…という記事で書いたとおり、高校時代に吹奏楽部だった時の事をもう少し書いてみたいと思います。
完全未経験で楽譜も全く読めない、教えてくれる人もいないという最悪な状態で、ギネス認定の一番難しい金管楽器「ホルン」からやり始める事となったわけですが…😅
少しずつ音も出せるようになり、辛うじて楽譜どおりの事を出来るようになったくらいから私は、
「一つの曲がどのように構成されているのか」
という事についてとても興味を持ち始めるようになりました。
おそらくこの感覚がなかったら、今の私には繋がっていなかったと思います。
自分が吹いているホルンは、この曲の中でどういう位置付け?
この音符を吹いてても、ちゃんと聞こえてるの?
一音しかないけどこれって吹く意味ある?
…という感じで、
楽譜どおりの事をしてはいるけれどホルンってなんかイマイチパッとしないなぁ、という印象と疑問から始まりました(ディスってないです!)
ホルン等の中低音域で優しい音の楽器だと、そんな音符を吹いても聞こえないんじゃないの?と正直思ってしまうような楽譜は、実際多いです😅
勿論の事、意味ないんじゃないかと思うような音符にも全てに大きな意味があるんですよね。
合奏で先生が演奏を止めて直しを入れる為に、パートごとや、同じフレーズを吹いているグループのみで演奏をしてもらったりする場面があるのですが、
最初は全てが謎でポカーンと聴いていた私でしたが、ある程度ホルンを吹けるようになってきた頃から、私はその時間がとても好きになっていました。
どの楽器がどういう音域でどんな動きをしているのかを聴くのが、楽しくてしょうがなくて。
こういう音が背景にある事で、実はこんな奥行きが出ていた!とか、
低音パートが実は主旋律並みに動いていて密かにカッコ良かった事に気づいた!とか…
曲を分解する楽しさ、と言ったらいいのかな?
自分の知らない、気づいていない所で、全てのパートがしっかりと「主役」であり、どれ一つとして脇役である楽器はないという事、
どれ一つ欠けても完成形の音にはならないのだという事が、とても魅力的に感じました。
この感覚って、大人になってから始めたアカペラや作曲活動に大きく深く繋がっていったと思っています。
吹奏楽で数々の楽器の音を聴き、構成を学ぶ事が出来ていたから、アカペラのアレンジをしたりDTMで様々な音を組み合わせ曲を作る事が出来たのだと思います。
私は元々何をやるにも大変不器用な性質の人間なので、部活での経験をしていなかったら、絶対にこんな事は出来ていなかっただろうなと…
ホルンだけではなく色々な楽器に触れてみたい気持ちが強くあって、私はよく練習そっちのけで(ダメだそれは)他のパートの人に楽器を借りては吹かせてもらっていました。
と言っても楽器により楽譜の読み方も運指も違うので、演奏ではなく音を出すだけですが。
当時のうちの部に存在していたパートの楽器はおそらく全て吹かせてもらった記憶があります。
弱小チームでしたのでそんなにパート数も多くはありません。
そんな中で私が一番音を出すのが難しいと感じた楽器は、ダントツでクラリネットでした。
クラリネットは、黒い縦笛型のような楽器です。
どんなに吹いても吹いても息が全然入っていかず、やっと音が出た!と思った時、
「クラってこんーーーな思いっきり吹かないと音出ないの!?」
と衝撃でした😅
ギネスレベルの楽器を吹いていて、それなりに肺活量もあった当時の私ですが、クラリネットの息の入りづらさは想像を超えていました。
あの息の出し方を継続するなんて私には絶対に無理だと思いました
口をマウスピースに押し当て息を入れる金管に慣れている私には、マウスピースを口で大きく包み込んで吹くリード楽器(木管)は難しすぎでした😅
私の母も元吹奏楽部員で、クラリネットを吹いていたそうなんですが…
母スゴ😅
いるだけで様々な楽器と触れ合う事が出来る吹奏楽部。
この時の経験で、私は一気に音楽にのめり込んで行きました。
それまではつまらないと思っていたクラシック音楽も、自分が実際に演奏した事で、心から素敵なものなんだと思えるようになりました。
クラシックだけではなく流行りのJ-POPなんかも演奏できてしまうし、どんな音楽でも表現できる所が吹奏楽の魅力の1つだと思いました。
吹奏楽部員だった頃の話「③」も、いずれ書こうかと思っています。
その時は、私が所属していた吹奏楽部そのものについての事を書いていきます。
予定は未定ですが😅