【過去の記事】

この年の春から夏にかけてが、
私の3年間の部活ライフの中でおそらく一番忙しかったと思います。
私は日々の練習に加えて定演開催の為の資金集めもしなければならず、
部長と2人で、高校の近所の様々なお店・企業などを回る毎日でした。
当たり前ですがこんな飛び込み営業的な経験なんて初めてで、毎日死ぬほどドキドキでした
どストレートに言えば、知らない人に突然
「演奏会やる為のお金頂戴」なんて事を言いに行く訳ですから😅
怒られるんじゃないかと、部長の陰に隠れながら毎回ビクビク
この時の経験は当時の私の米粒のように小さかった度胸を、どんぶりご飯くらいにしてくれたなぁと思っています(どんな表現なんだろう)
毎月必ず何かしらのステージがある、というような状態で進んでいった高3の部活。
休日なんて1日もなく、土日もびっちり部活です。
勿論夏休み中も、毎朝9時から19時までの10時間コース
その年の夏のコンクールでも、金賞を獲る事は叶わず…
私は3年間を通して、金賞受賞を経験する事はとうとうありませんでした。
ただ、私自身は本当にその時出来る事をやり切った気持ちが強くて、
「あとは後輩達に任せるよ」
という思いを持っていたので、不思議と悔しくてしょうがないみたいな気持ちにはなりませんでした。
この年、私にとって最後のコンクールで演奏した曲↓
当時の自分、トランペットでよくこんな裏拍でテンポの速い旋律を吹いていたなぁと…
今の私が少しだけ感心しています😅
コンクールから1ヶ月後には高文連があり、
市外への遠征でそれはまた一つの楽しい思い出になりました(記事⑥の出来事がこの時です)
前年までなら3年生はここで引退。
この年からは、その更に1ヶ月後の定期演奏会まで期間が延びました
定演は確か2部構成とかで、
第1部はクラシックステージ、
第2部はポップスステージだった記憶があります。
2部の方で、私は部長と2人でグダグダな司会をやりました
みんなで作った部活Tシャツを着て、
みんなで約半年間ずっと練習し続けてきた曲達を披露し…
全てを出し切った1日となりました。
そしてその日が、3年生部員にとって本当に最後の日。
部長の引退の挨拶は感動的でした
後輩達が、ステージ上で3年生部員1人1人にお花を渡してくれました。
どの記事にも特に書いた事はありませんが、
その時の3年生部員は、私を含めて実はたったの4人だけでした。
再建後1番少ない学年だったと思います。
1年生の頃はもっといたんですけど…😅
長年の時を経て復活した母校吹奏楽部定期演奏会は当時地元でそれなりに話題になり、客席も満員。
本当にたくさんの方々のお陰で、復活第一弾の定期演奏会は大成功で幕を閉じました
後日改めて、部室で私達3年生部員の引退式があったのですが、
その日は、それまでの人生の中で1番と言っていいくらい大大大大大号泣しました😭
今考えても、これまで生きてきた中で1番泣いたのはこの日だったなと…
私以外の3年生も全員大号泣。
そして、何故か自分達が引退するわけでもないのに後輩達までみんな大号泣で
泣いていないのは先生だけで、かなり異常な光景だったと思います😅
音楽室が防音壁で本当に良かったです
今でもよく覚えているけれど、
その日は引退式が終わってからも私は部室を出る事がどうしても出来ずにいました。
ここを出てしまったら自分はもう吹奏楽部員じゃなくなってしまうんだな、と思うと…
思い出がいっぱいの音楽室で、何をするわけでもなく、ずっと泣きながら何時間も後輩達と一緒に過ごしていました😅
さすがに先生から、お前らまだ居たんか早よ帰れと言われましたが
涙の大洪水で締め括った私の吹奏楽部ライフでしたが、
実は後日談が…
引退式から少し経ったある日、吹奏楽部から、
「11月の学校説明会の時に、ヘルプで入って演奏して欲しい」
と言われました😅
あれだけ大泣きして別れを惜しんだの何だったのか
例の如く、うちの部は相変わらず少人数だったので、3年生の引退のたびに部員の減少に悩まされて来ました。
当時の部には、たった4人いなくなっただけでもダメージは実際大きかったであろう事は容易に想像できます。
そんなこんなで結局、私だけさらに1ヶ月間吹奏楽部員としての期間が延長となったのでした
結果的に当時の3年生の中で1番長く活動させてもらう事となって、
私としては少しでも長く吹奏楽が出来て大変嬉しかった記憶があります
時は流れて3月、
卒業式の日には、後輩達が3年生の教室までわざわざ会いに来てくれました。
私は、仲の良かった先輩の卒業式にすらそんな事した事はなかったのに…😅
本当に素晴らしい後輩達に恵まれたなと心から思いました。
その時はもう泣く事はなく、みんな笑顔で写っている写真が今でも手元に残っています
3年間は全てが充実していたけれど、やっぱり最後の1年間は特に思い出深いです。
みんなの何歩も後ろを歩いているような、部の中で1番頼りなかった私が、
副部長になり、他の部員達は関わらないような部分で様々動いたり…
自分でも、高1の頃の自分と高3の頃の自分は完全に別人だなと思います
部活での事は全て、もう遠い遠い遥か昔の話で…
薄れている部分もありますが、
私としては、当時の記憶はまだ今の自分のすぐ後ろにあるような感覚でもあります😅
時の流れの速さには本当に驚かされますね。
全ての時間が宝物です