風呂敷を広がるには乱雑で構わない

とにかく振れば広がるもの。


ところがこれを畳むとなると

そう簡単にはいかない

特に中身がある場合には。


  受験のゴールってどこですか?

さて中学受験に興味のある層

塾をはじめようかなー、どうしようかなー

という親御さんが気になる季節です。


一般的なスケジュールとして、

小学校三年の秋から様々な塾を検討し、

体験授業を通して2月からスタートするなら

今から動くのが一般的です。

ここで気をつけて欲しいのが、

ゴールはどこですか?です。


  これはヤバいと思う親。

実は年間1200人にも接していると、

(生徒600人だからね)

やべって人がいます。

以下に羅列します。

・御三家のどこかに入れたい、という方

これは何も調べてなさすぎです。

まず御三家レベルなら情報たくさんあります。

きちんと調べてください。


本書はなんにも知らない人が

ネットをウロウロするならまず読むべき本です。

もちろん、この本レベルで語ってもらうと

ガチ勢にキレられると思います。

筆者は中学受験否定派で高校受験派ですが、

高校受験指導の立場から、

中学受験を批判的に見ていて、

ネットの意見はだいたいまとめてあります。

これ読めばウロウロする必要ないと思います。

「御三家のどこか」ではなく、

「我が子に合う学校」に入れましょう


兄が慶應なので慶應です。

このパターンも危険でした。

なぜなら



上の子の経験って

そのまんま下の子に適用できない。

これは男女や兄と弟が

反発し合うこともおおいからです。

縁故で目指すのは構いませんが、

過信は禁物で、塾屋に説教垂れちゃダメです。

その子を見て、受からせる能力ある担当に

嫌われたいなら止めませんが。

親が慢心するのは危険です。

弟さんに合ってるかどうか、

きちんと見ましょう。


・難関中なら〇〇だから。

こういうお問い合わせは

ファーストコンタクトでは良いのですが、

難関中を目指すということはやってることが

難解なのです。

それをお子さんだけでなく、

親御さんが解いたり教えたりする必要が出ます

子どもから泣き言も出ます。

そのときに本人がやりたがった、

いくらつぎ込んだと思ってるの!と言っても

どうにもなりません。

難関中を目指す塾は家庭学習も難関です、

地獄です。

特定の塾としてSAPIXやGnobleは

いくらなんでもテキストややらせてることが

高度過ぎます。

それを子どもに放り投げる担当も中にはいます

※説明能力がないからです

子どもたちが質問に来ないのはこういう担当で、

厄介なことに元教科長というトップが

これだったこともあります。

なので、ベネフィットな塾選びをしましょう。

「〇〇中に何人合格」は

校舎ごとに判断した方が良いです。


こうしたお問い合わせは初期にはよくあります

これを乗り越えてから塾選びしてください。



  ​最新結果に右往左往しない

今回の話は低学年の

これから中学受験しようかなの方向けなので、

最新結果に右往左往しないでください。

昨年度の単年度実績がよかったからと、

〇〇に入れれば〇〇受かるという夢や希望はわかりますが、

それは計画ではありません。

複数年度で伸びているかどうかで

塾は選びましょう

というのも、

マグレ年というのはあって、

すると次年度に確実に下がるのです。

一般的に昨年度実績が良かった時ほど、

次年度は下がる傾向にあります。

慢心、環境の違い…

いろいろありますが、

なぜか前々年度より下がります。



今はフィルタかけずにいろいろ取り組んでください

無理に博物館や科学館に行かなくとも、

お子さんの興味関心は図書館で伸ばせます。

行ける方は行けばいい、です。

三内丸山行っても特に何もないです。

あれがわかるには縄文建築と弥生建築が

頭に入ってないと無理。

白川郷もよくわかってないと単に見たで終わります

ある程度下調べをお子さんとしてから行きましょう

世界遺産になったものは特に。

なんで選ばれたのかわかんないと。


  厳選した書籍の価値は?



以前にも述べていますが、

通塾する前にパワーアップは2周しよう!とか

下剋上算数基礎編は終わらせようとか

中学受験に出た本は読ませておこうとか

私はそれの反対派です。

なぜなら多くの場合、

厳選されたものをやったところで、

四角い頭が丸くなるどころか、

凝り固まることの方が多いからです。


なら、





こういうものの方が


と思えるのです。

厳選せずに多読せよ。

3才までに絵本を10000冊(実は回)読む

のがよいならば、

3年生までに1000冊(実は回)読んだ方が

絶対に良いです。

児童向けで構いませんが、

ハリーポッターで終わらないように、

ズッコケシリーズなども読みましょう。

ちなみに私の親みたいをに、

週21冊は多いです。

1年間に21×52週=1092冊

なので3000冊ですね。

そりゃ借りる本なくなるわ。


  最後に。

親として中学受験させるかどうか、

迷う方もいるでしょう。

ネットを探してもその答えはありません。

大抵の場合、合否結果によって

やってよかった、悪かったが決まります。

同年代のママはまだ完走したこともありません

やったほうがいいわよ/やらないほうがいいわよ

どっちも同確率で出ます。

うちは仕事増やす気がないので、

他の塾と違って

中学受験のススメなどと口にしません。


というスタンスです。

お子さんの人生に関することなので、

ゆっくりと考えてください。

走りながら考えてもいいのですが、

その時はきちんと止まることも意識してくださいね

これだけつぎ込んだから無駄にしないように。

それは罠です。



©️お受験のお医者さん