「東京藝大 仏さま研究所」樹原アンミツ | お仕事小説多めかな

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色々学ぶことの多い「お仕事小説」を多めに紹介。完全にリアルではないけど、考え方など自分の仕事の参考になる部分も。

東京藝大 仏さま研究室 (集英社文庫) | 樹原 アンミツ |本 | 通販 | Amazon

▶業種:学生

▶職種:学生

 

▶ストーリー

2浪、3浪は当たり前、時には10浪以上の学生も…

パンダと桜で賑わう上野公園に隣接する東京藝術大学。

通っている学生も教授も少し変わった人ばかり。

そんな東京藝大で、仏像の保存について研究する

通称「仏さま研究室」の修了課題は、

なかなか過酷で学生泣かせだ。

様々な思いを抱え、真心を込めながらも、

「模刻」に悪戦苦闘する学生たち4人の目線で描く、

それぞれ違う思い、考えで仏像を彫る

クスっと笑えてグっとくる青春ストーリー。

 

▶感想

実際に東京藝術大学にある

保存修復彫刻研究室を題材にしたお話。

 

実際の活動をHPでみると読みながら

イメージしていたものの何十倍も

大変そうな作業でした。

 

特に印象的だったのは、

仏様の目について、どこから見ても

目が合うように彫られていること

そのように彫るのが非常に難しいこと

 

個別の学生のそれぞれの物語も

一人ひとり全然違う視点で、しっかり

書かれていて面白かった。

 

作者の他の作品も読みたくなり探したが、

著者の一人である安倍晶子さんは

すでに亡くられていました。

非常に残念でした。