ディスカバー文庫の古典シリーズ、デザインも好きなんですけど、中身も好き。こちらは洪自誠・著、祐木亜子・訳の菜根譚。

偉人の思想や格言を書き留めたものじゃなくて、あくまで処世術っていうのがいい。つまり悟りを目指してるわけじゃない、フツーの庶民が社会で生きていくために必要な知恵を集めたものなんです。

こういう名言集みたいなのは、開いたその時々でピンとくる言葉が違いますよね。

話は飛びますが、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』で、日比麻音子アナウンサーが、「美術館に行くと必ず、気に入ったポストカードを3枚買うのをルールにしている」と話していて、私はこれを名言集でやってみようと思ったわけです。気に入った言葉を、3つ書き留めるのをルールにする。

今回の菜根譚からは、こちら!

○世の中の悪い慣習やしきたりに染まらない人は高潔である。しかし、世を捨てて高潔を気取るのは、単なるひねくれにすぎない。(62p)

○幸せも不幸も同じことと見なし、喜びも悲しみも忘れ去る。人生の達人は、こうした生き方ができる人のことである。(173p)

○この世は汚れてもいないし、苦しいことばかりが起きるわけではない。そうさせているのは、自分自身の心である。(176p)

なぜこの言葉が響いたのか。たぶんですね、外的要因であっさり崩れるようなハッピーライフをアップデートしなければならない段階に来ているから、だと思うんですね。つまり、どんな環境に置かれても、どんな邪魔が入っても、たとえそれが自分のせいじゃなくても、そんなもんに左右されずにハッピーでいられる心の修業を、私は今、しなければならないのであると。思い当たる節しかない。

菜根譚、これは今後も人生の節々で開く気がするので、つねに手元に置いておく。


 

 




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