THE TRIPLETS/Break The Silence (1986)
DIANA、SYLVIA、VICKYからなるNY出身のメキシコ系アメリカ人の三つ子姉妹THE TRIPLETSが1986年にリリースしたデビュー・ミニ・アルバム。プロデュースは、CHICのBERNARD EDWARDS。MTVのオーディション番組「ザ・ベースメント・テープス」で優勝してデビューしたというのもあって参加ミュージシャンは、ベースにBERNARD EDWARDS、ギターにDURAN DURANのANDY TAYLORとRUN-D.M.C.の「Rock Box」や「King Of Rock」で弾いていたセッション・ギタリストEDDIE MARTINEZ、ドラムにKISS、MICK JAGGER、MADONNAの作品に参加したANTON FIGと何気に豪華な面々。当時、たまたまMTVで流れていたデビュー曲の「Boys」がポップでソリッドなナンバーで気に入っていたが、少々セクシー路線のMVの影響なのかヒットせず大コケ… いつしか忘れられた存在になっていたが、当時録音したカセットテープを数十年ぶりに聴いて気になり始め、CDを探すもレコード・オンリーでCDのリリースなし… 配信サービスで聴けることは分かったが、元来のコレクター気質から、ヤフオクでレコードを購入。もちろん「Boys」以外は初めて聴いたが、なかなかどうして、当時のTHE POWER STATIONっぽい楽曲もあり、帯の「キュートなパンチでN.Y.の男の子達を完全にノック・アウト!!」とはいかないまでも結構楽しめました。特に力強いビートに哀愁を感じるメロディ上でDIANA嬢が「ボーイズ、あなたって本当に悪いコね♡」と峰不二子ばりに歌うポップ・ロックA1. Boys、DIANA嬢がボーカルを取り、ANDY TAYLORがハードなギターでバックアップするロック・ナンバーA2. Message Of Love、寂しげで切ないシンセのメロディに乗せてVICKY嬢が「あなたの愛を手に入れたいの…」と歌い上げるバラードA3. Win Your Love、SYLVIA嬢がリードボーカルを務めた、ホーンセクションも取り入れたモロにTHE POWER STATIONなイケイケなロック・チューンB1. Translateが気に入りました。「Win Your Love」なんてホント良い曲で、シングルカットされていたら売れていたんじゃないかな?現在はラテン・ポップス界で活動しているみたいだけど、もういちどポップスを歌ってほしいね。(2024/01/27)
