もう悩まない!写真のタイトルをつけるときの5つのコツ
写真展やフォトコンテストでは、
タイトルとキャプション(解説)に悩みますよね。
私、生徒さんのタイトルには「もっと考えて」とか言うくせに
自分のタイトルを決めるのは苦手です。
『写真を見るだけで、そのときの感動が伝わる。』
確かに、それが理想っちゃ理想ですが、
そこに文字があると感動は何倍にもなります。
逆に、ヘボいタイトルだと、作品の魅力が半減します。
そのくらいタイトルは重要です!
写真を文字で装飾(ラッピング)するので、
フォトラッピング、とフォトコミュニケーション協会では呼んでいます。
コツ1:説明的すぎるタイトルはやめる
タイトルが説明的すぎると、おもしろみがなくなります。
説明は理解だけ。
共感をうみません。
例えば、この写真。
「湘南の海にて」なんて説明的なタイトルだと
「へー、湘南なんだ」で終わりますよね。
説明的すぎるタイトルは「理解」してもらえます。
しかし、人は理解すると、それで満足して
そこから感じようとしません。
だから、パッと理解できるタイトルでないほうがいいです。
「初めての挑戦」なんてタイトルだったら
「何が挑戦かな?」少し考えますよね。
「波に向かっていく勇姿を伝えたいのかな」とか
その場の状況を感じてもらいやすくなります。
コツ2:なんで撮ったのかを思い出す
カッコつけたい気持ちが出て
言葉をこねくり回すと、
よくわからなくなることがあります。
写真を撮ったということは、何か心が動いたり
伝えたいことがあったはず。
「そもそもなんで撮ったんだっけ?」を思い出すこと。
3歳息子が、波を怖い怖いって泣いていたけれど
砂浜で遊びながら、ゆっくりだけれど波が怖いものじゃないと理解した。
最終的に、親の手を引っ張って海に向かっていった。
私が感じたことは
挑戦
克服
成長
勇敢
新しいことへ立ち向かう
少しずつ進むこと
力強さ
実際に周りにあったものは
湘南
海
砂浜
太陽
清々しく青い空
初夏(6月末)
そんなものを組み合わせていきます。
コツ3:五感で表現する
写真は、視覚しか写りません。
視覚以外の五感を添えると、状況が浮かびやすくなります。
五感とは
視覚、聴覚、体感覚(触覚)、味覚、嗅覚
-
聴覚
- 波の音、風の音
- トンビの鳴き声
- 船の汽笛
-
体感覚(触覚)
- 砂: 海岸で足元に感じる砂の質感
- 海水: 足に触れる冷たい海水の感触
- 日差し
-
嗅覚
- 潮の香り
- 磯の香り
写真には写らない「感覚」を添えていきます。
「波の音に誘われて」
コツ4:連想ゲームをして単語を精査する
単語の連想ゲームをしていきます。
類語辞典など使うと簡単です。
おすすめは「連想類語辞典」
「連想類語辞典」はこんなときに役立ちます
もっと的確な言い回しを見つけたいとき
言い換えが可能な違う言葉を見つけたいとき
単調な文章になってしまったなーと感じたとき
ある言葉から連想される言葉を知りたいとき
連想類語辞典で「挑戦」を調べると
「青」を調べると
こんな感じで言い変えをしてくれます。
関連する単語を調べていると
ピンとくる言葉が出てくることがあります。
これを組み合わせて
「紺碧の海に挑みし君」なんてしたら、
現実世界だと「中二病かよw」と言われますが
写真のタイトルだと、うーん、まあまあかっこいいです。
(いい例ではないけれど)
「紺碧の海に挑みし君」(笑)
コツ5:AIに聞いてみる
チャットGPTに聞いてみると、いろいろ考えてくれます。
気に入らなかったら、より注文をつけるといいです。
「もっとエモく」「もっと短く」とか
いろいろ打ち込んでみてください。
確かにエモいが、なんとも使いにくいw
正直、今回は使える案はなかったのですが、ヒントはもらえます。
「湘南の海に託した希望」(は?)
番外編:深夜に考えて、朝に見直し
写真のタイトルって、詩的なほうがいいです。
わかりやすく言うと「中二病」を発動させないと考えられません。
しかし、ママである時間も、お仕事のときも、
なかなかそのモードになれません。
なので、おすすめは深夜。
深夜に妙に気持ちが盛り上がって
ラブレターを書いた経験って誰しもあるはず。
(と思う)
あれです。
あのテンションが必要です!
これ、冗談ではなく、私は深夜に考えました。
そして、朝、冷静になって、苦笑いしながら推敲する。
それがおすすめです。
私が出展するのは、この写真ではありませんが
やっぱりタイトルは苦労しました。
写真展は来月!
《特に大事なカメラの基礎》
【ボカす】
ボカした写真を撮りたい!ボケの効果とボカし方(一眼/スマホ)
【構図】
【明るさ】
「色が変になる」悩みの9割は「色」ではなく「明るさ」の問題。
【色】
【縦か横か】
【バックアップ】
Googleフォトの使い方。バックアップから写真の共有までできる無料ツール。使わない選択肢はない
「伝えたいことを、より伝わる」にする写真を学びませんか?
写真の初心者さんや、独学で行き詰まっている方(最近こちらが多め)に
撮影前の考え方からテクニックまで。
7月29日、8月8日、8月19日、8月22日、9月2日、9月12日