※2020年8月掲載の記事「就活S feat.機電系D 22卒・機械・電気電子・情報は「推薦」を使うべきか?」を、26卒向けに24年6月に改訂、9月に加筆しました。

 

2020年8月、コロナ騒動の前にいちはやく推薦で某大手メーカーに内定したDくんに、機電系の就活(21卒)とくに、機電系の特長といえる推薦制度について聞きました(文末に内容を再掲載)

 

21年4月からは、首都圏の某所でエンジニアとして働きはじめたDくんも無事入社3年を過ごし、このたび都内に出張というので、上野駅付近でランチ(ちなみに、夜は同期会だそうです)。

しかし、この時期になぜ? わざわざ全国の若手社員が東京本社に集合するのか?

もしかして、26卒の採用がらみか?

どうせ聞いても、肯定も否定もしないであろうDくんと、まずは25卒について。

 

P:マイナビのデータによると、6/15時点で、25卒の内々定率が全体80.8%、理系87.4%だそうです。

そして、就活サイト・ワンキャリアのホームページ(6/20)には、「サマーインターン佳境」の文字が。

こっちは、当然26卒向けですよね。

D:「メーカー」で検索してみたら、6/30締め切りの会社や、早くも「2次募集」と書いてる某半導体大手メーカー。早期選考特典ありの1Dayインターンなど、各社さまざまですね~。

P:一方で、機電系専門の就活サイトUnivaは、現時点(6月末)では、イベントの情報なし。

※24年9月、オンライン・イベント(トップカンパニーセミナー)へのリンクを追加しました。

 

 

D: 「夏季シーズンのやり残しを無くし、焦燥感を払拭して10月以降の選考に挑めるように」(上記ページ開催趣旨より)

ですか~。 

P:「売り手市場でもあるため9月頃から早期選考が増え始めます」とも書いてますので、26卒機電系の就活は、この9月から企業研究や業界研究は、しておいた方がよいかな?

D:21卒の僕の場合でも、10月ごろから「先輩(リクルーター)」が、学部に来られてましたしね。

もし、興味のある企業の「先輩」が学部や研究室においでになったら、その時がベストタイミングということですので、とにかく話に食いついてみることを、お勧めします。

●リクルーター制のメリット・デメリット

P: 機電系の就活は、学部(学校)推薦が特徴なんですが、リクルーター枠は「推薦」とは別と、以前の記事(文章末に再掲)で聞きました。

その時は、Dくんは「就活する側」でしたが…。

D:リクルーターは学部の先輩ですので、けっこう遠慮なく会社の内情を質問できました、ぼくはそれに納得して、推薦応募を決めました。

P: ただ、途中で断りにくくなる気はしますが…。

D: メーカーといっても、社風はさまざまですし、機電系といっても機械・電気電子のジャンルは幅広いので、ウチの社風にぴったりで、専攻もマッチしているという学生への勧誘は熱心になるし、良い学生なんだけどウチの職場で長く働けるかな? という人には、先輩のよしみで遠回しにアドバイスしてあげるかもしれません…。

ただ、同じ会社内でも、事業所によってまったく雰囲気の違う職場もあるので、あくまで自分の職場について、になりますが。

P:ご友人のZくんは就活中、某メーカーの人事(M社からの転職組)の方に、就活合同セミナー会場の片隅で、「君は、この会社よりM社の方が向いている」と言われて、喜んでいいのか? 落ち込んだ方がいいのか? 複雑な心境になった…と言ってましたね。

●企業研究と「就活の軸」のは、早めにしておくと、「推薦」応募も迷わない

D: もし、今の院での研究の延長線上の仕事(開発も含め)をしたいのなら、専攻か研究室ルートで、夏か冬のインターンシップに参加することを、お勧めします。

ぼくの職場の他部署Aで、22年夏インターンシップで約1週間働いた学生が、今年の4月1日、当然のようにぼくらの部署Bにもあいさつに来てました。

ぼくの会社は、ジョブマッチング制ではないんですが、〇〇業界では有名なN先生の研究室の学生が、わざわざインターンシップに参加して、そのまま、わが社を志望してくれるのなら、当然、部署Aに配属する…という配慮はあったと思います。

逆に、トヨタは研究室とのパイプが強すぎて、推薦廃止、自由応募のみに変更したようですが、自動車業界はガソリンエンジンから、自動運転や電気自動車への大転換の途中という事情があります。

 

ぼくの会社でも、某新規事業については、昨年、かなりユニークな人材を採用したと聞いています。

P: データサイエンス系とか、大学の学部・専攻も変わってきましたからね。

そして機電系の場合は、今の自分の研究と直結する企業以外に、上述のデータサイエンス人材とか、さらに文系よりの仕事も含め、いろいろな選択肢がありますよね。

ちなみに、21年の記事で、YKKの募集職種をZくんやDくんとチェックしました。

今年も同じURL

 

で、職種案内が載ってました。

D: ぱっと見て、分かりやすい紹介になってますね。

機械系だと、

・生産技術(工場マネジメント、製造ライン開発)

・商品開発(新商品の企画・開発・設計)

・機械設計(商品の製造設備・製法・金型の設計・開発)
・解析技術
・生産管理 (生産設備の受注業務および生産計画立案)
電気電子系だと、
・生産技術(工場マネジメント、製造ライン開発)
・電装開発・制御・画像処理システム開発(商品の製造設備開発)

・情報システム

・生産管理  (生産設備の受注業務および生産計画立案)
あと、材料系を除く「その他理系」は、
・生産技術(工場マネジメント、製造ライン開発)
・情報システム
・購買・調達
と、けっこう違いがあることも、一目瞭然です。
P: その他理系でもOKの
 「生産技術」(工場マネジメント、製造ライン開発)
と、機電系のみの
 「生産管理」(生産設備の受注業務および生産計画立案)
との違いは、どんな感じですかね?
D: もし、ぼくの会社だったら、表現は違うかもしれませんが、
  生産技術=現場の工場での、マネジメント、製造ライン開発
  生産管理=本社部門での、生産設備の受注業務および生産計画立案
というニュアンスでしょうね。
P: 文系の友人から、銀行・証券会社で、入社直後の配属先が本社・超有力支店配属か、地方支店配属かの差は大きい! と聞いたことがありますが。
D: ぼくの同期だと逆に、E県に工場があるからと、E国立大出身者が何名も入社しています。
実質、地域限定だから「生産技術」を選ぶケースも多いと思いますよ。 
要は、何を優先して、就活をするか? の軸。これは、とにかく早めに決めておいた方が良いと思います。
もし、ぼくが地元の県にUターンをする気だったら、まっさきにG社に応募してましたね。
P: Dくんは、大学での研究を生かせる技術・開発職を希望して、いまや「桃栗(3年)」に到達、これから「柿(8年)」へと向かうわけですが、現時点での26卒へのアドバイスは?
D: 基本的なアドバイスは、以前の ↓ と変わりません。
この記事の当時はコロナ騒動の最中でしたが、機電系の場合は、企業を選ばなければ「教授推薦」という、奥の手もありますので、公式就活解禁日(3月1日)ww からスタートでも間に合うかもしれません。
けれど、入社後に納得できる職場を探したいのだったら、夏休み中に就活の軸を漠然とでもいいから考えて、秋から始動を始めた方が良いとは思います。
秋冬インターンシップも、いろいろな会社で開催されるはずです。
 

【BGM】

D選曲:水曜日のカンパネラ 「エジソン」

P選曲:Gigi D'Agostino 「The Riddle」

【写真】上・中=提供:Pixabay、下:筆者(デ・キリコ展とパンダのポスターが同居する、上野駅構内。これに科博の「昆虫展」が加わり、上野公園おそるべし!)

 

【参考:2020年 過去記事の内容を再掲 あくまで、2020年時点の情報です】

●1 機電系でも、やはり早期選考は有利

●2 機械・電気・情報工学系に多い「推薦」制度とは? 枠とは? 「推薦または自由」とは?

●3 「推薦」との合わせ技: リクルーター制度、ジョブマッチング

●4 「推薦」カードを使う?

 

●1 機電系でも、やはり早期選考は有利

D: ぼくの場合は、今年2月、コロナ騒動が本格化する前に学科OBルートの「早期選考」(推薦あり)で内々定をもらえたので、22卒の参考になるかな?

P: 「そもそも推薦とは? 」とか、「リクルータ」、「マッチング」など、聞きたいことはいろいろあります。

それに、Dくんと同じ研究室のyくんは、6月中旬くらいまで就活---ただし、5月中旬に推薦応募して、約1か月で大手企業の技術職の内々定をもらったそうで、修士1年4月(夏インターン応募準備スタート)から今年6月までの長丁場「就活」をしていたZくんが驚いてました。

D: 実はyくんも2月の早期選考(推薦あり) L社のあとの

  ・M社 3月~5月の選考(推薦あり) 

でも面接落ちしていたんですが、3度目の正直? でのN社内々定でした。

コミュニケーション能力とか学力とか、ぼくら同期の中でも平均以上でしたから、なんで落ちたか不思議でした。

P: 今年に限っては、コロナ騒動の影響で、急に選考のハードルを上げた企業もあったでしょう。

たとえば、三菱重工は、国産航空機「スペースジェット」の開発を縮小、最悪、完全撤退というニュースが最近(7月)、報道されました。

水面下(20年の2月~6月)では、三菱重工の一部の部門や、子会社を受けた21卒にも影響があったかもしれません。

でも、就活生には、自分側の問題なのか?(推薦利用でも、普通に落ちますよ) 企業側の都合なのか? は分かりませんよね。

ただ、yくんは、早期選考(推薦あり)でNoといわれたおかげで? 立て直しまでに計3回のチャンスがありました。

「推薦」の場合、これもあとで聞きますが、自由応募 との併用をどうするか? という問題があります。でも1~2月の早期選考は、「推薦」のみ(第一志望)を受けて、だめなら3月から推薦+自由応募併用への切り替えもできます。

 

●2 機械・電気・情報工学系に多い「推薦」制度とは? 枠とは? 「推薦または自由」 とは?

P: そもそも「推薦」制度とは? は、こちらのリンク先(理系ナビの記事)にまとめられています。

当ブログの記事でも、これまでも断片的に「推薦」制度についてふれています。

ただ、公式な制度ではなく大学/学部/学科と個別の企業との「約束」ですから、けっこう中身は違うはず。

たとえば「教授推薦」。

D: ぼくの研究室だと、歴代先輩は学科推薦であっさり決まってましたので、教授にお願いする必要がなかったですね。

P:  企業と共同研究している研究室では、その企業への特別ルートがあったりします。

以下はもっともポピュラーな、

  学科に企業が求人票を出す→学生が1社を選んで、就職担当の教授に推薦状を書いてもらう→学生が企業に推薦状を提出して応募

のパターンです。※1

「推薦制度」を使うか? 迷っているみなさんも含め、まずは自学科の「求人票」をチェックしてみましょう。 ※2

 

(2-1) 推薦枠

P: そして、求人票には、

  推薦あり 5

などと、謎の数字が書いてあることも。

D: そうですね。表現は違うかもしれませんが、

  推薦または自由

  推薦応募のみ

  自由応募のみ

  推薦 2 応相談

  推薦(学部1  院生3)

など、企業によって募集条件がけっこうばらばらでしたね。

このうち「推薦」とだけで数字が書いてないときは、応募数の制限なし。

つまり、同じ学科内から何人推薦応募してもOKです。

一方、5とあれば、学科から最大5人まで、推薦応募が可能。

これを、ぼくらは「枠」(わく)と呼んでました。

P: 学科内で、その会社を第一希望にする学生数が「枠(上限5)」以上いれば、学生同士の話し合いで5人を決めるケースが多いですが、慣例では「成績順」かな?

D: ぼくの学科では、就職担当教授の「調整」でしたが、教授の判断基準はやはり「学部の成績順」。

当事者としても、これがもっとも公平な気がします。

ただ「枠」より、希望者が多かった会社は、数社だけでしたが。

それに、ぼくのようなOBルートの場合、Q社は「枠数」に入れないそうです。

P: 首都圏国公立大学の工学系だと、求人票は数百社きます。※3

学生は、せいぜい1学科 100人くらい。

22卒では多少枠数を減らす企業もあるかもしれませんが、

    推薦枠数 >>> 学生数 

の状況は、変わらないと思います。

 

(2-2) 「推薦または自由」とは

D: 「推薦または自由」は、推薦と自由応募どちらも可能です。

yくんは、3月~5月のM社推薦応募と並行して、求人票に「推薦または自由」と書いていたO社とP社に自由応募もしていました。

ただ、自由応募の2社は、

  ・ES(エントリーシート)に書く文字数が多い

  ・選考スピードが遅い(コロナ騒動の影響もあったと思いますが…)

  ・選考ステップが4ステップ以上。「推薦」だと面談確約で、人事→技術→最終面接 とか 

『明らかに、面倒!! 』といってました。

P: 企業側にとって「推薦」の最大のメリットは、「いったん推薦応募した学生は、企業が不合格にしない限り、内定辞退もできない」。

つまり、機電情の学生は、推薦応募した瞬間に、生け簀の中の魚になってしまうわけです。

逆に、生け簀におびき寄せる? ために、さまざまな優遇措置(撒き餌)が用意されています。

「推薦または自由」と書いた企業からすれば、『なぜ推薦応募しないの?』 ということで、自由応募の学生は、いろいろな点で不利かもしれません。

筆者が自由応募する(滑り止め)なら、単に「自由」と書いている会社にします。

D: では、なぜわざわざ「推薦または自由」とするんでしょう?

P: そこは市場原理、つまり需要(企業の求人)と供給(応募学生)との関係でしょう。

一般に、 企業の需要は、

   理系  >>  文系

ですが、中でも 機電情 は、

   機械・電気電子・情報工学  >> 理系一般  >>文系

です。

一方、学生の人気=企業への応募数 には大きな差があります。

 そこで、機電情 といえど、

  理系学生に超人気の会社 → 自由応募のみ 例:ソニー

ですし、「推薦」についても、

  理系学生に人気  → 推薦 「枠」あり 例:2019年までの鉄道会社

  理系学生の標準  → 推薦または自由 (推薦だと優遇措置あり) もしくは、単に「推薦」

  理系学生にやや不人気 → 自由 (推薦応募=第一志望ではどうせ応募がない=滑り止め覚悟)。

  ※なお、外資系企業の場合は、自由応募&通年採用が多い(例:Bosh)

と、会社側が忖度した結果が、謎の「推薦または自由」 なのかも(あくまで、筆者の見解です)。

ちなみに、A社は、B大学のC学科の求人票は「自由」。一方、D大学は「推薦5」などと、大学・学科によって差をつけてるはず。

D: ぼくらは、そこまで考えてなかったですね…。

22卒のみなさんは、まず21卒の「求人票」で、どの企業が自学科には、どんな求人をしているか? チェックしてみるといいでしょう。

P: Dくんの言う通り、21卒向けの求人票で自学科を、企業がどれくらい「評価」しているか? はつかめますよ。

そして、22卒の求人票は、遅くても1月くらいには学科内で閲覧できるようになると思います。そこで、21卒求人内容と同じか? 比べてみましょう。

たとえば鉄道会社や海運(商船三井とか)など、コロナ騒動の余波で、いろいろ変動要素があり、その影響は、「求人枠」へ反映されるはずですから。

 

 

●3 「推薦」との合わせ技: リクルーター制度、ジョブマッチング

(3-1) リクルーター制度のメリット・デメリット

P: Dくんの場合は、Q社のOBが学科内で11月に説明会を開いてくれて、そこからQ社のリクルータルートで「早期選考」(1月~2月:コロナ騒動前に逃げ切り内々定)を受けたわけですよね。

D: いわゆるリクルーター制度も、各社いろいろあるようですが、メリットとしては、

 ・OBが事前に社内情報をくわしく説明してくれる(学科の先輩なので、○○部署、研究部門の話も聞ける)。 

 ・社内見学 ぼくは、コロナ騒動前なので、1次(人事)面接のときに、OBのご厚意で面接会場周辺を見学させてもらえました。

 ・会社によっては、ES(エントリーシート)の添削、面接対策(技術面接のポイント)もリクルーターがアドバイスしてくれる

 ・会社によっては、面接で落ちてもフィードバックをしてくれる

 ・部門別採用の場合は、複数回(別部門)チャレンジのチャンスがある

などです。

デメリットは、推薦応募一択 という点ですね。

P: リクルーター制度と「推薦」は表裏一体。

さきほど言った「囲い込み」の手段のひとつで、

企業のHPに、書いている大林組 ↓

https://www.obayashi.co.jp/recruit/shinsotsu/information/schedule.html

とか、日本触媒 ↓

https://www.shokubai.co.jp/ja/recruit/graduate/special/work/muroi.html

など以外にも、昔からけっこうな数の会社がOBを出身学科に派遣して「一本釣り」しています。

一部のハイスペック学生には、文系を含めインターンシップ参加後にリクルータが付いた…という話は聞きますよね。

 

(3-2) ジョブマッチングとは?

D: 学科の同期は「ジョブマッチング」で応募。

最終面接(役員面接)前に、推薦状の提出を求められたそうです。

P: ジョブマッチングについては、一般的な推薦との違いも含めて、こちらの記事の説明がわかりやすいでしょう。

簡単にいえば、大企業の「部署」・「技術職種」単位で応募できる制度です。

メリットは、

 ・自分の専攻に近い部署・職務への配属が予約される

デメリットは、

 ・少ない枠を、同じようなスペックの学生で奪い合う

人事ではなく、応募した職場が主導して採用業務をするケースが多いので、内定辞退されないように、原則「推薦」応募です。

D: でも、最初から推薦応募でなく、途中からなのは、なぜでしょうか?

P: マッチングという言葉は、マッチングサイト(お見合いサイト)を思い浮かべると、わかりやすいかも。

お見合い候補は複数いても、お見合い(面接)は1対1で、お互い断っても良い。

つまり、話し合いの結果合わないと思ったら、学生の側からも「No」といえます。

「採用部署」の担当者(エンジニア)とのすり合わせの結果、双方がOKとなったら、役員面接にすすみます。役員のOKが出てから、内々定辞退されると採用部署が困りますから、「役員面接前」に、推薦状を出してもらうのでしょう。

一方、リクルーターの場合は、OBはあくまで業務=時間給発生 で、学生の勧誘・サポートをしているわけですから、OBのサービスを受ける学生の側にも、対価=推薦状をはじめから払ってもらおうと考えますよ。

筆者は仕事の上で、ますます 

   等価交換の原理 by 鋼の錬金術師 

を意識するようになりました。

文系でも理系でも、「就活」では

  企業から給料をもらう「対価」として、自分は何を「対価」として提供できるか? 

を考えておくと、ESでの「自分の強み」や「ガクチカ」が書きやすいと思います。

 

そして、機電情についていえば、企業が期待している「対価」は、なんといっても、「専門知識」です。

専門知識に対する評価の高さが、「推薦」制度に現れているわけで、学部生より院生が圧倒的に有利な理由でもあります。

 

●4 「推薦」カードを使う?

P: 最後に、Dくんとしては、22卒・学科の後輩から推薦応募をすべきか? 尋ねられたら、どうこたえますか?

D: 今、Pさんの話を聞いた上での答になりますが、

  「漠然と、推薦応募か自由応募か? とか考えないで、まずどんな会社に行きたいか? 考え、行動してみよう」。

ぼくの場合も、OBの話を十分聞いて、納得できたから推薦応募したわけです。

…もし来年5月になっても、後輩が苦戦してるようなら、『まだ推薦応募できる企業を就職担当教授に聞いてみたら? 』 とメールしますが…。 ※4

 

●2020年12月 関連記事 トヨタが大学推薦全廃!? 

 

※0 Dくんのプロフィールは、過去の記事に掲載

※1 Dくんの追加コメント 「21卒だと、学科公式の推薦状発行は〇月□日から でしたが、実際は、ぼくやyくんほかの早期応募組が、就職担当の教授から 推薦予定メールを企業あてに送ってもらいました。」

※2 M1(22卒)でなくても、B1からの学部生でも、自学科の求人票は見られるはず。

※3 21卒首都圏国公立大学・工学系のZくんが数百社といってました。工学系の他の学科より、機電情の学科の方が求人数も多いはずです。

ちなみに、私立 立命館大学工学部電気電子工学科への求人は7500社だそうです。院生の就職先は、本「就活S」シリーズでDくんやZくん、筆者が言ってる「大手企業」のイメージに近いです。

※4 お盆前、Dくんの研究室の後輩(M1=22卒)から続々と、「9月〇日は就活のため、研究室活動を欠席します」という、連絡メッセージが届いているそうで、明らかに現M2=21卒より、出足が早いようですね。

【写真】

●2上 広島県観光ナビサイト 「ほたる見公園」

https://www.hiroshima-kankou.com/spot/4171

そのほかの写真は Pixabay 提供

BGM

D選曲 乃木坂46 「アナスターシャ」

P選曲 サイダーガール 「メランコリア」 ゆらぐるダンス完全版