東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ -175ページ目

インレイド・クイーンアンキャビネット

今回ご紹介するキャビネットは、先日、セレブ姉妹と間違えるほどお若い奥様と娘様でご来店されたお客様にお買い上げいただいたものです。

パンカーダ店内を華やかに飾ってくれたキャビネットでもあったので、ぜひご紹介したいと思います。


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このクィーンアンキャビネットは優美な曲線が美しく、気品あるフォルムが洗練された空間を演出してくれそうです。


フロントガラスの曲線は現代の技術をもってしても、製作は難しく、当時ではかなりの技術を必要としたと思われます。

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高級感あふれる木目の美しいマホガニー材は贅沢な光沢を放っており、中央化粧板にもかわいらしいインレイ(象嵌細工)がついています。



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家具の縁取りをしている線象嵌もぬかりない仕事ぶりです。

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ドロップ・ハンドルのデザインもクイーンアンらしい優しい曲線で、細部にもこだわりを感じます。


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約100年前、一流のキャビネットメーカーが木材を厳選し、手間暇惜しまず製作した逸品です。

今回お買い上げいただいたお客様は、偶然にも同じキャビネットをお持ちとのこと、時空を超えて、2つのキャビネットが再び出会い、高級感あふれるお部屋に、統一感ある華やかさを添えていただけるのではないでしょうか。

東京都N様 スクールチェア納品

N様のご自宅は、都内のマンションの一室。

玄関からのびる廊下のつきあたりに、ちょっとしたコーナーがあります。

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今回、パンカーダでお買い求めいただいたスクールチェアを、
そこのコーナーの演出にお使いいただいています。

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コーナー手前、左側はキッチン。
本当はキッチンに小さな脚立を置きたいそうですが、
狭くてなかなか場所がとれません。

そこで、必要な時にはこのスクールチェアを脚立がわりに。
小さく軽く、狭いキッチンでも取り回しが効いて、
なんといっても雰囲気のある可愛らしさが奥様のお気に入りだそうです。

実は、N様は先日のワークショップにご参加いただいた方のお一人。
ご主人がメンテナンスされたチェアを受け取った奥様のコメントです。


「チェアを指さしては、メンテナンスの苦労を語り、
今度は組立もやりたいなあ、などと少々うるさいですが(笑)
話題が広がり、とても楽しく思っています。
なんといっても小さいので、出かける前には玄関に置いて
荷物を忘れないように乗せておいたり、きっと冬には
ブーツを履くときに役立つのではないでしょうか?
家族がひとり増えたような気持ちで、大切にしていきたいですね。」


ワークショップの話題も楽しく、傍にいつもあるチェアだからこそ、
これからさらに思い出も一緒に作っていただけそうです。

N様、有難うございました。

A Midsummer Night's Dream

今日は立秋、夜は涼しい風が感じられる日もでてきました。

ヨーロッパでは夏至の日、妖精の力が強まり、祝祭が催されるという言い伝えがあるそうです。
夏至ではなく、立秋ではありますが、何かがおきそうな夜のパンカーダの様子をご紹介いたします。


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自然光にも美しく映えるステンドグラス、陽が落ちてから、店内の照明に照らし出される色味も、アンティークならではのやわらかさが感じられます。

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ステンドグラスの乱反射する輝きが、目黒通りにものびているせいか、光に誘われて、お立ち寄り下さる方もいらっしゃいます。

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アンティーク家具も、夜の闇にパティナ(古艶)がしっとりと馴染み、昼の暑さから開放され、ホッと一息ついているよう。

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パンカーダ店内に飾られたたくさんのステンドグラスが夏の夜を彩り、幻想的な世界を創りあげ、アンティーク家具の囁きさえも聞こえてきそうです。

真夏の夜のパンカーダ、家具たちも皆様のご来店をお待ちしております。


アンティークステンドグラス ①

ステンドグラスとは、着色された(stained)、ガラス(galss)という意味です。


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様々な色の色ガラスを組み合わせた、多種多様な模様・画像などを

描き出したガラス板によるモザイクのことを言います。

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アンティークステンドグラスには、手作りガラス特有の、

ガラス生成時の空気泡の混入やしわがよく見られます。


これらのステンドグラスが作られた100年ほど前は

製作技術が高くありませんでした。


ガラスが冷えて固まる時などにキュッとよれて、シワが入ったり、

空気の粒が紛れ込んで気泡が出来ることが多かったのです。


こういった内部や表面に出来た模様はアンティークガラスの特徴で、

柔らかなあたたかみのある味わいになっています。



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パンカーダではたくさんのアンティークステンドグラスを販売しております。




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店内にはいたるところに、アンティークステンドグラスが飾られ、

お店を華やかに演出してくれます。


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一点一点、デザインも異なり、透過光に透かしたガラスの美しさは何とも言えません。


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様々なタイプのアンティークガラスを取り揃えておりますので、

ご来店の上、ぜひご覧いただければと思います。





ウィリアム・ケントとは?

ウイリアム・ケント(William Kent、1685 - 1748)は、イギリスの建築家で、

造園家、画家、家具設計家としても有名です。


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歴史的には建築家としてよりも造園家として重要な人物で、

在命中はイギリス式庭園、風景式庭園とよばれる庭園を創造し続けました。

またケントの活躍した時代以降、カントリー・ハウスは景観を支配したり

操作するのではなく、調和が重視される設計となりました。


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彼は、プリッドリントンで貧しい両親のもとに生まれました。


1709年から11年間、絵画をローマで学び、この間、サン・ジェラ・ミーノ・

ディフィアミンギ教会のキューポラのフレスコ画を描いています。


1719年、バーリントンの3代目伯爵リチャードによってロンドンに連れ戻され、

彼がパトロンになり、生涯を通じ、その友情および保護を持続して受けました。


バーリントン卿の推薦で、1726年に建築局のサーベイヤーに、

1735年には首席建築家および建築総監代理に任命されました。


絵を描く傍ら、1734年に巨大なレジデンス、ノーフォークの

ホートン・ホール(Houghton Hall)やホークハム・ホール(Holkham Hall)を

設計します。

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1730年「Fabbriche antiqche」を刊行しました。
カールストン・ハウス(Carlston House)など、手がけたインテリアは

折衷様式で、デコラティブ。


彼が設計したのは、外階段に通じる大きな玄関ホールを持ち、

部屋が次々と並び、古典的なラインに柱廊(Portico)や柱式(Order)がつく、

豪華な造りのパラディアン様式と呼ばれる建築物です。


建築内部の装飾デザインや家具デザインなども手がけます。


それらのデザインはかなり個性的で、凝った彫刻が施され、贅沢な塗金仕上げでした。


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これは、イタリア・バロックの家具から、あるいはイニゴー・ジョーンズ

(Inigo Jones)からの影響といわれています。


後にイニゴー・ジョーンズについての彼の作品集のデザイン編集を担当し、

1727年に出版。

すでに40代半ばにさしかかっていた1730年になってからは完全に

建築家に転向しました。


ケントの傑作のホークハム・ホールは、大理石によるアプス状の玄関ホール、

円柱、格天井、主室へ導く迫り出した階段など、英国において

もっとも印象深い室内空間のひとつであるとされています。


室内装飾は、ドアの飾柱(Pillar)や軒蛇腹(Cornice)は木製、

家具は彼の家具特有のデザインと石細工からなっています。


ただし、ほとんど大部分はパトロンであるバーリントン卿によるものという説もあります。


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彼のキャビネットや箱物家具のデザインは、木材の色の濃淡はあまり重視されず、

両側の円柱や切妻壁(Pediment)や軒蛇腹など建築的デザインが多用され、

コンソールテーブルや鏡の枠、イスなども重厚華麗なバロック調が特徴とされます。


コンソールテーブル

コンソールテーブル(Console table)とは、奥行きの浅い、

壁際に寄せられる棚のようなテーブルのことです。


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ピアテーブル(Pier table)とも呼ばれます。
前脚が支えにはなりますが、基本的にそれだけでは自立しない

壁付けのテーブルです。


グリダン (Gueridon)と呼ばれる小型の装飾的な円形テーブルから

派生したとも、サイドボードの原型である壁付けのサイドテーブルから

派生したともいわれています。


もともとコンソールとは、コーニス(Cornice)という水平方向への

突出し部を支える、巻型の持ち送りを指す建築用語です。


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マホガニーの時代(1720-1770)は、英国家具史上、絶頂期を極めた時代でした。
その時代には、多種多様な家具が登場します。


コンソールテーブルもその一つで、フランスから紹介され、

重厚華麗なものなど、様々なデザインのコンソールテーブルが作られました。


バロックを代表するデザイナー、建築家のウィリアム・ケント

(William Kent)の影響が大きく、金箔装飾された背の高い鏡(Pier glass)を

おいたもの、天板に大理石を使用したもの、脚部が動物や天使の彫刻、

脚部全体が翼をひろげた鷲のモチーフなど、

デザインは絢爛豪華であったようです。


現在は、自立するしないにかかわらず、壁付けの小振りなテーブルを総称して、

コンソールテーブルと呼ぶようです。


ディスプレイ キャビネット

キャビネット(Cabinet)とは、装飾品や貴重品を入れて飾る陳列棚のことです。


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小さな引き出しや扉がついており、スタンドや脚台にのせられていました。
もともとは、代々伝わる肖像画や絵画、貴重品などを飾り、

しまっておく小部屋のことを指したそうです。



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1660年、チャールズII世の王政復古後、芸術に対する強い関心が高まり、

貴族や領主、更には一般にも、磁器や陶器、ガラス製品などを蒐集し、

飾ることが流行します。


同時に、そのコレクションを入れるためのケースやキャビネットも大流行しました。
木の扉と違って、ガラスを木枠で囲った扉は非常に精巧な技術を必要とします。




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当時、もっとも豪華で、細工の優れた家具がこの「キャビネット」であったことから、

こうした高級家具を作る家具師たちを「キャビネット・メーカー

(Cabinet maker)」と称しました。


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現在も英国における家具作りのことを総称して「キャビネット・メイキング

(Cabinet making)」というのはここから来ています。


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ウォールナットやマホガニーなどの高級材が使用されていたのも、

高級家具であったキャビネットの特徴のひとつでしょう。


パンカーダでは、さまざまな用途に応じたキャビネットをご用意しております。

詳しくはこちら をご覧ください。

サザーランドテーブル

“サザーランドテーブル”とは、折りたたみ式のゲートレッグ型テーブルのことです。


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スコットランド北部のサザーランド(Sutherland)という土地の名にちなんで

名づけられたとも、ヴィクトリア女王の親友、女官長でもあった

サザーランド公爵夫人の名に由来しているとも言われています。


イギリスでは、19世紀末から20世紀初めにかけて、こういった小型、

中型のテーブルがさかんに製作されました。


ヴィクトリア期(19世紀後半)には、折衷様式が取り入れられ、デザインも、

材質も様々なタイプが登場しました。

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普通のゲートレッグテーブルに比べると、天板の幅が狭く、

折りたたんだ時の状態がとても薄いのが特徴です。

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薄いとはいっても拡張天板は広く、跳ね上げると充分な広さがあり、

収納時は省スペース、実用面でも機能的にできています。


臨時用テーブルとして、その当時の富裕層の間で、流行したそうです。


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お客様の多いとき、ちょっとしたおもてなしにも活躍しそうなサザーランドテーブル。

キッチンの片隅に置いていただき、読書や勉強、趣味など、

自分のためのとっておきの時間を過ごすためのアイテムにもおススメです。


当店では、日本のインテリアにも合わせやすいサザーランドテーブルもたくさんございます。

目黒区大岡山 RICCO様 納品

今回は、東急大井町線・目黒線が通る大岡山駅に程近い美容室、RICCO様をご紹介いたします。



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扉を開けると、当店のチャーチチェアがちょこんとお出迎え。


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ベントウッドアームチェアとともに、お待ちのお客様のためのイスとして、活躍していました。


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オーナー様がお好きな家具をセレクトして、アレンジしたインテリアは、生花もたくさんおかれ、落ち着いた雰囲気ながらも、華やかな印象です。

2枚の大きな鏡もデザインが異なり、一つ一つのアイテムにもこだわりが感じられる、そんなお店です。

東工大が近いという場所柄、学生さんが多いのかと思いきや、お近くのおじさま、おばさまも多いというのも納得。

「お時間のないお忙しい方でも、ゆっくりとくつろげるリラクゼーション空間を」、そんなオーナー様のお気遣いが伝わってくるお店でした。


ゲートレッグテーブル(ドロップリーフテーブル)


ゲートレッグテーブル(Gateleg Table)とは、拡張式のテーブルのことです。


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中央部分は長方形、両脇に2枚の拡張板がついていて、

フラップヒンジ(蝶番)で折りたためるようになっています。


必要に応じて、垂れ下がった両脇の天板を補助の脚で支え、広げて使います。
補助脚がゲート(門)のように開閉して、出てくることから、

ゲートレッグ(門のような脚)という名がつきました。


王政復古期初期(17世紀初頭)、ジャコビアン期より登場し、

フォーリングテーブルとも呼ばれ、人気を博しました。


18世紀中頃まで、ダイニングは機能性重視、デザインにはそれほどこだわりが感じられず、

ダイニングの代表格のテーブルも他の家具に比べ、装飾が少ないようです。

そのため、形状の変化はあまりなく、ゲートレッグテーブルが根強く使われていました。

ただ、1900年代に入り、折衷様式とともにリバイバルし、

ゲートレッグテーブルのデザインも様々なものが製作されています。



脚はツイストやボビン形の挽き物細工が多いようです。



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広げると、円形、楕円形、正方形、長方形など天板の形状も様々です。



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現代では、ドロップリーフテーブルやバタフライテーブルなどと呼ぶこともあります。


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