コンソールテーブル
コンソールテーブル(Console table)とは、奥行きの浅い、
壁際に寄せられる棚のようなテーブルのことです。
ピアテーブル(Pier table)とも呼ばれます。
前脚が支えにはなりますが、基本的にそれだけでは自立しない
壁付けのテーブルです。
グリダン (Gueridon)と呼ばれる小型の装飾的な円形テーブルから
派生したとも、サイドボードの原型である壁付けのサイドテーブルから
派生したともいわれています。
もともとコンソールとは、コーニス(Cornice)という水平方向への
突出し部を支える、巻型の持ち送りを指す建築用語です。
マホガニーの時代(1720-1770)は、英国家具史上、絶頂期を極めた時代でした。
その時代には、多種多様な家具が登場します。
コンソールテーブルもその一つで、フランスから紹介され、
重厚華麗なものなど、様々なデザインのコンソールテーブルが作られました。
バロックを代表するデザイナー、建築家のウィリアム・ケント
(William Kent)の影響が大きく、金箔装飾された背の高い鏡(Pier glass)を
おいたもの、天板に大理石を使用したもの、脚部が動物や天使の彫刻、
脚部全体が翼をひろげた鷲のモチーフなど、
デザインは絢爛豪華であったようです。
現在は、自立するしないにかかわらず、壁付けの小振りなテーブルを総称して、
コンソールテーブルと呼ぶようです。