母が魂の世界へ還っていきました。
ひとつのお布団で
一緒に寝ていた父にも分からないように
朝、亡くなっている事が分かりました。
母は最期まで
弱音を吐かず
控えめな母らしく
息をひきとるところを
誰にも見せず
お空の上へ
こんなに
ここまで痩せてしまっていたのかと
母の体を見て
みんなで驚きました
我慢強い母らしいな
バカだな、きつかったろうに
もっとワガママ言ってよかったのに
お別れする日が近いんだと
心の準備はしていたけれど
あっけないよ‥
『心配かけて、ごめんね』
『そうよ、心配かけとるよ、はよ元気にならんなら』
最期に交わした言葉
笑ってた
痛い、とか
苦しい、とか
一度も聞いた事がなかった
気丈な母らしい
母さん、ありがとう
母さん、お疲れ様
母さん、また母さんの娘で生まれてくるって
私、決めてるからね
空の上から、これからはみんなのこと
見守っててください
しばし、さようなら