者へあわてて相談がありました。

 

●3 就活エージェントってどう?

Z: コロナ騒動で、企業の採用が長期化しているとはいっても、ぼくの専攻に関連する、ほかの大手企業は、ほぼ募集を打ち切っていました。中小でも、技術力の優れた実力派企業といっても、ここから企業研究を始めるのは、すこしきついかも? と思いまして…。

では、就活エージェントはどうかな? と。

P: 筆者も、就活(転職)エージェントを利用した経験はありませんが、構造が「派遣」エージェントと似ていると思い、「50代からの派遣」の記事で、業界の詳しい調査もされているSさんのご意見を伺いました。

 

Sさんからのアドバイスは、

『就活エージェントも、派遣エージェント同様に、ピンキリなので、評判の良い会社をまず選ぶべし。Zくんの大学(キャリアセンター)が契約している、業者Dは問題ないはず。あとは、大手就活サイト(リクナビ、マイナビ、キャリタスほか)は、たいてい就活エージェント部門ももっているので、そこに登録して、対応した担当者がよさそうなら、そこで話をすすめては? とくに、ヒアリングが丁寧で、Zくんに合う(でも予想外)の会社を提案してくれるような担当者を、選ぶべし。就活エージェントも、派遣エージェントと同様、複数登録して、”選ぶ”のが鉄則です』

とのことでした。

Zくんは、結局、面接から1週間後に内々定の電話連絡をもらったので、 そこで就活終了だったわけですが、その間に、業者Dと業者Mの、電話ヒアリングは受けたそうですね。

Z: アドバイスどおり、4社に登録したら、さっそく日程を組んでくれたのが、この2社でした。一応、最終面接の結果待ちと話したら「あ、リスクヘッジですね」と、相手も慣れた感じでした。ヒアリングの翌週、企業を紹介してもらう前に、登録辞退のメールをしたので、ちょっと申し訳ない気もします…。

P: 大学のキャリアセンターと契約している業者だと、そこの学生からの相談は、「実績」になるので、対応もよいはずです。

就活エージェントの利用に不安があれば、まず、自大学・学部で契約している業者がないか? チェックしてみましょう。

私立大学の場合は、キャリアセンター自体が充実していると思いますので、積極的に相談してもよいと思います。

 

P: 最後に、ラスボス相手にG社の内々定を勝ち取った勝因は?

Z: ネット動画で、いろいろな方が、異口同音に「最終面接は熱意を示せ」とおっしゃっていますが、同感です。

ぼくはG社面接の時点で、NNT(無い内定)だったおかげで? とにかく必死に受け答えしました。役員から見ると、学生の能力なんて、ドングリの背比べで、その中で、アピールできるのはやはり「未熟ですが、御社で頑張ります! 働かせてください! 」という前向きな気持ちだと思います。その点で、今から振り返ると、早期選考のE社の場合は、「熱意」アピールが足りなかったな …と。

P: 役員面接で、どんな相手に当たるか? というのは、就活生にはまったく予想できないし、正直、「運」や「縁」といえる部分もあります。

ただ、確率からいっても、面接対策のPDCAを回す意味でも、エントリーは早め&多めに!

Z: ぼくも、就活生をへて、いま(2025年)はメーカーでエンジニアをしていますが、最終面接について参考になる記事があったので、ご紹介しておきます。

 

 

ぼくが相手にした「ラスボス」も、きっとこんなことを考えて、面接の場にのぞまれていたんですね…きっと。
理系だと「面接を楽しむ」のは難しいと思いますが、

 ・徹底的に自分自身で考え
 ・入念に事前準備をし、
 ・場数を踏む

努力と、熱意があれば、相手(ラスボス)にも伝わりますよ。

 

【付録】理工系と「大手病」

P: ●1で、Zくんは7社に応募と紹介しましたが、実はこの7社 すべて、売上高1兆円以上の企業です。

ただ、巷で言われている「文系の大手病」とは違って、すべてZくんの専攻分野に関連が深い事業を行っている企業なので、「就活の軸」はしっかりしていますよね。

 

 

Z: ぼくの場合は、研究・開発職をメインに考えていましたので、逆に、修論のテーマとあまり、乖離している事業だと、「なんでうちの会社なの? この職種なの?」という質問に、たぶん答えられないだろうと思っていました。

実は、早期選考のE社は、2月中旬の最終面接で落ちたんです。

その後、あわてて追加応募した6社(F、G、H、I、J、K)では、少し視野を拡げて応募しようと、ぼくの学科に求人票が来ていなかった(ぼくが企業研究でみつけた) I、J、K社にもエントリーしましたけど、そろってES落ちしました。

P: 2020年の採用選考は、コロナ騒動の影響で、Zくんのように、学生側は応募会社を増やす一方、会社側は採用減のところも多かったため、Zくんの学科といえど、「採用実績フィルター」にかけられた可能性はあります。

あと、Zくんも水面下で、早期選考を受けていたように、Zくんが I、J、K社に4月に応募した時点では、実質「第3次応募締め切り」くらいで、ほぼ充足していたかも。

せめて3月に、ESの応募をしていれば… という、ペースだったとも考えられます。

ちなみに、Zくんの同期で、以前の記事で紹介した機電系のDくんと同じ研究室のXくん 

 

 

については、5月中旬からの推薦応募で、1兆円超企業Y社に、スピード内定しています。

 

東京・立川の新名所 グリーンスプリングス のカフェでランチ

 

写真: 文末の1枚(筆者撮影)をのぞき、提供 Pixabay

【BGM】

Z選曲:鈴木雅之 『DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理』

P選曲:funtwo演奏 『CANON Rock 2012』(カノン ロック)

S選曲:Enya 『Book of Days』

 

 

写真引用:「Humming Life miwako1224.exblog.jp」  https://miwako1224.exblog.jp/18889824/ 

 

前回記事が、1月

あっという間に5月になりました。

前回記事の時点で、「最終面接前」だった、理工系大学院・機電系専攻のDくんは、新型コロナ騒動が本格化する前に、滑り込み内々定。※1

 

一方、同じ大学院のZくんは、新型コロナ騒動の影響で、A企業は、「追加募集打ち切り」、B企業は「面接日程の凍結」、C企業はES選考がGW明けという連絡などなどで、内々定ゼロ。

 

それでも、5月16日現在、WEB面接1社済(返事待ち)。

来週 もう1社の WEB面接を控え、今は 「WEB面接対策に専念したい」とのことで、 Zくんへのインタビューは、内々定後を予定しています。※2

  ↓

20年6月23日 Zくんの就活終了。某大手企業(売上高1兆円超え)に、NNT(無い内定)からの一発逆転 内々定でした。 

Zくん内々定までの途(みち)  第1弾はこちら

 

 

【以下、2020年5月時点の情報です】

21卒の就活は、機電系のDくんの学科でさえ、4月27日 時点で、内々定が50%以下という異常事態(例年だと、機電情の院生は、6月1日には、「内々定先に挨拶に行くのが普通」 だったんですが…。)

そのせいか、理系を多数採用するメーカー系などでは、文系・事務系のES選考~は進んでいないようです。 

今年は、「過去の就活スケジュール」、「過去の志望動機」などは、まったくあてになりません。

文系のみなさんは、とにかく焦らず 「みん就」の掲示板などで、志望企業の最新動向をチェックしてみましょう。

 

ちなみに、Sさんからの情報提供で、「みん就」・ユニ・チャーム(マスクで注目!! )の掲示板を見たら、ゲーム形式の適性検査「HireVue(ハイアービュー)ゲームベースアセスメント(Game-Based Assessments : GBA)」を導入していましたね。 

採用手法も、ますます変化しそうです。

 

22卒については、夏インターンシップではなく、冬インターンシップが主戦場になりそうなので、まずは、21卒の採用がある程度落ち着いてから記事にします。

20年8月 第1弾 GNT企業とは?

 

BGM&巣ごもり就活応援ソング

P選曲: [Alexandros] 「Pray」

S選曲: SINGER SONGER 「初花凛々」

 

※1 Dくんは、就活におけるジョーカー、機電系特有の「推薦」カードを使いましたので、就活はこの時点で終了。

推薦制度については、下記ページの

https://ameblo.jp/pernas/entry-12568209426.html

の1-4で簡単に触れていますが、20年8月、あらためてDくんに聞いてみました

※2 WEB面接対策は、研究室同期とZoomで、お互いに練習しているそうです。連休末には、オンライン飲み会もZoomで、開催。

かえって、企業の人事の方のほうが、SkypeやMS Teams、LINE電話 などのWEB面接ツールの準備で大変でしょうね。

5月23日 Z選曲:ONE OK ROCK 「完全在宅Dreamer」

  ↓

6月24日 Z選曲:KAN 「愛は勝つ」

 



東京でも、雪がちらついた2020年1月18日 最後のセンター試験を、受験生のみなさんが受けていたころ。今回は、当ブログ常連の国公立大学修士1年のZくんが「就活」で忙しいため、同期で大学院機電系専攻のDくんと、主に国公立大学の理工系志望者むけに2019年版の補足を。※1

なお、2019年版記事では
●1 理工系のチェックポイント1 7年間の資金計画は大丈夫? 
●2 〃 2 初志貫徹か? 現役合格最優先か? 「修士」のことも考えて決断
●3 〃 3  MARCHも関関同立も国公立も、理工系学部の立地は要注意
●4 就活も見すえた文系の学部選び(2019年度 新設学部)
◎付録 公立大学も見逃せない

首都圏の有力国公立大学、MARCHクラスの大学の理工系学部の立地図は、こちらのページに掲載

関西圏の関関同立クラスの私大の立地図は、こちらのページに掲載
あくまでも、1年以上前の記事ですが。

【2020年 目次】
■1 工学部機電系 Dくんの場合は?
・1-1 7年間の資金計画
・1-2 初志貫徹か? 現役合格最優先か? 
・1-3 理工系学部の立地は、やっぱり要注意
・1-4 就活も見すえた学部選び
  ※京都先端科学大学
■2 理工系の一人暮らしも進化 埼玉大・国際寮 農工大近くの高架下デザイナーズ物件
■3 プログラミング的思考世代が、追ってくる

■1 工学部機電系 Dくんの場合は?
・1-1 7年間の資金計画
P: 大学合格は入口で、いま、ZくんやDくんは、NEXT入り口、つまり就活にエネルギーを使っているわけで。ここでまず、4年間か、6年間か? の差は大きいですよね。
D: ぼくは、Zくんと違って、入学時から大学院進学を決めていたわけではありませんが、入学してみると、国公立大機械・電子工学系だと、学部卒の方が少数派ということが分かって。

ぼくは、〇〇県出身で、仕送りしてもらう立場なので、学部2年末くらいに、親と相談したら、やはり「国公立は学費が安い(私大に進学させたつもりで)」「学部卒より、修士修了の方が、就職に有利」という理由で、院進学をOKしてもらいました。

Zくんのように、フル単(履修単位を落とさずに学部を卒業)ではないですが、2年生後半まで順調に単位がとれてましたので、留年の心配はない ということで。
P: 筆者は、親御さんには、理工系の場合、浪人か留年でプラス1年の余裕をもった資金計画を と、おすすめしています。
農工大電気電子工学科が公開しているデータを紹介すると、
https://www.ee.tuat.ac.jp/career/index.html
  大学院進学率 81% (平成28年3月学部卒業) ちなみに、平成26年は 74%
  学科の就職先は、上記ページにのってます。

 


・1-2 初志貫徹か? 現役合格最優先か? 
P: 1-1と関連していますが、志望校選択の際は、志望校・学科が決まっていて、ぜひとも入りたいとか、浪人してでも、自宅から通える大学 など、いろいろな考え方があると思います。Dくんは?
D: ぼくは、東日本の○○県△△市(元は町)出身で、県内の国立大学への通学もきついので、どうせ一人暮らしをするなら、ということで、北日本のT大(前期)を受験、後期が今の大学です。

選択基準は、「現役合格可能な大学」でしたね。

機械・電気電子工学は、国公立の総合大なら、たいていどこでも勉強できます(参考:国立大学56工学系学部HP)

ぜひ○○大△△学科に入学したい!! というこだわりもなかったので、高校の先生と相談して決めました。

ちなみに、志望大学・学科群の2次試験配点は、「バンザイシステム」などのシミュレーションで、計算されて判定が出てきましたから、ぼくはあまり気にしませんでしたね。

ただ、志望校の「過去問」には目を通してから、最終決断した方が良いですよ。

大学、学科で、出題傾向は違いますから、苦手分野が良く出題されるとか、予想得点のプラマイは、自分で判断することになります。

2次試験までに、この問題が解けるの? と思うでしょうが、出題傾向や解答形式はチェックできますよね。
P: Zくんは、化学のある分野だけは、なぜか?? 苦手だと言ってました。

不得意分野が多少あっても、2次試験は満点をねらう必要はないので、たとえば6問中、4問を手堅く取ればOKというケースが多いと思いますが。
http://www.networknews.jp/index.php/Guide/Study/archives/4

・1-3 理工系学部の立地は要注意
P: Dくんは、東京の私大を何校か受験したと聞いています。併願先は? 
D: 合格した大学の1校が、上の写真の上智大。都心(四谷駅前)で、立地はいいんですが、朝イチの授業に出席するのに、中央線の満員電車に乗車しなくてすんで、ぼくは良かったと思ってます。
P: 当ブログでは、理工系学部の立地について、いつも注意喚起してます。典型が、ここ渋谷駅付近から、宮益坂を登って10分たらずの、青山学院大学(青山キャンパス)です。
https://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/access.html
一方、理工学部(当然、機械・電気系もですね)は、相模原キャンパス。
http://www.agnes.aoyama.ac.jp/
リニア中央新幹線が開通すると、近くの橋本~山手線・品川間が10分 らしいですが…。
https://trafficnews.jp/post/91531
地方出身者(筆者もです)は、東京の地理・交通事情に詳しくないので、食事中などに、テレビを見る代わりに、ネットの動画をチェックしてみましょう。

農工大だと、「農工大 ドローン 動画」で検索すると、工学部、農学部 それぞれのドローン空撮動画(You Tube)が見られますよ。後の方で紹介している、JR高架下の学生用ルームが、どの辺にあるかも、見当がつきます。

D: 私立大学に複数校合格すると、どの大学に入学金を納めるか? 悩むと思いますが、その段階で良いから、たしかに確認は大事です。

P: あとDくんが指摘した、満員電車。

山手線内の大学・学部の場合は、合格後、上京したら、一度、中央線等の朝のラッシュを経験してから、住む場所を探しましょう。

D: ちなみに、「北千住」という場所は、Zくんら東京地元民には、あまり良いイメージがない所だったそうですが、最近は、東京理科大学の葛飾キャンパスが近くにできたため、街の好感度がアップしているらしいですね。
https://chintaibest.com/sumitai2018_rank2/
P: 理科大については、少し古い記事ですが、
  東京理科大のイメージと言えば
 

東京の場合、街の新陳代謝がすごくて、とくに渋谷は、まだまだ再開発が進みます。

また、神奈川エリアの相鉄線が、新宿まで乗り入れ(一部は埼玉方面へも)ましたので、東京の一部地区の受験生にとっては、横浜国大が通学可能エリアになりました。難易度がアップするか? 要注意です。

実は、相鉄線・羽沢横浜国大駅から大学まで、徒歩15分くらいかかるそうですが 。https://www.ynu.ac.jp/access/train_hazawa.html
いずれ横浜国大と、埼玉大には、実際に行ってみたいと思っています。
大学の学部再編も、毎年のようにあります。農工大工学部も…




・4-1 就活も見すえた学部・学科選び
P: 埼玉大学の工学部は、2018年4月の再編で、
http://www.saitama-u.ac.jp/exam_archives/2017-0522-1622-9.html
  旧機能材料工学科の一部 → 電気電子物理工学科
  旧環境共生学科の一部 → 環境社会デザイン学科
に移りました。
本体が、電気電子工学科、建設工学科 という、就職に強い学科なので、旧学科よりも、就活には有利と思います。もちろん、就活に有利という理由だけで、学科選択をすると、6年間苦しい思いをして、最悪、留年・退学のリスクはあります。

とはいえ、Zくんが、いわゆる機電系のDくんの「0秒就活」(複数のOBがわざわざ勧誘にくる)をうらやましがってました。

Zくんの就活も、文系の方が聞いたら、!? の状況なんですが…(機電情学科特有の「推薦」制度については、別途就活記事を掲載しました)。

ただ、あくまでたとえですが、Dくんの研究室の場合、旧帝大クラスの大学から、うちの推薦入試を受けないか? と勧誘されて、Dくんが書類を出した時点で、入学はほぼ確定…というイメージですよね。

D: 現時点では、まだ役員面接前ですが。
P: なぜ、機電情 だけこんなに優遇されるかって? 単純にいえば、需要(ほしい人材)と、供給(専門知識をもった大学院修了生)のギャップがあるからです。このため、大手メーカーが自前で大学、学部を作る動きが増えるかもしれません。実例が、次の学科です。

◎注目の新設学科 私立・京都先端科学大学 工学部機械電気システム工学科
https://www.kuas.ac.jp/academics/faculty/engineering
P: この大学(以下、KAUS)では、2018年夏、筆者が京都旅行したときには、学部棟の建設途中でしたが、上記HPで完成イメージがわかります。

工学部機械電気システム工学科 という名称ですと、あれ? 両方? と戸惑うかもしれませんが、KAUSの現学長が、産業モーターの世界的メーカー 日本電産の永守会長です。工学部長には、京都大学の田畑修先生。学部の特徴は、永守学長が自ら構想を語った下記記事に書いてます。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00244/?P=2
D: モーターを中心に、実践的に学ぶというスタイルのようですね。ある意味で、「高専」に近い気もしますが。
P: 「高専」については、高校入試時点での選択になるので、いずれ。

実は、筆者注目の「KAUS工学部の学費」、1月上旬段階では、けっこう探しにくい場所にありました。

https://www.kuas.ac.jp/application/files/4615/7362/7056/2020engineer-admissions.pdf

なので、募集要項の画像を張っておきます。

上位5%は、授業料半額などの優遇措置があります。

KAUSの場合、基本、授業は英語で行い、日本語でフォローするという形態になるそうです。、理工系(機電)×国際系 ということで、学費も私大・国際系学部なみですか



 

■2 理工系の一人暮らしも進化 

埼玉大・国際寮 農工大近くのJR高架下デザイナーズ物件
P: KAUSの特長の一つに、海外留学生と日本人学生が共住する「留学生寮」があります。以前、電通大の物件は紹介しましたが、埼玉大学も、留学生と共住する国際寮を新設しました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52233990V11C19A1L72000/
家賃が、光熱費こみで約3万円というのは、いくら、立地がさいたま市といっても安いと思いますので、工学部に限らず、埼玉大受験生の方は、受験の帰りに見学(キャンパス内の南西隅にあるようです)してみましょう。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52233990V11C19A1L72000/
D: 通常の学生寮もありますね。こちらは、2年生末まで限定ですが、2万2千円 さらに安いですね!!
http://www.saitama-u.ac.jp/support/seikatsu/sisetsu/syukusya/info.htm
P: もう一つ。

農工大の工学部キャンパスのすぐ隣(北側)を、JR中央線が通っていて、その高架下に、4月までにデザイナーズ賃貸ルーム(小金井市緑町学生コミュニティハウス)が完成の予定です。お正月に、東小金井駅~武蔵小金井駅間をあるいて、建設中の物件を撮ってきました。
D: 高架の下にずらりとならんでいますね!!
P: 家賃は食費こみ5.2万円~(+共益費 1.5万円) らしいです。

  https://749.jp/item/2438.html

立地が、東京・小金井市かつ駅近なので、学生限定でなければ、筆者も検討したかも。
D: もし、食費込み7万なら、ぼくも考えます。

■3 プログラミング的思考世代が、追ってくる
P: 理工系は忙しいので、一人暮らしで勉強時間を確保しようとすると、(できれば美味しい)食事つきはうれしいですね。Dくんは、機電系なので、工学部の中でもとくに、勉強量が多かったと思いますが、今後の社会状況だと、これくらいの忙しさで、70歳くらいまで働くわけで。
D: 工学系の宿命ですが、常に技術革新があって、最低限、勉強し続ける必要はあるし、できれば、技術革新を引っ張る側に立ちたいです。
P: それは、理工系のどの学科を選んでも同じです。
そして、文系の学部でも、就活 だけでなく「就職後」を考え大学、学部を選ぼうという趣旨で、前述の国際系とか、文系もOKの情報系学部の記事などを書いてます。
ちなみに、今年の注目は、立教大学が、大学院に人工知能科学研究科を設置したことです。 ※3
D: 立教大は、理学部だけで、工学系の学部はなかったと思いますが、設置のねらいは?
P: 下記の記事
https://www.sankei.com/economy/news/191018/ecn1910180011-n1.html
で、郭総長がねらいを語られています。
文系の教養を身に付けた学生、社会人から、AIを使いこなせる人材を育てるということですね。
あくまで、大学院ですが、学部の学生との連携は、あると思います。
ちょうど、2020年度からは、小学生から「プログラミング的思考」についての教育が導入されます。これは、プログラムを作る というより、プログラミング的思考=問題解決能力 を身につけさせようというもので、今の高3生(受験生)の6歳下からは、この世代になるわけです。
D: Zくんや僕は、最後の「ゆとり世代」でしたが。
P: でも、工学系6年の修業? で、課題解決能力(学部)や、課題発見力(修士)を得てますよね。
これから大学・学部を選ぶ基準は、「将来、自分を伸ばすための基礎力をつける場所か?」 だと思います。

D: 受験生のみなさん、短い時間で決断するのは大変ですが、「大学に入った後、後悔しない選択」をしてください。

・参考リンク  

地方国立大学(文系らしい) の現役学生まっぴんさんが、メリットとデメリットを

https://mappin5.com/daigakusei/provincial-national-university/

なお、理系の就活生の場合(とくに機電情)は、「見学会」から交通費全額支給(ただし新幹線か航空機利用の距離)も、珍しくありません。

 

トップ写真 提供Pixabay,他は筆者撮影 

※1 渋谷駅近くの新名所ビル内カフェでブランチ

※2 2021年卒は「就活ルール」撤廃の影響で、スケジュールが混乱しています。この点は、いずれD,Zくんと「就活S」の記事をお届けする予定です。

仮題:『シロでもクロでもない内々定で、就活スケジュールは踊る』

2020年3月31日時点 →Dくんは逃げ切り。Zくんは、コロナ・ショックもあって、いまだ就活中。Z選曲 HAPPY BIRTHDAY →20年12月 その後の紆余曲折は下記記事。で、曲を、同じバックナンバーの「オールドファッション」に変更したいそうです。

 

 

※3 情報提供:S

BGM:  D選曲 虹のコンキスタドール「ぼくらのターン」

    S選曲  LUNA SEA 「IN SILENCE」

2019年9月下旬、大学院の後期授業開始の直前に、首都圏国公立大・修士1年のZくんへ取材しました。※1
Zくんの、工学系・学部3年から現在までの、インターンシップ(イン活)&就職活動(就活)については、文中で適宜過去記事へリンクしてます。

【目次】
●1 夏インターンシップ(短期) に参加した結果
●2 夏から秋にかけて、怒涛のお誘いメール
●3 2021年卒 の就活スケジュールは?
●4 学生も企業も絞り込みをして行く
●5 前期・内々定?


●1 夏インターンシップ(短期) に参加した結果
P: Zくんは、夏休みに、都内の某研究所で短期(3日~1週間)インターンシップに参加したそうだね。※2
Z: 以前の記事で、「字数が少ないエントリーシート(ES)は、逆に書きにくい」と相談したんですが、ここのESは、1項目あたり、1000文字以上書かせるタイプで、研究概要(A4 1~2枚)も添付 しました。
P: 初日に、さっそく5分程度の研究構想プレゼンがあったそうですね。でも、この辺りは、学会も経験したんで、あまり緊張しなかったでしょ? 
Z: ぼくが配属されたA研究室は、今やってる研究分野に近いせいもあって、たしかに学会発表(ポスター発表ですが)に近い雰囲気でした。実習内容も、設備が大学より、断然高度(高価)なんですが、指示されたデータ処理はあっさりできました。
P: 研究・開発部門だと、高価で複雑な装置を、学生に使わせるのは難しいので、やむをえないかな? 
Z: 実習以外では、広い研究所内の、いろいろな場所を見学させてもらえたのが、収穫でした。年に一度くらい、一般向けの研究所公開イベントをするそうですが、ここは絶対立ち入り禁止だろうな~という、バイオ認証扉の奥にも入れたし。
P: 実は、Zくんの行った某研究所は、〇△マニアには「聖地」といっても良い場所なんですが、逆に志望動機に、○△マニアです と書いてたら、選考で落ちていたかもしれません。
そういえば、Zくんの志望動機は?
Z: ぼくの場合は、卒論で引用した論文の筆頭著者が、この研究所のB研究室の方でした。で、この研究所について調べたら、ちょうど、修論構想と関連のある研究もしてまして、「貴研究所の◇〇研究に興味がある」と書きました。
ちなみに、同じ研究室に配属された、国立大院生のXくんは、たしかに研究分野はA研究室の研究内容にすごく近いんですが、同時に筋金入りの 〇△ヲタ でしたよ。
P;有名な都市伝説「鉄道会社は鉄ヲタを採用しない」…をめぐっては、それを検証するネット企画「 鉄オタ学生がガチ鉄道事業者と模擬面接に挑む」  https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/30/news015.html 

で、結局、本人の能力、適性次第でしたね。※3




●2 夏から秋にかけて、怒涛のお誘いメール
P: Zくんは、9月中旬に、このインターンシップを終えたばかりですが、実は9月上旬の「合格」連絡メールを見逃していて、【至急】 の確認メールに、あわてて返事をしたそうですね。
Z: ぼくは、就活専用のメールアカウントを作っておいて、登録時にはすべて、そちらのメアドを書いたんですが、9月に入ってから、急にメールの数が増えたんです。平日30~50件くらいかな? なので、つい大事な連絡を見落としてました…。
2022年卒以降のみなさんは、就活サイト(マイナビ、キャリタスほか)への登録アドレスと、自分がマイページを作った企業とは、別のメアドにした方が良いかもしれません。
P: Zくんは、夏休み前に
  7社に応募

    3日~10日の技術系・短~中期 職場実習タイプが3社、
    いわゆる1dayインターン(実質・説明会)が4社/機関
しました。そして、9月までに、
  1dayインターンシップ(抽選? )が1社と、短期インターン1社(書類選考のみ)
へ参加したわけですが、応募&エントリーだけした会社からも、8月~9月に、秋冬インターンシップやイベントへのお誘いが、続々と届いているそうですね。
Z: 以前の記事で 『「X倍の応募があり、今回は抽選に漏れたが、引き続き別のイベントを用意して、ご案内する予定」とメールがきている』 と話したJ社からは、秋の見学会のメールがきまして、5か所くらいの会場のうち、最寄りのC会場で申し込んだら、先日「当選」のお知らせがきました。残念ながら、大事な研究室行事と重なるので、キャンセルしますが…。いくら院生とはいえ、全部平日開催なのは …。授業のある時期は、研究室 >>授業 >>イン活 かな?
休日に開催される「◎◎フォーラム」などの理系・技術系限定イベントには、いくつか申し込みました。
P: これから、「冬休み」にむけて、さらに色々な案内メールが届くと思います。この時期(秋)は、まだ幅広い企業研究ができるので、Zくんのように、興味のある企業と効率よく接触できるイベントを探すとよいですね。

●2021年卒 の就活スケジュールは?
P: 一方で、Zくんの1つ上の先輩方は、10月1日 いよいよ内定式なので、全員「休み」の予定が入ってますよね。
Z: ぼくらも、1年後に内定式へ出るために頑張るわけですが、これから、どの段階で「内々定」になるのか? けっこう不安です。
P: 以前の記事で書いた就活スケジュールをもとに予想すると

【2021年理系修士卒の就活スケジュール(予想)】
 2017年6月~ (学部3年) 夏季インターンシップ応募
 2017年8月~9月(学部3年) 夏季インターンシップ(Zくんは、体験できず)
 ※冬インターンシップは、平日開催が多かったため、学部3年生は参加がむずかしかった
 2019年6月~ (修士1年) Zくん、夏季インターンシップに応募
 2019年8月~9月(修士1年) 夏季インターンシップに参加
   ★ 本記事
 2019年11月~2月(修士1年) 秋・冬インターンシップ&会社説明会ほか
  並行して10月~2月にかけて、学内で開催の企業面談会(3桁 時間刻み)
  1月には学科内就職説明会 
 2020年3月1日 (修士1年) 20年卒までの企業説明会解禁日、3月中に就職担当教授との個別面談 

 2020年(修士2年)4~5月 就活(エントリー、面接)
 2020年6月1日 (修士2年)20年卒までの選考解禁日、★6月はじめ 正式内々定←研究室の先輩
 2020年10月1日 (修士2年) やっぱり内定式を行う企業が多い?

です。Zくんの学内スケジュールは、もし変わったら教えてください。
なお、工学系の機電情(機械・電気電子・情報工学)の学生で、推薦を使う場合は、下記
 https://ameblo.jp/pernas/entry-12405386160.html
の記事もお読みください(スケジュールAプラス学科推薦あり)。

そして、上のスケジュールで、★本記事(10月) ~★6月はじめ 正式内々定 と書きましたが、この★と★の間に、企業はいくつかの「ハードル」を用意して、学生の絞り込みをするのでは? と予想しています。


●4 学生も企業も絞り込みをして行く
Z: ハードル とは? ※5
P: 前提として、今年は、例のリクナビ内定辞退予測データ横流し騒動(以下、リクナビ問題)がおきましたね。

データを買った38社は
  https://www.orangeitems.com/entry/2019/08/17/142159
Z: この企業を辞退するか!? ていう会社が買ってましたね。
P: リクナビ問題は、8月1日に発覚しましたが、その後で、Zくんがエントリーした企業で、応募先を自社マイページに誘導する企業が、何社かあったと聞いてます。実は、これが「リクナビ問題」をうけての回避策ではないか? と、筆者は思っています。
Z: というと?
P: Zくんは、以前、「自分の研究に関連する大手企業は、10社くらい」と言ってまして、夏インターンシップに参加して、「やっぱり、こんなすごい設備を使える環境で仕事をしたい」と、決意を新たにしたわけですよね。 ※4
Z: 修論構想と関連する企業だと、20社くらいに拡がりましたが。
P: でも、現時点では、20社全部に、マイページを作る余裕はないので、これから追加するにしても、応募は最大10社くらいでしょ?

Z: どうせ就職するのは1社なので、僕の場合は、あとは秋のイベントに行ってみて、数社追加するかも? という感じですね。
P: この時点で、企業は
  自社サイトに「マイページ」を作った学生(ハードル1 をクリア)
さらに、
  1dayインターンシップや合同イベントに参加申し込みした学生(ハードル2 をクリア)
  実際にイベント参加して、アンケートが好感触の学生(ハードル3をクリア)
  設備見学会に自費参加(ハードル4 をクリア)
  冬季インターンシップ(交通費・宿泊費支給、社員との懇談会あり)に参加(ハードル5 をクリア)
……という感じで、自社のマイページで学生の志望度を一元管理できます。


Zくんも、やはり志望度が高い企業だとマイページ内の企業情報、先輩の仕事、動画 などのコンテンツをしっかり見ようと思いますよね。
Z: ぼくの場合、夏の1dayインターンシップに参加した企業が、第一志望群のD社だったので、参加の前には、そういうコンテンツをしっかり見て、「逆質問」も準備しました。
P: 志望企業がある程度決まっている学生は、企業マイページ 内のコンテンツをしっかり見る(ページビューデータをチェックするはず…他社からデータを提供してもらうわけではなく、自前サイトなので問題なし)。メールで案内されたイベントには応募しておく(「抽選」ではずれても、志望度アピールにはなります) 
は、意識しておいた方が良いと思います。


●5 前期・内々定?  ※機電情を除く、理工系についてです
P:: ハードルをクリアし続けた学生には、3月より前の時点で、(事実上の)面接、(事実上の)内々定 を出すケースも増えると、予想しています。採用戦略は、企業ごとに違いますし、今年は、経団連の就活ルール撤廃騒動に、リクナビ問題まで加わって、企業の方も手探りだと思いますが。
とくに2021年卒 については、2020年4月1日 が、6月1日 よりも重要な意味をもつかもしれません。
Z: といいますと?
P: 企業は、内定辞退 を防ぎたいので、これまでは、6月1日(選考解禁日)に自社に来た学生に、内々定を出すケースが多かったです。
  https://diamond.jp/articles/-/91883
この日、丸1日 なんらかのイベントで学生を確保(拘束)。理系の場合は、6月1日に内々定が出たら、そこで就活終了 のケースも多かったと思います。
Z: 研究室の先輩は、そんな感じでしたね。
P: 学生を早期に囲い込みたいけれど、早い時期に内々定をだしても、辞退率が高くなる…。このジレンマに対して、2021年卒の採用では、2020年4月1日 にまず「自社サイトのデータをもとに、志望度が高いと判定した学生」を集めて、前期内々定? を出す企業が出てくるかも? という予想です。
Z: なんだか国公立大の前期・後期入試みたいな感じですね。
P: 逆算すると、前期日程は、1~3月に、社員リクルータ-との面談、一次面接、二次面接…をするということなので、学生も企業も大変だとは思いますが。
Z: 夏インターンシップ先に向かう電車内で、まだリクルートスーツの女子(男子学生は新入社員と見分けにくい)、けっこう見かけました。なので、2020年卒と、2021年卒 の就活が、同時平行で走ってるな~と思いました。
P: Zくんたちは、先にも言ったとおり、就活ルール撤廃と、リクナビ騒動のダブルパンチで、学生も企業も手探り状態で、就活・採用業務をするしかないですが、いったんスケジュールが決まれば、大企業の場合は、α年卒と、αプラス1年卒、それぞれ手分けをすれば良いだけです。
中小企業は、学生の方も二極化しているようなので、
  https://ameblo.jp/hakohit-pht-career/entry-12347123720.html
やはり3月~4月 から就活を始める学生をターゲットにしますかね? 

どちらにせよ、Zくんのように業界を絞り込み済みで、大手企業一択の方は、秋の陣からで問題ないので、早めに活動を始めた方がいいですよ。
Z:でも、秋は、研究室の「学部3年向け研究室見学会」の準備や、冬季「研究室インターンシップ」の準備もあって、忙しいんですよね。とくに、今年は修士1年なので、上(教授&修士2年)からも下(学部4年)からも、やってね!! 状態ですよ。
P: 前にも言いましたが、そういう仕事をすると、「採る側」の作業の大変さが分かって、これから採用面接時のネタにも使えるので、がんばってください。




※1 山手線内某駅ちかくの、炭焼ハンバーグが美味しい店。
※2 インターンシップといっても、いわゆる1dayインターンシップ、2days、短期(3日~1週間)、中期(2週間前後)、長期(3週間以上) などいろいろありますね。https://digmee.jp/articles/uncategorized/4538/question/
たとえば、ソニーグループの場合だと、技術系でも短期~長期まで、何タイプも開催してます。
  https://www.sony.co.jp/united/curiosity-lab/
※3 ただし、Suicaペンギングッズや駅ビル、 JR東小金井・高架下の学生寮などでも、収益を狙うJR東日本 の場合は、「新規事業」アピールをした方がよいかもしれません。

※4 ものづくり企業で、自社の研究設備に自信がある会社の場合は、秋の早い時期に「技術系限定 職場見学会」を開催すると、Zくんみたいな学生がわらわら寄ってくると思いますよ。え? 研究所は○○県? そういう場合は、都市部で1dayインターンシップ(研究所の広い敷地や設備の写真を見せる)。アンケートで、選考ありの「日帰り見学会(交通費支給)」のご案内。当日の昼食は名産○○牛焼肉弁当 …筆者が万一、人事部に行ったら、そんな企画をたてます。

※5 Zくんの応募企業で、夏インターンシップの段階で、WEB適性検査や面接をする企業(L社)もあったそうです。応募締め切りが早かったため、エントリーだけして、夏の応募は見送ったら、9月下旬、冬休みインターンシップ(12~2月 2泊3日) のお誘いメール。 当然? こちらもWEB適性検査や面接あり。その代わり、交通費・宿泊費全額支給。


BGM Z選曲:Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)「Pretender」
  P選曲:Pet Shop Boys 「My October Symphony」

写真:中間写真は筆者撮影、1番目のみPixabay 提供