「我々は、みな孤独である」 | お仕事小説多めかな

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我々は、みな孤独である (ハルキ文庫 き 8-1) | 貴志 祐介 |本 | 通販 | Amazon

▶業種:サービス業

▶職種:探偵(興信所)

 

▶ストーリー

探偵・茶畑徹朗の許にもたらされた、

奇妙な依頼。

部下にお金を持ち逃げされ、

借金返済に苦慮していたが、
「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」と

言う高額の依頼が。
前世など存在しないと考える茶畑と

助手の毬子は適当に話を合わせて報酬を

得ようとするが、
調査を進めるにつれ、次第に自分たちも前世の

記憶としか思えない鮮明な夢を見るようになり──。
前世は存在するのか、借金は返せるのか。

 

▶感想

自分は前世は無いと思っているが、

もし前世があって、ある程度年を

重ねてから思い出したら、

自分アイデンティティが崩壊して

自分が誰なのかわからなく

なりそうで怖い。

 

前世は昔の記憶であり、

全ての人々の記憶であり、

1個人の記憶が1個人に

乗り移のものではないとするなら

全ての人間は1つの意識で

統合されるため、人は一人しか

存在しないことになる。

だから、我々は孤独なのである。

 

物語的には、探偵ものだけど

ファンタジー、ミステリー要素もあり

概念的な話に抵抗がなければ

一気に読める不思議な話でした。