[5] 登山での設定・使い方 / Garmin スマートウォッチ導入記 | Photo Life in Toyama

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富山の写真家 林治のブログです

[5] 登山での設定・使い方 / Garmin スマートウォッチ導入記

 

いつも Photo LIfe in Toyama へご訪問いただき、ありがとうございます。

 

元々は山へ撮影に行く時に、Garmin GPS 64SというハンディGPSを持っていく予定でしたが、本体と予備電池が荷物として増えるので今後は Garminのスマートウォッチの方が良くないか?という考えから検討した Garmin スマートウォッチ。

以下いくつか記事を投稿しましたが、今回はいよいよGarmin スマートウォッチを登山で使う実践編です。

 

※本記事の内容は、全てGarmin fēnix 7X Pro Sapphire Dual Power にて確認を行なっています。

※2024年3月8日 「PCで行なう作業(準備)」部分を修正・追記しました。

 

 

注意 現在、Garmin fēnix 7X Pro Sapphire Dual Power (以下 Garmin Fenix 7X Pro)に関して、以下の記事を掲載しています。

よろしければ、是非ご覧ください。

 

[1] Garmin スマートウォッチ導入記 / なぜGarminを選んだか

[2] Garmin スマートウォッチ導入記 / ウォッチフェイス編

[3] Garmin スマートウォッチ導入記 / 天気表示編

[4] Garmin スマートウォッチ導入記 / Garmin 登山用の機種選択

[5] Garmin スマートウォッチ導入記 / 登山での設定・使い方

[6] Garmin スマートウォッチ導入記 / おすすめウォッチフェイス7種

[7] Garmin スマートウォッチ導入記 / 日出&日没・月の満ち欠け表示

[8] Garmin スマートウォッチ導入記 / Suica機能の使い方
[9] Garmin スマートウォッチ導入記 / 睡眠管理に使う

 

 

右差し 本記事のINDEX
 

1. 本記事の前提

2. PCで行なう作業(準備)

3. 登山でのGarminウォッチの操作

 

  1.本記事の前提

 

Garmin スマートウォッチは設定をカスタマイズできる部分が多く、またアプリを追加できるので、一概に「これを行なう場合はこうしろ!」という言い方がしづらいですし、PC、スマホなど周辺環境も人によって異なります。

 

そこで、記事の内容の前提を記載しますので、前提を見た上で参考にしていただければと思います。

 

今回の記事は PC(Mac)を使用し Garminスマートウォッチ(Fenix 7X Pro)と連携する方法ご紹介です。スマホ(iPhone)と Garminスマートウォッチの連携等については、別の機会にアップする予定です。

 

- 前提 -

 

(1) PCはMacを使用しています。(MacBook Air / M1 Mac)

(2) スマホはiPhoneを使用しています。(iPhone 15 Plus)

(3) 使用ウォッチは Garmin fēnix 7X Sapphire Dual Power です。

(4) 登山用アプリは、PCやスマホでは ヤマレコ を使用しています。

(5) 本記事では山行計画や地図に関する作業はPC(Mac)で行なっています。こうした作業をスマホで行なう場合はやり方が違ってきます。ご了承ください。

 

  2.PCで行なう作業(準備)

 

PCでは、まず山行計画を作成しGPXファイルとして出力することからスタートしますが、ここではGPXファイル作成にヤマレコを使用する方法をご紹介します。

 

丸ブルーヤマレコを使用しない場合

 

GPXファイルの出力ができればどのアプリ・ソフトウェアを使用しても構いません。その場合は(3)へ進んでいただきます。もし(3)でGPXファイルがうまく読み込めなかった場合は(2)へ戻っていただければ大抵大丈夫だと思います。

 

丸ブルーヤマレコを使用する場合

 

以下の通りに進んでください。

 

・まずヤマレコで山行計画の作成を完了します。

・次に下記の(1)へ進みます。

 

(1)ヤマレコで「マイページ」「山行計画」と進み、山行コースが描かれた地図を出し、右上の「マップ機能」から「GPSファイルをダウンロード」を選択します。

 

 

 

Macの「ダウンロード」に track-???????.gpx というファイル名でGPXファイルが保存されます。

 

注意このPGXファイルをPCのGarmin BaseCamp(アプリ)で読み込み修正してGarminウォッチに転送する訳ですが、残念ながらヤマレコが出力するGPXファイルはそのままではGarmin Basecampで読み込むことができません。これはファイルの規格が合わないせいらしいですが、仕方がありません。

 

注意そこで、一度 TrailNote というGPXファイルを正しく読み書きするアプリを使用することにより、ヤマレコのGPXファイルを他のアプリが読み込むことができるGPXファイルに変換してあげます。(この部分、Windows PCを使用している人はカシミール3Dなどを使用すると思いますが、Macなので TrailNoteでファイル変換した上でGarmin Basecampで修正を行なっています。)

 

 右矢印TrailNote は こちら からご利用ください。

 

 

(2)TrailNoteでGPXファイルを読み込み、GPXファイルとして保存します。

 

・TrailNoteをPCにインストールし、TrailNoteを起動します。

・「ファイル」「GPXファイルを開く」をクリックし、先ほどダウンロードしたGPXファイルを読み込みます。

 

 

・以下は上高地1泊スノーハイク計画のGPXファイルを読み込んだところです。

 

 

・これを、「ファイル」「GPXファイルを保存」と進み、ファイル名を変えてGPXファイルとして保存します。

 

 

(3)Garmin BaseCamp で新GPXファイルを読み込みます。

 

・Garmin スマートウォッチをケーブルでPCに接続し、Garmin BaseCamp を起動します。

 また、ここでGarmin スマートウォッチ内の詳細地図を読み込みPC画面に表示します。

※PC版Garmin BaseCampでは、一般的にケーブル接続した端末内の詳細地図を利用してPC画面に地図を表示します。

 

・左側の「マイコンピュータ上」に任意のフォルダを作成します。(ここでは 「テスト2」フォルダ)

 

 

・「テスト2」フォルダをクリックした上で、「ファイル」「テスト2にインポート」を選択し、先ほどのGPXファイルを読み込みます。

 

・すると「テスト2」フォルダの下に読み込んだGPXファイル名の「track-???????」フォルダができ、その中身として自動的に「Day1」「Day2」「Day3」のトラックデータが作成されます。

 

 

(4)トラックデータから登山ルートを作成します。

 

※ここからトラック名を「Day1」から「上高地Day1」に変更しています。

 

・(3)でできた「上高地Day1」をクリックしておき、上部メニューの「編集」「トラックからルートを作成」を選択します。

・この作業により「上高地Day1」(トラック)データから、 Garmin スマートウォッチで「コース」として扱うことができるデータを作ります。

 

 

・「上高地Day1」に続いて、同様に「上高地Day2」「上高地Day3」についても「トラックからルートを作成」の操作を行ないます。

・下の画像がその結果です。アクティビティ「登山」のルートデータが3つ作成されました。(名称は自動で付けられます)

 

 

(5)Garmin BaseCampでルートデータを編集します。

 

・ルートデータ「上高地 Day1 1〜上高地 Day1 49」をクリックすると編集できます。

・ウェイポイントを追加したりルートを修正します。

 

上の画像は上高地と違うエリアですが、Basecampでウェイポイントを

追加したりルートに修正を加えたところです

 

同様に「上高地 Day2」「上高地 Day3」も編集して保存します。(Garmin Basecampを閉じると自動的にデータが保存されます。)

 

 

(6)編集したGPXファイルをGarminウォッチへ転送します。

 

・編集作業を行なったデータが入っているフォルダ:ここでは「テスト2」をクリック〜反転させておき・・

 

 

・メニュー「転送」「テスト2をデバイスに送信」とクリックします。

 

 

・ウィンドウが開くので、画面のようにして「送信」をクリック。

 送信完了と表示されたら、送信ができています。

 

 

以上で、ルートデータのGarminウォッチへの転送は完了です。

 

  3.登山でのGarminウォッチの操作

 

これまでの操作で、地図にウェイポイントを追加したり編集を行なったGPXファイルがウォッチへ転送されました。

今度は、実際に山で使用するときの操作を解説します。

 

Garmin ウォッチが通常のフェイス画面になったのを確認して、以下のように操作します。

 

(1)STARTキー(右上)を押してアクティビティ一覧を表示し、「登山」を選択します。

 

※Garmin スマートウォッチでは、アクティビティを選択すると(それがGPSを必要とするアクティビティの場合)自動的にGPSが起動します。

 

 

(2)「登山」スタート画面になるので、左のMENUキーを押します。

 

 

(3)登山の設定を選択する画面になるので「ナビ」を選択します。

 

※参考:ここで「ナビ」の下の「トレーニング画面」を選択すると、アクティビティの途中で表示する画面を選択・カスタマイズできます。

 

 

(4)「コース」を選択します。

 

 

(5)先ほどPCから転送したコースを選択します。(ここでは Day1)

 

 

(6)「開始」を選択する。

 

 

(7)Day1のスタンバイ画面になるので、右上のSTARTキーを押す。

 

 

(8)設定しておいた「登山」中の画面表示となり、ナビゲーションがスタートする。

 

・Garmin BaseCamp上で設定したウェイポイントやポイント記号なども、Garmin スマートウォッチの地図に反映されます。

 

・また、私はナビゲーション中の画面を「2画面(地図画面と情報画面)を交互に表示する」として使用しています。

 

 

 

(9)途中でSTOPする場合、登山が終了した場合

 

登山途中で右上のSTART・STOPキーを押すと、ナビゲーションがストップして下の画面が表示されます。

登山を終了する、ナビゲーションを再開する、GPS軌跡データを保存する、と選択する画面が表示されるので、項目を選択してSTART・STOPキーを押します。

 

 

(10)保存したGPXファイルの活用

 

もちろん軌跡データのGPXファイルは、転送した時と同様 Garmin BasecampでPCに取り込んで活用できます。

(PC-->Garmin端末で行なったファイル転送とは逆の手順でPCに取り込み、好みのアプリで読み込みます。)

 


今回はGarmin Fenix 7X Proを PCと連携して活用する内容の記事としましたが、スマホと連携して一連の作業を行なうことも可能です。

いつか、こちらも記事にしたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。