OLD 2 DA NEW SCHOOL -16ページ目

RIMSHOTS/Do What You Feel (Part 1) (1976)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」

SYLVIA ROBINSONのALL PLATINUM RECORDSのハウスバンドを努めていたRIMSHOTSが1976年にリリースしたアルバム『Down To Earth』からのシングル。
A. Do What You Feel (Part 1) (邦題:みんなでドゥドゥ!!)」

PETE ROCKがテンポを落としてAccelerateでサンプリングしていた小気味良いリズムにストリングス、ホーンセクション、フルートが効いたナイスなファンキー・ディスコ!

B. Do What You Feel (Part 2)

A面の続編。

(2024/03/07)

V.A./Strictly Breaks Volume 2 (1997)


1997年にSTRICTLY BREAKS RECORDSからリリースされたブレイクビーツ、いわゆるネタ物のコンピレーション・アルバム。

A1. THE MAIN INGREDIENT/Summer Breeze

NYの男性コーラス・トリオTHE MAIN INGREDIENTが1974年にリリースした6thアルバム『Euphrates River』収録。THE ISLEY BROTHERSでもお馴染みのSEALS & CROFTSの郷愁感あふれる名曲のカバー。元曲が良いので無条件に好きですね!THE NOTORIOUS B.I.G./Things Done Changed、GODFATHER DON/Da Bomb Baby、K-RINO/When It's Time、BIG SHUG/Dirty Rat等でサンプリングされています。
A2. DYNASTY/Adventures In The Land Of Music

SOLOR RECORDS所属でロスをベースに活動していたR&BグループDYNASTYが1980年にリリースした2ndアルバム『Adventures In The Land Of Music』収録。CAMP LO/Luchini AKA This Is Itでネタ使いされ一気に人気になりましたね。ミディアム・テンポで多幸感を感じるメロディが秀逸!ミュージック・バーでお酒飲みながら聴きたいね。
A3. GRACE JONES/My Jamaican Guy (Skit)

モデル兼シンガーのGRACE JONESが1982年にリリースした6thアルバム『Living My Life』収録。L.L. COOL J/Doin' Itネタで有名かな。寂しげなイントロのメロディが耳を惹くミディアム・ダンス・チューン。DONALD D AND DJ CHILLY-D/Dope Jam、KID 'N PLAY/Undercover、LESHAWN/Wild Thing、THE NEW STYLE(後のNAUGHTY BY NATURE)/Start Smokin'、BIG DADDY KANE/Children R the Future等でサンプリングされています。
A4. MILT JACKSON WITH THE RAY BROWN BIG BAND/Enchanted Lady

ヴィブラフォン奏者MILT JACKSONとベーシストRAY BROWNのビッグバンドとの共作で1970年にリリースしたアルバム『Memphis Jackson』収録。PETE ROCK & C.L. SMOOTH/Carmel City、LARGE PROFESSOR/Ijuswannachill、DE LA SOUL/Dinninit、HELTAH SKELTAH/MojicaTherapy、FUNKY DL/Underground Hip Hop、3RD EYE/360 Degrees、DJ BEAT f/SOUL SCREAM/Free Wayでサンプリングされた人気曲。イントロの浮遊感や郷愁感のあるメロディが秀逸なメロウ・ジャズ・クラシック!いかにもNY勢が好きそうな曲だね。
A5. JOHN KLEMMER/Free Soul

シカゴのテナーサックス奏者JOHN KLEMMERが1969年にリリースしたアルバム『Blowin Gold』収録。印象的なフレーズのサックスがカッコ良すぎるジャズ・ファンク・クラシック!RONDO & CRAZY RAK/No Justice, No Peace、DRED SCOTT/Nutin Ta Lose (Marley's Mix)、ED O.G. & DA BULLDOGS/Less Than Zero、AKINYELE/Exercise、KURIOUS/Leave Ya With This、VISION QUEST/Soul Clique、INI/The Life I Liveでサンプリングされていますが、特筆すべきは西のG系グループのRONDO & CRAZY RAKが誰よりも早く使っていること!なのに当時のライターはED O.G.とかのNY物ばかりのセンスを誉めまくるのには閉口したな。

A6. MARVA WHITNEY/Unwind Yourself

JAMES BROWNファミリーのソウル・シスターの一人MARVA WHITNEYが1969年にリリースしたアルバム『It's My Thing』収録。THE 45 KING/The 900 Numberネタのイントロで即死確実なJBマナーのアップテンポのファンキー・クラシック!このイントロ切り取ってループしたTHE 45 KING、流石です。DONALD D/Armed and Dangerous、STETSASONIC/Do You Remember This、ZHIGGE/Drop the Beat Salaamでもサンプリングされてます。

B1. RAMSEY LEWIS/The Mighty Quinn

ジャズ・ピアニストRAMSEY LEWISが1968年にリリースしたアルバム『Maiden Voyage』収録。LEADERS OF THE NEW SCHOOL/Case of the P.T.A.がまんま使ったピアノのイントロよりは、ファンキーなドラムに耳がいきますね。THE PHARCYDE/Officer、BRAND NUBIAN/Allah U Akbar、THE PHARCYDE/Passin' Me by (Fly as Pie Remix)、ARRESTED DEVELOPMENT/U、FU-SCHNICKENS/True Fuschnick、BLACK SHEEP/Strobelite Honey (No We Didn't Mix)、ICE-T/Home Invasion、PUDGEE/This Is How We...、J.V.C. F.O.R.C.E./Pump It Upでもサンプリングされてます。
B2. JEAN-JACQUES PERREY/E.V.A.

フランスの音楽家で電子音楽の先駆者の一人JEAN-JACQUES PERREYが1970年にリリースした9thアルバム『Moog Indigo』収録。イントロの摩訶不思議な音がGANG STARR/Just to Get a Repでサンプリングされて有名になりましたね。曲自体はUFOが出てきそうな雰囲気もするアバンギャルドかつファンキーなナンバー。SCIENTIFIK/Bitch, I Don't Need Ya、YOUNG BLACK TEENAGERS/Blowin Up the Spot、ATT WILL/Do It Att Will、ATT WILL/Make a Bitch、LORD FINESSE/MarqueeGameplan、A TRIBE CALLED QUEST/Same Ol' Thing、ARTIFACTS/Lower Da Boomでもサンプリングされてます。
B3. BRICK/Fun (Skit)

ファンク・バンドBRICKが1977年にリリースした2ndアルバム『Brick』収録。レゲエ・フレイヴァのリズムにフルートの心地良いメロディが合わさるトラックにコーラスが絡むメロウ・ミディアム。AKINYELE/Put It in Your Mouth、BUSTA RHYMES/It's a Party、DA BRAT/Live It Up、M.O.P./The Bottomでもサンプリングされてます。
B4. OHIO PLAYERS/Funky Worm

偉大なファンク・バンドOHIO PLAYERSが1972年にリリースした2ndアルバム『Pleasure』収録。このウネウネ、ピーヒャラしたシンセに尽きる!こんなカッコ良くて、刺激的な音はそうないですね!曲自体も変声でしゃべりたおすフリーキーなファンクで最高!MC BREED AND DFC/Ain't No Future in Yo' Frontin'、N.W.A/Dopeman、SPOONIE GEE/Spoonie Gee、MINISTERS OF BLACK/Step Into My Office、JUNGLE BROTHERS/Belly Dancin' Dina(当時は意識してなかった、意外!)、P.K.O./World War II、THREE TIMES DOPE/Mr. Sandman、KRIS KROSS/Jump、AMG/The Vertical Joyride等々、数多のアーティストがサンプリング。いつの時代でも通じるミラクルなネタかもね。

B5. JEFF LORBER FUSION/Night Love

ジャズ/フュージョン・キーボード奏者/コンポーザーJEFF LORBERのグループが1981年にリリースした5thアルバム『Galaxian』収録。イントロの郷愁感溢れるメロディで耳を引きつけられるメロウ・フュージョン。JAY-Z/Who You Wit、IMAN OMARI/Outside、WALE/Jay Jointでサンプリングされてます。
B6. ROY AYERS UBIQUITY/Searching

ヴィブラフォン奏者ROY AYERS率いるROY AYERS UBIQUITYが1976年にリリースしたアルバム『Vibrations』収録。夜が似合うアダルトなメロウ・クラシック!この雰囲気、流石はROY AYERS!恐れ入る。ED O.G. & DA BULLDOGS/Be a Father to Your Child、BUMBLE B.H.E./Pain、ORIGINAL FLAVOR/Keep on (Searching)、ANOTHA LEVEL/What's That Cha Say、PETE ROCK & C.L. SMOOTH/Searching、TABB DOE AND THE MONEY MOBB/Bringing the Real、ZHANE/This Song Is for You、MARY J. BLIGE f/ROY AYERS/Searching、CHUBB ROCK/I Will Surviveなど数多くのアーティストがサンプリングしてます。
(2024/03/02)

III MOST WANTED/Same (1989)

プエルトリカンのMC、ERIC "MR. ACTION" PENA、イタリアン・アメリカンのDJ、JAMES "D.V.S." GRECO、アフリカン・アメリカンのMC、OMAR "SHARIF" LINDSEYのトリオIII MOST WANTEDが1989年にFEVER RECORDSからリリースした唯一のアルバム。プロデュースは、COLD CRUSH BROTHERSのDJ、CHARLIE CHASE、エンジニアには、NORTY COTTO、ELAI TUBO、IVAN "DJ DOC" RODRIQUEZも参加。シングルの「Calm Down」が人気のグループですね。ハードコアなグループの記憶があったけど、改めて聴いてみると、1曲目から当時流行していたクソみたいなヒップハウスや大袈裟なラブ・ラップなんてのもあって、結構、"売り"にきてたんだなーって思いましたね。BOBBY BYRD/Hot Pants (Bonus Beats)のビーツにテクノっぽいサイレンのトランスフォーマー・スクラッチ、フックでCHUCK Dの声やREGGIE GRIFFIN & TECHNOFUNK/Mirda Rockを合わせたハイパー・ファンキーなA2. Most Wanted、定番MELVIN BLISS/Synthetic SubstitutionのビートにFUNK, INC./Kool Is Back、THE METERS/Handclapping Song(これはミスマッチだな…)、そしてフックでBABE RUTH/Keep Your Distanceを合わせたファンキーなA3. Keep Your Distance、沖縄のロックバンド”アイランド”のバラード「Stay With Me」を思い出した哀愁ラブ・ラップA5. My Love Is True、定番MONK HIGGINS/One Man Band (Plays All Alone)のビートにJAMES BROWN/Funky President (People It's Bad)のビートのスクラッチ、BOOBIE KNIGHT & THE UNIVERSAL LADY/The Lovomaniacsを合わせたタイトなファンキー・チューンB1. Nitty Gritty、定番THE WINSTONS/Amen, Brotherのビートに当時のハウス風のハイパーなウワモノ、FIRST CHOICE/Let No Man Put Asunderのボーカルを使ったアップテンポのファンキー・チューンB4. Lights Out、定番COMMODORES/The Assembly Lineのビートにドラムマシンを組み合わせたリズムに、これまた定番のDENNIS COFFEY/Ride Sally Rideのファンキーなギター、中盤に一瞬出る技ありなAVERAGE WHITE BAND/Pick Up the Pieces使いのトラックにJAMES BROWN/Hot Pants Pt. 1からのJBのシャウト、そしてAFRIKA BAMBAATAA AND JAMES BROWN/Unity Part 6 (World III)からタイトルにもなったJBの「Calm Down !」がバッチリ決まったドープなクラシックB5. Calm Down、定番DYKE & THE BLAZERS/Let a Woman Be a Woman - Let a Man Be a Manのビートをピッチを上げて使ったインスト・ファンキーB6. Winner Takes It Allがお気に入り。(2024/02/24)

 

V.A./The Sound Of Funk Volume 1 (1992)

1992年にUKのGOLDMINE SOUL SUPPLYからリリースされたレア・グルーヴのコンピレーション・アルバム。

「おらが町のJAMES BROWNだっぺ!」って感じの物まねSHOW的なアーティストが多いのは時代なんだろうな。やっぱりJBの影響力の大きさをまざまざと感じさせるね。

A1. THE HERB JOHNSON SETTLEMENT/Damph F'aint

フィラデルフィアで活躍したR&BシンガーHERB JOHNSON率いるTHE HERB JOHNSON SETTLEMENTが1972年にリリースしたシングル。ドカドカしたドラムにラップ交じりの歌がナイスなJB系ファンキー・チューン。
A2. LEROY & THE DRIVERS/The Sad Chicken

詳細は不明だが、シカゴのローカル・ファンク・バンドが1967年の作品とのこと。STONES THROWのレア・ファンクのコンピで有名になったみたいですね。BLU AND NOTTZ/The Manがサンプリングしたサックス吹きまくりなインスト・ファンキー・ナンバー。
A3. JAMES LEWIS FIELDS/How Long Shall I Wait

JAMES LEWIS FIELDSが1973年にリリースしたシングル。これも歌もトラックもまんまJAMES BROWN笑 でもホーンセクションが効いたご機嫌なファンクなんで、効いたら自然と腰が動くよね。
A4. THE VILLAGE CALLERS/Hector

LAのチカーノ・バンドTHE VILLAGE CALLERSが1968年にリリースしたアルバム『Live』収録。ヒップホップDJ必携の『ULTIMATE BREAKS & BEATS』にも収録されており、CYPRESS HILL/The Funky Cypress Hill Shit、DE LA SOUL/The Mack Daddy on the Leftでネタ使いされたパーカッシブなビート、ハンドクラップ、オルガン、ガヤが混然一体となったインスト・ラテン・ファンク!
A5. GUS 'THE GROOVE' LEWIS/Let The Groove Move You

ニューオーリンズでDJ/ソングライターとして活動したGUS 'THE GROOVE' LEWISが1967年にリリースしたシングル。これもまんまJB系のアップテンポなドラムにホーンセクション が最高にグルーヴィーなファンキー・チューン。
A6. FABULOUS CAPRICES/Groovy World

テキサスのファンク・バンドFABULOUS CAPRICESが1971年にリリースしたシングル。パーカッシブで疾走感あふれるリズムとギター、ホーンセクションが最高にグルーヴィーなファンク!
A7. THE FABULOUS COUNTS/Jan Jan

デトロイトのファンク・バンドTHE FABULOUS COUNTSが1969年にリリースしたアルバム『Jan Jan』収録。ホーンセクションとブルージーなギターが耳を惹くインスト・ファンク・ナンバー。
B1. MICKEY & THE SOUL GENERATION/Iron Leg

テキサスではかなり知られたファンク・バンドだったらしいMICKEY & THE SOUL GENERATIONが1969年にリリースしたシングル。タイニーパンクス/ラスト・オージーで使われたチープなオルガンの音色やファンキーなリズムがイイ感じのファンク。
B2. FRANK WILLIAM’S ROCKETEERS/You Got To Be A Man

マイアミのソウル/ファンク・バンドFRANK WILLIAM’S ROCKETEERSが1966年にリリースしたシングル。これはもうJAMES BROWNでしょう笑 ものまねの域を超えてるんじゃないかな。JB直系のイカしたファンキー・チューンで最高ですね。
B3. JAKE WADE AND THE SOULSEARCHERS/Searching For Soul

ワシントンGO-GOの神CHUCK BROWN率いるバンドとは異なるJAKE WADE AND THE SOULSEARCHERSが1968年にリリースしたシングル。GHOSTFACE KILLAH/Troublemakersにも使われた名ブレイクビーツJOHNNY JENKINS/I Walk On Guilded Splintersにとても似たドラム・ブレイクやブルージーなギターがイカすインスト・ファンク!
B4. SONS OF SLUM/The Push And Pull

シカゴのファンク・バンドSONS OF SLUMが1971年にリリースしたシングル。ドラム、ホーンセクション、ディレイを効かせた歌も最高なスリリングなファンキー・チューン!これカッコ良すぎだな~
B5. JAMES SPENCER/Take This Woman Off The Corner

メンフィスのファンク・シンガーJAMES SPENCERが1970年にリリースしたシングル。OUTKAST/Player's Ball (Remix) で使われた鬼ファンキーなドラム・ブレイクですべて持っていかれる最高にご機嫌なナンバー!
B6. ROBERT MOORE/Everything's Gonna Be All Right

フロリダのシンガーROBERT MOOREが1971年にリリースしたシングル。これもJAMES BROWN系で、ドラムが弱いけどホーンセクションが効いたファンキー・ナンバー。
B7. THE SHOWMEN INC./The Tramp Pt. 1

カリフォルニアのレーベルからリリースされた謎のグループTHE SHOWMEN INC.が1968年にリリースしたシングル。DJ SHADOW AND CUT CHEMIST/Brainfreeze (Side 1) で使われた「Funky Broadway」系の激しいドラムが耳を惹くファンク・チューン。
B8. CHRIS JONES/I'm The Man

ロサンゼルスのレーベルからリリースされた謎のシンガーCHRIS JONESが1970年にリリースしたシングル。これも、もうJAMES BROWNでしょう笑 トラック、歌ともにまんまJB。でもカッコいいから良しですね笑

(2024/02/17)

BUST DOWN/Putcha Ballys On (1991)

毎月12日は12'シングルの日

ニューオーリンズの伝説的なハーコー・ラッパーBUST DOWNが1991年にEFFECT RECORDSからリリースしたアルバム『Nasty Bitch (Chapter 1)』からのシングル。監修はマイアミのエロ大王LUKE!、プロデュースはIKE MIKE。田舎の大将的なしゃがれ声が最高なラッパーで、全く評価されていないのは残念な限り。
A. Putcha Ballys On

JAMES BROWN/Funky DummerビートにSTOP INC./Second Lineのホーン、WAR/Heartbeatを合わせたファンキー・チューン。
B. Nasty Bitch

チープでスカッスカなトラックにRUDY RAY MOOREのお下劣トーク「World's Biggest Dick」を合わせたサウスのTOO SHORT的なお下劣ラップ・クラシック!後にGANGSTA BOO/Nasty Trickでリメイクされたますね。

(2024/02/12)

 

 

BROADWAY/Must Stay Paid (1996)

毎月12日は12'シングルの日

KRS-ONE一派のBROADWAY(ブロンクス出身?)が1996年にWRECK RECORDSからリリースしたシングル。
A2. Must Stay Paid (Street Mix)
KRS-ONEプロデュースの重たいドラムにKRS-ONEの声ネタもバッチリはまったドープなNYアングラ・シット!
B2. Enjoy Yourself (Street Mix)
DIAMONDプロデュースでGEORGE CLINTON/I Didn't Come Hornのビートを使用した小気味良いファンキー・チューン。

これ一枚で消えていったのは残念な限り。

(2024/02/12)

BLACKMALE/Let It Swing (1989)

フィラデルフィアのDJ REGGIE REGとADのデュオBLACKMALEが1989年にRUFFHOUSE RECORDSからリリースした唯一のアルバム。プロデュースは、TRACEY COBB、監修は、レーベルの設立者で、数々のフィリー作品に携わったJOE THE BUTCHER NICOLO。ANDY ”FUNKY DRUMMER” KRAVITSのドラムやベース、サックス等の生楽器を活かした音造りも魅力的なアルバムで、特にシングルカットされたJAMES BROWN/Funky Drummerのドラム+生ドラムにTHE FATBACK BAND/(Are You Ready) Do the Bus Stopを合わせたノリノリ・ファンキーなA1. Body Talk、これもJAMES BROWN/Funky Drummerをちょろっと使ったJBマナーのファンキー・チューンA2. Let It Swing、ちょい硬めの打ち込みドラムに不穏な雰囲気のウワモノがジワジワくるA5. You Sorry Bitch、THE MAGIC DISCO MACHINE/Scratchin'やSOCIETY/Love Itの「カモン カモン カモン カモン カモン」の歌をネタ使いしたDJミックスA6. C'mon, C'mon, C'mon, C'mon!!、BLOOD, SWEAT & TEARS/Spinning Wheel、JAMES BROWN/Funky Drummer、BOOBIE KNIGHT & THE UNIVERSAL LADY/The Lovomaniacs、PLEASURE/Celebrate the Good Thingsネタのイケイケなファンキー・トラックにBEASTIE BOYSの声ネタ「Center Stage On The Mic!」を合わせた鬼ドープなB1. Center Stage On The Mike、FANCY/Feel Good使いの渋いファンキー・チューンB2. Pump Da House、JUICE/Catch a Groove、THE JIMMY CASTOR BUNCH/It's Just Begun、CHERYL LYNN/Encoreの定番ネタてんこ盛りの鬼ファンキーなB3. Let's Go、トランスフォーマー・スクラッチもイカしたファンキー・チューンB4. Caught Up With Suckaizm、THE NEW BIRTH/Buck and the Preacher使いのノリノリなB5. Keep Movin'がお気に入り。(2024/02/10)

B.T. EXPRESS/Give It What You Got (1975)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」

NYブルックリンの人気ファンク・グループB.T. EXPRESSが1975年にリリースした2ndアルバム『Non-Stop』からのシングル。
A. Give It What You Got

LUKE f/2 LIVE CREW/Do the Bart、AUDIO TWO/Start It Up Y'all、DANGEROUS DAME/I Got What You Want、COOLIO/Smokin' Stixでネタ使いされたファンキーなリズムが最高なディスコ・ナンバー!

B. Happiness

3RD BASS/Problem Childでサンプリングされた小気味良いリズムにフルート、カッティング・ギターが絡むディスコ・ファンク。(2024/02/07)

BLACK SHEEP/Non-Fiction (1994)

DE LA SOULやA TRIBE CALLED QUEST等のNATIVE TONGUES一派のDRESとMISTA LAWNGEのデュオBLACK SHEEPが1994年にリリースした2ndアルバム。プロデュースは、BLACK SHEEPで、SALAAM REMIも制作に参加。傑作デビュー・アルバムの後だったので、どうかな~なんて思っていましたけど、1stシングル「Without A Doubt」聴いた瞬間に確信したとおり充実したアルバムに仕上げてきたのは流石ですね。各トラックのドラムも変化をつけてきたのも好印象!

1. Non-Fiction Intro

アンビエント・ハウスっぽい神秘的な雰囲気のイントロ。このトラック好きだな~ きちんとラップを入れて欲しかった!

2. Autobiographical

RARE EARTH/Keeping Me Out of the StormにフックでLES McCANN AND EDDIE HARRIS/Kathleen's Themeのピアノを合わせたファンキー・チューン。

3. B.B.S.

SONNY PHILLIPS/Free Like The Windのエレピを活かした心地よいトラックにEMME KEMP/Bubbling Brown SugarをEMAGEが歌うジャジー・ヒップホップ!

4. City Lights

BILL COSBY/Get Out of My Life, WomanのドラムにDON ELLIS/Strawberry SoupとAL HAIG AND JIMMY RANEY/Invitationのウッドベースを合わせたジャジー・ファンキー・チューン。

5. Do Your Thing

SOFT MACHINE/D.I.S.ネタのシンプルなファンキー・ナンバー。

6. E.F.F.E.C.T.

ハーコーなトラックにSHOWBIZ & A.G.をフィーチャー!
7. Freak Y' All

STANLEY TURRENTINE/Sugar使いの軽めのファンキー・トラックにCHI-ALIをフィーチャー。

8. Gotta Get Up

CANNONBALL ADDERLEY/Hundred & One Year/M'riaのドラムにCHICK COREA/Convergeを合わせたフリーキーなファンキー・シット。

9. Let's Get Cozy

LES McCANN/Robertaのピアノを使ったファンキー・チューン。
10. Me & My Brother

LOU RAWLS/Lifetime Monologueのドラムネタのシンプルなファンキー・ナンバー。

11. North South East West

FUNK INC./Kool is Backの定番ビーツにCHASE/Open Up Wideの高音トランペットを合わせたファンキー・シット!かっこいいね~
12. Peace To The Niggas
ウッドベースが効いてるけど、ドラムがイマイチかな。
13. Summa Tha Time
タイトルどおり涼しげなトラックにEMAGEのコーラスが入った佳曲。
14. We Boys
CANNONBALL ADDERLEY/Broomstick、JOHN KLEMMER/Summer Song、HUGH MASEKELA/Mace and Grenadesを合わせたゆるーいトラックにTHE LEGIONが参加したナンバー。
15. Who's Next?
ドープなドラムにALPHONSE MOUZON/Poobliのベースラインがバッチリハマったジャジー・メロウ・トラックに懐かしいSWEET Tをフィーチャー。
16. Without A Doubt
前述したシングルで、THE ISLEY BROTHERS/The Highways of My Life、POWER OF ZEUS/The Sorcerer of Isis (The Ritual of the Mole)を使ったメロウで心地良いクラシック!BLACK SHEEPの中ではこれがベスト!
17. Non-Fiction Outro
イントロと同じトラック。
(2024/02/03)

THE TRIPLETS/Break The Silence (1986)

DIANA、SYLVIA、VICKYからなるNY出身のメキシコ系アメリカ人の三つ子姉妹THE TRIPLETSが1986年にリリースしたデビュー・ミニ・アルバム。プロデュースは、CHICのBERNARD EDWARDS。MTVのオーディション番組「ザ・ベースメント・テープス」で優勝してデビューしたというのもあって参加ミュージシャンは、ベースにBERNARD EDWARDS、ギターにDURAN DURANのANDY TAYLORとRUN-D.M.C.の「Rock Box」や「King Of Rock」で弾いていたセッション・ギタリストEDDIE MARTINEZ、ドラムにKISS、MICK JAGGER、MADONNAの作品に参加したANTON FIGと何気に豪華な面々。当時、たまたまMTVで流れていたデビュー曲の「Boys」がポップでソリッドなナンバーで気に入っていたが、少々セクシー路線のMVの影響なのかヒットせず大コケ… いつしか忘れられた存在になっていたが、当時録音したカセットテープを数十年ぶりに聴いて気になり始め、CDを探すもレコード・オンリーでCDのリリースなし… 配信サービスで聴けることは分かったが、元来のコレクター気質から、ヤフオクでレコードを購入。もちろん「Boys」以外は初めて聴いたが、なかなかどうして、当時のTHE POWER STATIONっぽい楽曲もあり、帯の「キュートなパンチでN.Y.の男の子達を完全にノック・アウト!!」とはいかないまでも結構楽しめました。特に力強いビートに哀愁を感じるメロディ上でDIANA嬢が「ボーイズ、あなたって本当に悪いコね♡」と峰不二子ばりに歌うポップ・ロックA1. Boys、DIANA嬢がボーカルを取り、ANDY TAYLORがハードなギターでバックアップするロック・ナンバーA2. Message Of Love、寂しげで切ないシンセのメロディに乗せてVICKY嬢が「あなたの愛を手に入れたいの…」と歌い上げるバラードA3. Win Your Love、SYLVIA嬢がリードボーカルを務めた、ホーンセクションも取り入れたモロにTHE POWER STATIONなイケイケなロック・チューンB1. Translateが気に入りました。「Win Your Love」なんてホント良い曲で、シングルカットされていたら売れていたんじゃないかな?現在はラテン・ポップス界で活動しているみたいだけど、もういちどポップスを歌ってほしいね。(2024/01/27)