▶業種:サービス業
▶職種:探偵(興信所)
▶ストーリー
探偵・茶畑徹朗の許にもたらされた、
奇妙な依頼。
部下にお金を持ち逃げされ、
借金返済に苦慮していたが、
「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」と
言う高額の依頼が。
前世など存在しないと考える茶畑と
助手の毬子は適当に話を合わせて報酬を
得ようとするが、
調査を進めるにつれ、次第に自分たちも前世の
記憶としか思えない鮮明な夢を見るようになり──。
前世は存在するのか、借金は返せるのか。
▶感想
自分は前世は無いと思っているが、
もし前世があって、ある程度年を
重ねてから思い出したら、
自分アイデンティティが崩壊して
自分が誰なのかわからなく
なりそうで怖い。
前世は昔の記憶であり、
全ての人々の記憶であり、
1個人の記憶が1個人に
乗り移のものではないとするなら
全ての人間は1つの意識で
統合されるため、人は一人しか
存在しないことになる。
だから、我々は孤独なのである。
物語的には、探偵ものだけど
ファンタジー、ミステリー要素もあり
概念的な話に抵抗がなければ
一気に読める不思議な話でした。