高校時代、吹奏楽部だった頃のエピソードの、その5を書きます
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②
③
④
今回は部員の人達とのエピソードについて書いてみます。
部活動自体の事についてはあまり出てこないので、微妙かもしれませんが😅
私が吹奏楽部に在籍した3年間共、部は学年関係なく全体的にとても仲の良いメンバーだったなぁと思っています。
1年生の頃の私が何度も挫折しかけても部活を辞めなかったのは、吹奏楽が楽しかった事もあるけれど、先輩達の温かい支えがあったからだとも思っています
自分の後輩達にも、先輩達がしてくれたように接し支えていこうと心から思えたし、その連鎖があって常に全体の雰囲気が良かったのかなぁと…
今回書くのは、私が高2の時のとあるエピソードです。
一つ下の後輩で、Y君という男子部員がいました。
Y君はちょっとヤンチャな少年でした
不良めいた行動もあり、問題児という言葉も似合うかも…というくらいではあったのですが😅、
ただ部活に対してはとても情熱があり真面目に取り組んでいる男の子でした。
ちなみに彼の担当パートはトランペット🎺楽器もマイ楽器という入れ込み具合でした。
前までの記事を読んで下さっている方がもしいるなら(いるのかな?😅)、
トランペットの後輩がいたのなら私が移籍する必要はなかったのでは?と思われるかもしれないのですが…
実は思いもよらない展開があります
別の部員から言われた言葉を借りて言うと、何故だかY君は、私にとても懐いていました😅
自分で言っててかなり変な気分ですが
私が個人練習していると、いつも「パッチさん!パッチさん!」と、すぐにそばに寄ってくるような子で。
私の方が先輩なのに、どつかれるわ撫でられるわ、ちょっかいもかけられ放題で、遠慮なしにイジられていまして😅笑
部活帰りには、方向が同じ事もあり毎日のように家まで送ってくれていました。
そんな感じなので、私の中には彼の事を不良だとか怖いとか、そんなふうに思う要素が一つもなくて。
確かにヤンチャではあるけれども、トランペットの大好きな無邪気な後輩、というイメージでした。
何がきっかけだったか思い出せないのですが、ある時、
私の一つ上のN部長・S先輩という女子部員と、Y君、そして私の4人が、急激に仲が良くなりました。
N部長とS先輩の2人は、元々中学時代からのご友人だそうで、とても仲良しさんです。
私の事も「妹みたい」「娘みたい」等と、1年生の頃からとてもかわいがって下さり、部の中でも一番お世話になった先輩達だと思っています。
包み込むような優しさで接してくれる母性溢れるお2人は、Y君の事も「ヤンチャでどうもならん弟」のような感じで大変可愛がっていました
彼の行いに対して時には厳しく注意したり…
保護者みたいだなぁと思いながら見てました
部活帰りに4人で街に出てプリクラを撮ったり(今もプリクラって言うのかな?😅)、4人のうちの誰かの家に遊びに行ったり…
その年の地元の花火大会にもこのメンバーで行ったくらい、とても仲良くさせてもらっていました。
ある日の夜、いつものように4人で遊んで、N部長だけが先に帰った時の事。
Y君が突然、
「俺はN部長の事が好きなんだ」
と話し始めました。
恋愛事にほぼ興味がなく超が100個付くくらい鈍感だった当時の私は、「え!?そうだったの!?」という感じだったのですが😅
S先輩は「Nと接するYの様子をいつも見ていてわかっていたよ」との事。
個人的にはもう、Y君がN部長を好きだった事よりも、自分の恐ろしいまでの鈍感さの方にビックリでしたけど…
夜の橋の欄干にもたれかかって、
「俺の頭の中はNさんの事でいっぱいなんだ…」
と言っていたY君の哀愁漂う後ろ姿を今でも覚えています笑
ありきたりな言葉ですが、当時の私は吹奏楽が恋人みたいな感じだったので、
「実際に恋愛とか、片思いをする人って大変だよなぁ…」
とか思いながら彼の事を見ていました😅
そして翌日。
部活に行くと、部員のみんなの、私を見る目が明らかにおかしい事に気づきました👀
あの空気感は今でも忘れられないです。
私、何かしましたっけ…???
と不安に思っていると、とある先輩が声をかけてきました。
「パッチ、残念だったね…」
と。
は……?
という反応を実際にしたと思います。
何を言われているのかさっっっっっぱりでした。
残念って何が?と。何の心当たりもなくて。
先輩からの次の返答に、私は天地がひっくり返るくらいの衝撃を受ける事に…
「だって、パッチってY君の事好きだったんでしょ?」
ハァァッ
←ホントにこんな感じの反応をしたw
どうやら、昨夜のY君の発言は既に部内に広まってしまっていたようで(狭い部活社会コワい…😱)、
さらに、普段からのY君と私の仲を見ていた部員達はみんな、
私がY君に片思いをしている故の行動だと思っていたそうで……
私にとっては、予想外どころの話ではなく
勿論の事、私の中にはY君に対してそんな感情は微塵もありませんでした。
寄ってきていたのはY君の方ですし😅
「むしろ、Y君がパッチの事を好きなんだと思ってた」
と言っている部員もいました。
うん、どちらかというとそっちじゃないの…?と、私も思ったのですが
でもほとんどの人は、なぜか私がY君に片思いしていると思っていたそうです…
なんでや
私のこの時の反応と、ちゃんと説明をした事で皆さんの誤解はとけたようなので、とりあえずはよかったです
Y君の恋は、残念ながら実る事はなかったみたいなんですが…😅
それでもN部長は変わらずに彼と接していたし、それからも4人で遊ぶ事もありました。
そしてしばらくしてから、突然の出来事が…
詳細は省略しますが、ちょっと色々あったようで、Y君は学校を退学してしまったとの知らせが部に届きました
と言っても別に、何かよろしくない出来事を起こしただとか、悪い理由があっての事ではなかったようなのですが…
きっかけとなる出来事があった事は聞いていますが、別に誰にも迷惑をかけてはいないはずなので……何で?という感じ。
退学は学校側から言い渡された訳ではなく、Y君が自ら考え選んだ道だったようです。
急に、そしてあっけなく、彼との日々は突然終わってしまいました。
今考えるとY君の事や4人で楽しく過ごしたのってほんの4〜5ヶ月の間の事だったと思うのですが、何年間もの出来事だったかのように、濃い記憶として残っています。
それだけ10代の頃の出来事って、それまでの人生の中でかなり大きなものなのだろうなぁと実感します(人や環境によるでしょうけれど)
その少し後に、N部長やS先輩も含む3年生部員が引退され、私はホルンからトランペットに移籍したのでした。
もしもY君が居続けてくれていたら、私は移籍する事なくきっと3年間ホルンを吹き続けていたんだろうなぁと思います。
ビッグバンド部の間はもしかしたらホルン以外の何かしらのパートになっていたかもわかりませんが…(ビッグバンドについては④の記事参照)
私は引退したトランペットパートの先輩の後任でもあり、同時にY君の後任でもあったのかなと。
マイ楽器を持っていた程のY君よりは上手くはなかったと思いますが、しっかりと自分自身の引退までトランペットを吹き続けました。
例によって目の前の事に必死だっただけなので、Y君の分まで…意思を受け継いで…みたいな事は、考えた事はありませんでしたが😅
私が高2の時の、ひと夏のエピソードという感じでした。
今でも、彼はどこで何をしているだろうと、ふっと思い出す時があります。
ヤンチャからは卒業して、良いお父さんにでもなってくれていたら嬉しいですけどね笑
N部長やS先輩とは、卒業後も吹奏楽部OB会メンバーとして、毎年行われる学校全体の同窓会に出席してしばらく一緒に楽器を吹き続けていました。
今では連絡の手段もありません。
私が地元を離れ、携帯も壊れたりで音信不通になってしまったので、もしかすると私の方が探されているかもしれませんが😅
もしも機会があるのなら、またこのメンバーに会ってみたいです
出来るのなら、4人で飲みに行ったりしてみたいですね笑
次は、高文連の時のことを書いてみようと思っています。
私の中では第二の修学旅行のような出来事でした