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今回はGarminスマートウォッチで睡眠管理をおこなう方法についてご紹介します。
現在、Garmin fēnix 7X Pro Sapphire Dual Power (以下 Garmin Fenix 7X Pro)に関して、以下の記事を投稿しています。
よろしければ、是非ご覧ください。
[1] Garmin スマートウォッチ導入記 / なぜGarminを選んだか
[2] Garmin スマートウォッチ導入記 / ウォッチフェイス編
[3] Garmin スマートウォッチ導入記 / 天気表示編
[4] Garmin スマートウォッチ導入記 / Garmin 登山用の機種選択
[5] Garmin スマートウォッチ導入記 / 登山での設定・使い方
[6] Garmin スマートウォッチ導入記 / おすすめウォッチフェイス7種
[7] Garmin スマートウォッチ導入記 / 日出&日没・月の満ち欠け表示
[8] Garmin スマートウォッチ導入記 / Suicaを使う
[9] Garmin スマートウォッチ導入記 / 睡眠管理に使う
本記事のINDEX
[9] 睡眠管理に使う / Garmin スマートウォッチ導入記
Garmin スマートウォッチについて数回ご紹介してきましたが、今回は日常の中でスマートウォッチを健康管理、その中でも特に睡眠管理にどのように使うかについてご紹介したいと思います。
私自身が日常的に利用しているものです。参考にしていただければと思います。
※尚、本記事の記載内容は全て Garmin fēnix 7X Pro Sapphire Dual Power で確認しています。
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1.Garmin睡眠管理の概要
近年のGarminスマートウォッチは、様々な測定データを基に睡眠を詳しく分析しアドバイスする機能(ASM:アドバンスドスリープモニタリング)を備えています。
またGarmin HPを見ると「睡眠はビルを支える土台」と記載しており、健康のベースとして睡眠を非常に重視していることがわかります。また、睡眠の質向上について以下のメリットが記載されています。
睡眠の重要性(睡眠の質向上による効果)※Garmin HPより
・睡眠中に分泌される成長ホルモンによるアンチエイジング効果
・脳のメンテナンス効果
・集中力や判断力UPによる仕事の効率向上
・運動習慣、食事、活動量との関係改善 など
睡眠スコア要因
Garminでは睡眠の質を100点満点の数値として睡眠スコアが提供されます。
また、これを計算する要因は以下の通りです。
・睡眠継続時間
・ストレスレベル
・深い睡眠時間
・浅い睡眠時間
・レム睡眠時間
・睡眠の連続性・安定性
また、睡眠指標として以下が挙げられています。
・落ち着かない時間
・安静時心拍
・Body Battery
・平均血中酸素
・血中酸素の最低値
・平均呼吸数
・最低呼吸数
・平均皮膚温の変化
・平均夜間HRV
・バランス(7日平均HRV)
つまり、「睡眠スコア」は主にこれらの「睡眠スコア要因」を用いてスコアを算出しているのでまずこれをチェックして、「睡眠指標」を見ながら自分の生活の中にある睡眠の質が悪化する原因を探り、「アドバイス」等を参考にして自分に合った「睡眠改善方法」を考えるのがGarminウォッチを利用した睡眠管理ということになります。
ただ、どのように使うのかイメージが湧きにくいと思います。
そこで、まず私の使い方をご紹介したいと思います。
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2.日常管理の方法
以下は、私自身の日常の使い方です。
参考にしていただければと思います。尚、こうしなければいけないということはなく、皆さんそれぞれ工夫して様々な使い方をされているので、ぜひ工夫してみてください。
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(1) 睡眠スコアをチェック
まず入眠の2時間以上前にウォッチを身に付けて眠り、翌朝以降表示される睡眠スコア(100点満点)の数値をチェックします。
注)下記スマホ画面は朝時点のものではないことと、この日は車を運転して午前1時に目的地へ。そこから車で自宅へ帰宅し、午前3時頃から寝たため、かなり極端な例となっています。ご了承ください。
睡眠スコア画面
ここではスコアが56(悪い)となっています。
そこで、なぜそのスコア数値になったかを見ていきます。
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(2) 要因や指標をチェック
睡眠スコアの数値をチェックしたら、その改善のために各要因の評価(非常に良い・良い・悪いなど)と数値をチェックします。すると・・
・連続した睡眠の評価が「悪い」
・ストレスレベルの評価が「悪い」
・レム睡眠の評価が「悪い」
といったことが書かれています。
続いて、今度は「睡眠コーチ」の画面をチェックします。
・最近のアクティビティの負荷が高いこと。
・昼寝を2h 4mおこなったこと。
といった要因と
・今夜も推奨時間 7h 30mの睡眠をおこなうように。
・ストレスを減らすため、就寝前にリラックスすること。
といったアドバイスが書いてあります。
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(3) 睡眠の質を下げる原因を探る
睡眠の質が悪かった原因は、
・睡眠、連続した睡眠が 5h 16m と短かった。
・ストレスレベルが高かったことから、睡眠の質が低下した。
・最近のトレーニング負荷が高い。(高すぎる)
・これらから、昼寝を 2h 4mおこなったにもかかわらず、睡眠の質が悪いままだった。
ということを読み取ることができます。
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(4) 自分の生活を振り返り、改善につなげる
次に、具体的にこれらの原因となる生活上の課題を探ります。
もちろん、これも睡眠の質を改善するためです。
上の「睡眠の質が悪かった原因」をさらに深掘りします。
・「ストレスレベル」画面を開いて内容を見ます
棒グラフを見ると、深夜から睡眠初期まで強いストレスがかかっていたこと。また、昼から午後にかけてさらに強いストレスがあったことが分かります。
これらは運転中や、様々な仕事上のやり取り・対応を行なっていた時間ですが、これら負荷を減らすことが重要であることが分かります。
・今度は「最近のトレーニング」をチェックします
これも過去のアクティビティ(トレーニング)は Garmin スマートウォッチからGarmin Connectにデータが転送・記録されており、簡単にチェックできます。
例えばウォーキングであれば、次のような記録が残ります。
そして記録によると、今回実際に影響を与えたと思われるアクティビティは
・金曜日 昼 ウォーキング 4.42km
・金曜日 夜 球技の試合 1h 50m (のち仕事)
・日曜日 朝〜昼 球技の試合 3h 32m (のち仕事&Zoom会議)
これらが記録されていました。
そして、金曜・土曜・日曜・月曜と深夜まで仕事の用事があり、睡眠時間が短かったことが効いているようです。
さらに、仕事のあと深夜から飲酒をしたので、ストレス状態からなかなか平静状態に移行できなかったと思われます。
やっぱりGarmin スマートウォッチが示す「今日は何時間眠ることをおすすめします」というアドバイスを無視した結果と言って良いでしょう。(時々、Garminウォッチが深夜に「もう寝るべき時間です」といったアラートをくれていたのに・・)
ここまで原因がはっきりすれば、改善できそうですね。
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3.Body Batteryを活用する
Garminが用意する体の消耗を管理する指標「Body Battery」も睡眠管理や日常の体力管理に活用することができます。
まず Body Batteryが何かを記します。
※Body Batteryとは
Body Batteryは、身体の疲労度や回復度を総合的に判断して体に残っているエネルギーをBatteryスコアに見立てて示すGarmin独自の数値です。Garminウォッチは心拍・呼吸・血中酸素・アクティビティ内容・移動距離・移動高度など常に体の状況を記録し消耗度合いを計算しているので、基礎データの登録(体重・身長など)さえ正しければかなり正確に体力の消耗量・残量などを計算することができます。またこの判断にはトレーニングやアクティビティ前後の心拍変化なども利用しているとのことです。
また、Body Batteryの最低数値は5です。
私はこのBody Batteryを、以下のように活用しています。
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(1) 朝の数値をチェック
Body Batteryの朝の数値は重要です。
睡眠の質が悪ければ、普通睡眠時に大きくチャージされる数値が、実際にはほとんど増えなかったりします。
慣れるとこの数値を見て、今日一日このBody Batteryで過ごせるか、または余裕があればさらにトレーニングを行なうか、様々な判断の材料になります。
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(2) 日中の数値をチェック
ここで問題は、朝の数値が低かった場合です。
負荷が大きく、ストレスが高く、睡眠が悪ければ、朝から数値が17などという日があります。
こうした日は、きっぱり午後は諦めましょう。
バリバリ何かを行なうのは午前中に絞るのが得策です。
昼過ぎにはBody Batteryは5(最低値)となってしまうでしょう。
私はこういう日、数値が5に下がると眠くなったり倦怠感が出る場合が多いので、車の運転を控える、飲酒に誘われても行かない、といった使い方をしています。
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(3) 睡眠までの過ごし方を考える
Body Batteryは睡眠、負荷、ストレス、アクティビティ(もちろん心拍数・呼吸数等々)などを総合して定め、減算していくので、様々な対応策の材料として使えます。
・昼寝(短時間)をし消耗を抑える
・飲酒を控える(飲酒はストレス値を上げることが多い)
・車の運転を控える
・トレーニングをおこなう/やめて休養する
・睡眠前に休養時間をとる
・睡眠前に軽い体操をする
このような目安として活用すると、体力の消耗や、次の睡眠に良い効果を与える行動に繋がるので、大変有効な指標だと思います。
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4.まとめ
Garmin スマートウォッチは非常に強力な睡眠モニタリング&アドバイス機能を備えています。
ただ、これを活用する人の生活は様々なので、どう活用するかも人によって違います。
色々使った結果、以下のように考えて活用すると睡眠改善に効果的だと思いますので、ご紹介します。
1) Garminが示す数値と自分の体調の相関関係を知る
睡眠スコア、Body Batteryの数値、ストレス値、心拍数等をチェックしアドバイスを見る、これを「自分自身が感じる自分の体調・状態」と日常的に照らし合わせる。そして、それを継続して繰り返す。
こうすることによって、数値と自分の状態の相関関係が感じられてくると思います。
そうなれば、体力の消耗、事故や怪我防止、居眠り防止、飲酒コントロール、トレーニング内容の変更など、具体的に行動や生活習慣に活かすことが可能になると感じます。
2) 悪循環を好循環に転換〜生活習慣を変える
自分を含めて、睡眠の質が良くない人は、やはり生活習慣を変えることが重要だと思います。
数値で示してくれて具体的にアドバイスしてくれる Garmin スマートウォッチを使い、どう生活習慣を変えるか・・と考えると使いやすいツールになると思います。
以上、しばらくGarmin スマートウォッチで睡眠管理をおこなった結果、分かったことを中心に書かせていただきました。
いかがだったでしょうか。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。