泉鏡花の短編小説に、金井田英津子さんが画をつけた…画本っていえばいいのこれ?

主人公の「私」が、金沢の古い屋敷町の細道で出くわした、ちょっと不思議なできごと…ダメだ、ストーリーの説明できない、しても意味ない気がする(笑)。

しかし泉鏡花ってはじめて読んだけど、すげーな。何がすげーって、日本語がすげー(←語彙力…)。

だってさ、具体的に何のこと言ってるのかよくわかんない抽象的な言葉遣いなんだけど、だからこそ、こんなにイメージを喚起させる幻想的な文章って、現代の作家で見たことない。川上弘美さんがちょっと近いかな。これ何?私が書いてるのとホントにおなじ言語なの?日本語の底力っていうか、文字面とか発音まで含めて果汁500%の日本語を見せつけられた感じ。

そこに金井田さんの画、絵っていうより画の、乾いてるはずの紙に手を置いたら深い靄に触れたみたいに手のひらが湿りそうな迫力。いや~まだ新しい世界ってあるものですね。泉鏡花、がぜん興味出てきた。もっと読んでみよー。


 
●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)



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