叶恭子お姉さまの自伝的語りおろし。
私の愛読書『トリオリズム』よりも先にこんな名著が出ていたとは!
小学校の遠足にはリンカーン・コンチネンタルで行き、吉兆の三段重がお弁当とか、自らも会社を経営し、政財界やハリウッド俳優との親交の話がてんこもり。華やかすぎます。これは誰のことかしら~と想像しながら読むのも楽しい。たとえばこの本に出てくるアメリカの不動産王D・Tって明らかにトランプですよね。
恭子さんの半生を読めるという超絶楽しい体験を前にして、もう何が嘘で何がほんとかってどうでもいいです。意味ないし。テレビではあんまり取り上げられないけど、恭子さんの中にあるビジネス、ユーモア、そしてギャンブルのセンスが行間からこんこんと湧き出ていて、それだけで読んで良かったというものです。
自分とはまったく関係のない世界の関係ない話、と思いがちだけど、実は自分を信じるということの実用書として、とってもためになると思う。