(たぶん貧しい)山村に住むターヤとシャオヤには、両親がいません。おばあさんの手ひとつで育てられました。
で、この絵本、1ページ目でおばあさんが死にます。
残された二人の兄妹。おばあちゃんの通夜が明けるまでのお話。
いろいろ世話を焼きにきた村人たちがそれぞれ帰ってしまってから、たった一晩の間に、泣いてるだけだった子どもたちは、おばあちゃんとの思い出を慈しみ、整理し、誰に教わったわけでもなく自分たちのやり方で、弔うということをやってのけます。
大人が変にかまわずに、子どもに任せておいても、本人たちはきちんと悲しみ、立ち直ってゆくことを、本能みたいなとこで知っているのかも、と思う。


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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)

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