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~対話どころか会話さえもルールで制限されつつある~ 孤独と対話(孤独を感じていますか?)
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*この記事は、2023年11月頃からシリーズで配信したものに多少の修正を加えたものです。
*本シリーズの内容には、「宮台真司,野田智義: 経営リーダーのための社会システム論 (光文社, 東京都, 2022)」
からの引用が含まれます。
孤独と対話(孤独を感じていますか?) ここまでをまとめ読み その2
孤独と対話(孤独を感じていますか?) ここまでをまとめ読み その3
~対話ならできるんです~ 孤独と対話(孤独を感じていますか?)
のつづきです。
しかし今は
「大人は子どもに
声をかけてはいけない」
という条例がある自治体があるそうですね?
おそらくは、万が一の犯罪防止のためなのでしょう。
また、タワーマンションなどでは、エレベーターなどで
「知らない人同士が
挨拶してはダメ」
というルールがあるケースもあるそうです。
こちらは、知らない同士が話をして、万が一にも不快な思いを
することが無いようにということなのでしょうか・・・???
対話どころか
会話さえも
ルールで制限されつつある
これが私たち暮らしている日本の現状なのです。
(つづく)
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のつづきです。
対話のスペクトラムを形成するために、例えば、こんな対話はどうだろうか?
若者「いつも、お世話になってます。ありがとうございます。」
年配者「いやいや、こちらこそ、いつもありがとう。」
若者「今日は、ちょっと寒いですね。雨も降りそうだし。」
年配者「そうだねぇ、寒いのも、雨も嫌だねぇ。君たちのような若い人には天気
なんて、あんまり関係ないんだろうけどね。」
若者「いやいや、そんなお年じゃないないですよねぇ?」
年配者「いや~、だってもう55歳だよ」
若者「え~!、全然、そんなお年に見えないですね~、お元気だし~」
年配者「そうかなぁ。一応、着るものとかは年寄りくさくならないように気にして
るけど・・・」
若者「ところで、すいません、先日のお話しなんですけど、まだ手をつけられて
いないんです」
年配者「タイムイズマネー、時は金なりって言葉、知ってる?」
若者「いやあ、ちょっと分からないですけど、何となく意味は分かります」
年配者「昔は、これが当たり前だったんだよ。今の人たちは本とか読まない
からね、知らないんだね。君は本は読むの?」
若者「いや~、あまり読まないですね~、ちなみに何かおススメの本とか
ありますか?」
年配者「最近読んだ中では、“対話のスペクトラム”なんか良かったよ」
若者「へぇ~、どういった内容なんですか?」
年配者「会話と対話と議論を分けて考えて、日常的に対話を増やして行こうって
感じの本だけど、けっこう色んな事が書いてあるよ」
若者「へぇ、それ読んでみますね。自分は、本でなくてネットの記事なんです
けど、こんなのを見つけて、ちょっと詳しく調べてるんです」
年配者「ほぅ、それはどういった内容なの?」
世代間対話については、加齢性難聴についても知っておかねば、スペクトラム
以前の問題として、話が伝わらない場合がある。
加齢性難聴については、このシリーズの中でも、いずれ書かせて頂く予定でいる。
近年の日本には、対話や議論において、ネガティブな発言をする者ほど評価
されるという、おかしな傾向が見られる。
誰かが新しい発想の提案をした場合に
「それは、〇〇となる可能性があるから慎重に考えた方が良いね」
「以前に似たような話があったけど、△△な問題があるって聞いたよ」
などという
“出来ない理由”“やらない理由”を
挙げる人間が
“良く考えている人”“良く知っている人”
と評価されてしまう。
以前に述べた、行き過ぎたリスクマネジメントによって、リスク候補を挙げる
方が評価されやすくなってしまっているのである。
ルールで定められた議事録やメールなどの電子データも残されるので、失敗や
問題が起きたときに「自分は事前にリスクを指摘していた」と言えるし、成功
したときには、皆と一緒に「良かった、良かった」と言って、その成果の恩恵も
得られる。とても“ズルい”コミュニケーション手法であると言えるだろう。
ネガティブ対話も、分類すれば対話に入るのであろう。
しかし、この対話は“どうやったら出来るのか?”を誰も考えなくなるという、
極めて悪しき対話である
これも以前に述べたブレインストーミングと対話の中で、「今の日本企業で、
ブレストからの成功を導き出すのは極めて難しい」と述べたが、日本企業の
ブレスト会議は、往々にしてネガティブ対話のオンパレードになる。
以下は、私が共同開発事案で実際に経験した、ある大手企業で行われていた
新製品企画会議におけるネガティブ対話である(企業名などが分からないよう
に全く異なる製品分野に置き替えている)。
A「独り暮らしの高齢者を見守るスマートフォンアプリって、どうかな?」
B「はいはい、いいかも、いいかも、孤独死とか問題になってるし」
A「高齢者の声や高齢者が出す音をスマホで取って、それを分析して、体調の
変化や事故の発生などが検知されたら役所や警察、病院などにメッセージ
が届くようにするとか」
B「うんうん、そうそう、それなら出来そう」
A「うちの会社の持ってる技術って、そういう方向にも応用できるかと思って」
C「分析が正確に出来ればいいけど、何ともないのに役所や警察にメッセージが
行ったら問題になるね。そこは考えてる?」
A「いや、まだアイデア段階なので」
D「高齢者ってスマホの操作とか苦手な人が多いから、かなり分かりやすい作り
にしないといけないけど、そんなのできるのかなぁ」
A「・・・・」
B「う~ん、確かに問題はありそう。そうそう、お客さんが来てて、その人の声
を拾っちゃって、それで警察にメッセージ送っちゃったりとかも、あったら
マズいよね」
C「そもそも、声から体調変化を検知するって、かなり大変じゃない?開発の
期間も費用もかかりそうだよね」
D「独居老人って、そんなにお金持ちの人っていないだろうし、出来ても採算取れ
ないかもね」
C「プライバシーの問題もあるよね、生活の音を録るって」
B「警備会社とかが作った見守りアプリみたいなのってあるし、今から、そういう
所と勝負しても勝てないよね、きっと」
(つづく)
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