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お悩みハンター イプシロンです。
今回は絵美子さんのお悩みに対する回答の後編になります。
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後編
さて、二番目の心配事に関してですが、絵美子さんは一つ勘違いをされています。それは「男の人って出世やお金のためなら好きでもない女の人と結婚できる」と言う部分です。男性でも女性でも変わらないと思いますが、相性というものがあるのでお金や出世欲だけでは人生の伴侶を選ぶことはできません。絵美子さんも彼氏がそういう人ではないと解っているはずです。解っているけれど、もし自分の見立て違いで彼氏がそういう人だったらどうしようと自分で創った彼氏の幻影に対して不安を抱いているんです。幻に対して怯える必要はありません。逆に彼氏がお金や出世のためだけに結婚相手を選ぶ人だったならば、絵美子さんはどう思いますか？ そういう男でも絵美子さんは人として尊敬し好きでいられますか？そんなことはないと思います。幻滅し嫌いになるのではないでしょうか。そうすれば自然と絵美子さんの心は彼氏から離れて行きます。何も怖いことはありません。絵美子さんは彼氏の浅はかさを見破ったのですから人生の経験値が上がり、次にはもっと素晴らしい人と巡り会えることでしょう。
これはもしもの時のお話なので、もしもの時に思い出して下さい。
話を元に戻しまして、彼氏は「お見合いなんかじゃない。タイプじゃない」と否定しているわけですから、ここは彼氏のことを信じてじっと待っているのも１つの選択肢かもしれません。
待っているだけだと要らぬことを考えてしまうとういうことならば、アプローチの仕方を変えてみたらどうでしょうか。つまりですね、働きかけを彼氏にするのではなく珠美さんにしてみてはどうでしょうかということです。珠美さんは絵美子さんと仲が良いと思っているわけですから、そこを利用してみるのも得策だと思います。
誤解しないでください。利用すると言っても騙すわけではありません。
話を聞く限り珠美さんと言う方は、行動は突飛ですけれどもとても純粋な方のように思えます。邪気がないというのでしょうか。少し悪くいうと子供っぽいんですね。それなので、恋愛に関してはまだそれほど興味がないのではないのかなと推測できます。今回の食事会に関しても、これはイプシロンの想像になってしまいますが、珠美さん主導ではなくお父様の方があわよくばうちの娘にと目論んでセッティングしたものではないかなと思います。もしも珠美さんが彼氏のことが好きでお父様に会食の場を設けてもらえるよう頼んだのならば、それが叶った時には嬉しくて仲の良い絵美子さんに真っ先に打ち明けると思うんですね。だから、今珠美さんは彼氏に対してまだ恋愛感情を抱いていない可能性が高いです。
食事会後はお父様の誘導もあるでしょうからどうなるか判りません。だから珠美さんの気持ちがフラットな状態の今素早く行動する必要があります。
具体的に何をするかと言いますと、絵美子さんと彼氏との関係を珠美さんに打ち明けてください。それもただ打ち明けるのではなく、二人の秘密として共有します。「珠美ちゃんだから、打ち明けるんだよ」と強調して下さい。その上で、珠美さんから彼氏との関係を維持するための協力を取り付けてください。頼りにしていると言って約束を結ぶと効果的だと思います。こうすることで純粋で絵美子さんのことを好きな珠美さんは約束に縛られるわけですから、彼氏をそういう目で見ることはなくなると思います。珠美さんにとって現在の人生の比重は恋愛より友人です。絵美子さんは数少ない珠美さんの大切な友人の一人ですから裏切るようなことはしないでしょう。上手くいけば食事会そのものがなくなるかもしれません。
やるべきことはまだあります。こちらの方が重要です。絵美子さんは約束という名目で珠美さんの人生の選択肢を１つ奪い取ることになります。これは取引です。相手から何かを得たら対価を支払わなければなりません。絵美子さんは相応のものを珠美さんに支払う必要が生じます。何を支払えば良いか。もちろん金銭なんかではありません。珠美さんが強く欲しているもの、それは自分を理解してくれる真の友人です。おそらく珠美さんはその風変わりな性格故に周りから遠巻きに見られずっと孤独を抱えてきたのではないかと思います。絵美子さんにはそれを癒してあげる人になって欲しいんです。珠美さんを理解してどんな時でも味方になってあげられる親友になること、それが絵美子さんが支払う約束の対価です。
以上
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