一年戦争を考察する #4 | まきむく通信(どうでもいいこと書いています!)

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宇宙世紀0079年とは、西暦に直すと何年になるのだろうか?宇宙世紀元年というのは人類がスペースコロニーへの移民開始をもってはじまります。人口爆発が進み地球だけでは人口を支えることができなくなる、人口増加は、資源の枯渇と自然環境の破壊を進めて行きます。この現実世界においても加速度的に人口は増えつづけており、近い将来で、いつクラッシュしてもおかしくない状況なのである。その解決策として宇宙空間に居住空間を作り人口を移民させる。そんな考えが実現している世界。そうアニメ作品機動戦士ガンダムの世界なのである。そのアニメ作品においても問題となっているのが宇宙に移民させるためのコロニー建設のコストの負担、さらに何億人という人間を宇宙空間に移送すること。そして宇宙に移住した人間と地球に住む人間の間の確執などいろいろな問題がでてくるのです。。宇宙移民政策は非常にコストが掛かる大事業なのである。。。のち地球連邦政府はこの政策を破棄することになる。

 

 

この作品の冒頭に流れるナレーション。

人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第2の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして、死んでいった。宇宙世紀ダブルオーセブンティーナイン(0079)、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この1ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は、総人口の半分を死に至らしめた。人々はみずからの行為に恐怖した。戦争は膠着状態に入り、8ヶ月あまりが過ぎた。

アニメーション作品の「機動戦士ガンダム」そのファーストシリーズである一年戦争をアニメ作品をみながら振り返り考察していきたいと思います。

 

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一年戦争を考察する #4

第2話「ガンダム破壊命令」前編

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シャアの独断で実施した、連邦V作戦への偵察強襲は失敗に終わる。モビルスーツ先進国であるジオン軍としても貴重なモビルスーツを2機が破壊され、パイロットも2名失った。

 

通常モビルスーツ小隊は3機で構成されているが、デニム機とジーン機が、コロニー内へ侵入しガンダムによって破壊された。残りのスレンダー機は、見張りと通信のためにサイド7の外にいたため無傷であった。そのスレンダー機を無事帰還させるために、ムサイ艦より援護射撃としてサイド7のコロニーに向けてミサイルが発射される。

 

サイド7では、敵モビルスーツの襲撃に晒され、まさに民間人ごとすべて退避させようとしていた。そこにムサイ艦からのミサイルがつぎつぎと着弾し大混乱を呈している。

民間人は普通の服装。軍人はノーマルスーツ(宇宙服)を着用しているのがわかる。

 

<ノーマルスーツ(宇宙服)について>

アニメ作品では人型機動兵器であるモビルスーツに対し、人間が着用する通常(ノーマル)の宇宙服をノーマルスーツとして呼称している。

外見や機能により、宇宙艦の乗員や作業員(民間用含む)の「重装型」とモビルスーツや戦闘機などのパイロット用の「軽装型」の2種類に大別できる。世界観によって外観や仕様も様々ではあるが、多くの場合は宇宙での放射線から身を守るためや耐Gや慣性運動などの理由から、シートにより確実に体を固定するための安全装置としての役割は共通している。

シャア・アズナブルを始めとした一部の人物は宇宙空間の戦闘でも、万一に備えてコクピットに常備はしながらも基本的に着用せずに出撃している姿が映像作品中にも登場している。それらは無傷で生還する自信を表現しているとされる。

 

 

このコロニーに対する攻撃により、外壁が破壊されて内部の空気が流失するシーンが描かれている。。。その流出を止める装置としてバルーンが使われている。

コロニーに穴があいた場合にも。。。空気はすぐには流出しない。

空気にも重さがあり穴が開いた時点では気圧差で急激に流出しますが外は無重力なのでコロニーの持つ引力(人工のではなく万有引力の方)で穴の付近に溜まる。拡散よる流出はするもののその時の流出速度が速いために、比較的短時間で気圧差が少なくなって流出速度が落ちていくらしい。ということで、この風船のようなシステムもある程度、修復ができるのという仕組みなのである。

 

 

サイド7側がこれらのミサイル攻撃のために混乱している間に、ザク小隊の生き残り、スレンダー機がムサイに収容されています。

 

 

なぜ、スレンダーが怪我をしているのか?スレンダーは一切今回の戦闘に参加していません。。。いつ怪我をしたのか分かりませんが、シャアのもとに帰還の報告にきます。

シャア:「君は私とデニムの命令は守ったのだ。気にすることはない、スレンダー軍曹」
スレンダー:「ありがとうございます、少佐!」

この時のスレンダーの怪我は、実はこの偵察作戦の前に行われた戦闘で負傷したものであり、だからこそ、デニムにコロニーの内部の偵察潜入作戦への参加を止められて見張り役をしていたという風に考えられなくもない。(そして、シャアはこの時点、少佐であることがわかります。)

 

 

シャアは、この偵察作戦の一部始終を上司であるドズル中将に報告する。

まずは、連邦軍のV作戦をキャッチしたことを報告し、それが連邦のモビルスーツ開発にともなう機密性の高い情報であるので、独断で偵察作戦を実施したことを暗に伝えるのである。しかも、先の作戦の帰還途中での出来事で、ミサイル、弾薬が底をついての万全ではない状況であったことを伝え、補給の依頼をする。そこについでに、ザク3機の補充を付け加えて、さらっと連邦のモビルスーツとの遭遇戦と、連邦のモビルスーツに関する情報がいかに、貴重な重大案件であることをアピールするのである。(ザクが、連邦の新型モビルスーツに破壊された。)

シャアは、「自分自身の若さゆえの過ちを」大人の処世術で対処したのである。

 

ドズル・ザビ

ジオン公国軍宇宙攻撃軍司令で階級は中将。年齢28歳とされる。

身長210cmの巨漢、加えて、顔には名誉の負傷による縫合跡や傷痕がいくつも残る。ザビ家の三男。なお、小説版では年齢は明かされていないがキシリアが姉でドズルが弟である。現在、シャアの上司である。

 

 

そのあと、シャアはモビルスーツの補給の到着を待つ前に。。。ノーマルスーツにてサイド7へと侵入を試みる。

シャア:「戦いとは、いつも二手三手先を考えて行うものだ。スレンダーは脱出した。ということは逆もまた可能ではないのかな?」

 

モビルスーツの到着を待たずして、さらなる作戦を発動することに戸惑う部下に対して、シャアはそんな言葉を発するのである。

 

 

そんな、シャアの新たな作戦が発動されたことを知らないサイド7では、V作戦を遂行するためにホワイトベース(連邦のモビルスーツ部隊の母艦)へ、新型モビルスーツの積み込みを急ピッチで行っている。

ガンダムが、ガンタンク、ガンキャノンを次々とホワイトベースへ積み込む作業を行っている。アムロもモビルスーツガンダムの操縦に随分と慣れてきたといったところである。

そんななか、セイラ(上のピンク)とフラウ(上の緑)は、サイド7の住民の避難の最終チェックを行うべく行動を開始した。サイド7は、V作戦のモビルスーツ開発拠点として使用され、さらにはジオンのモビルスーツ部隊からの奇襲攻撃をうけ外壁に大きな穴が開き、もはや、通常の住民居住コロニーとして運用できない状況となり、放棄されることが選ばれたのである。全住民をホワイトベースに収容し安全なコロニーへ移住させなければならないのである。

 

何事にも斜めから見ている男(カイ・シデン)が登場するのである。

セイラ:「それでも男ですか、軟弱者」という名台詞がここで初披露されるが。。。カイ・シデン、およびセイラ・マスについてはここでは詳しく紹介しない。後にまわすことにします。

 

セイラとフラウは、残留民がいないか、逃げ遅れた住民がいないか、最終チェックのために電動カートに乗って街に向かいます。

 

そんななか、シャアが3人の部下と共にサイド7に到着潜入。彼らは、V作戦のモビルスーツの情報をさらに集めるようとしているのである。

 

シャアがサイド7に到着したのを確認して、彼らの潜入した場所を避けてのムサイ艦からのメガ粒子砲による援護射撃を実施する。「機関始動、推力3パーセント、メガ粒子砲スタンバイ。目標、サイド7のスペースゲート。ただし、ドッキング・ベイへの直撃は避ける!」

この攻撃により、シャア達のノーマルスーツでの潜入部隊は、コロニー内部へ工事用の出入り口から、やすやすと潜入を果たすのである。

 

パラオ艦長(負傷しながらの指揮)が、サイド7にあるモビルスーツ関連資材の破壊を命じる。

パオロ:「・・・ガンダム関係の部品で使えない物はすべて処分させろ。ガンダムにはビームライフルを用意させよう」

ブライト:「は、艦長。アムロ、聞こえるか?サイド7に残ったガンダムのパーツを破壊しろ」
アムロ:「どうしてです?まだ三機分ぐらいは」
ブライト:「ジオンに機密を渡すというのか?」

アムロとブライトの確執が芽生えている風に感じられる会話である。

実際にはブライトはアムロの上官ではないにしても、軍という組織内の人間であるので命令は絶対である。しかし民間人であり、まだ若いアムロは、いつも命令にたいして、ついつい自分の意見を言ってしまうのである。

セイラ:「生存者いませんか?生存者は?」
「生存者はなし。ぁ・・・」
電気カートに乗ってコロニーの探索に出掛けるセイラである。

 

 

つづく。

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