2016年に出版された、東アジアの学生たちによる対話集。

去年末、香港のアグネスさんがカナダに亡命したことを公表した。収監されてから数年、発信がなくて心配していたので、とてもホッとした。応援してる、でも危険なことだけはやめて~!と、もはや親戚のおじさんのような気分。で、香港の、他の民主化運動のメンバーたちのことを調べたりしていたところ、この本のことを思い出し、引っ張り出してきて再読。

なんで日本って、若者がなにか新しいことをするときに、大人が応援しない、どころか冷笑したり、わざわざ邪魔したりするんだろう、というのは自分が子どもの頃からずっと思っていたことで、だからSEALDsや他国の学生運動家たちが出てきたとき、めっちゃ注目&応援していた。そしたら、香港でも少なからず同じ状況だったり、日本でデモに来ていた人は若者より年配の人のほうが多かったとか、あとバブル世代と若者の意識の格差などなど、意外と問題が共通していたりして興味深かった。

どう転んでも難しい舵取りを、各国の状況に合わせて戦略的に展開していく工夫や試行錯誤は読んでてハラハラするし、彼らの課題を見抜く洞察力もすごいし、香港や台湾の文化・歴史・背景も知れて良い。ただ、この頃は香港の中国化は2049年だとみんな思ってたんですよね…。

学生運動が東アジアで同時多発的に起こってから今年で10年。いつの時代も、若者といっしょに「あきらめない」をやっていきたい。

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