今週は映画の感想ウィークです。

よろしければお付き合いくださいm(_ _)m


パリが誇るヌードキャバレー・クレイジーホースの舞台裏に密着したドキュメンタリー。これが良かったんですよ~。とにかく女たちがキュートでセクシーでカッコイイ!!

衣装も照明も、ちゃんと彼女たちが美しく見えるように設計されていて、それでいて当の本人たちのダンスや歌が、あくまでうますぎないところがいい。ちゃんと人間っぽいんですよ。この場所で、このビジュアルで、たとえば、ホイットニーヒューストンみたいな超絶歌唱力で歌い上げられても、あるいは中国雑技団みたいに超人的なポーズを見せつけられても、そのパフォーマンスってなんか違う。クレイジーホースは、いかに人間を超えてくるか、じゃないんだよな~。

関係者のインタビューもところどころに挿入されていて、みんな「美」や「エロス」に関して一家言あるもんだから、話もおもしろいし。「エロスとは、身を委ねずに夢中にさせること。欲求不満と創造力がエロスを生み出すの」とか。あとリハーサル風景もあって、ダンサーたちがバンバン意見言う。私たちはお飾りじゃねーし、やらされてやってんじゃねーぞ、という気概が感じられて、さらにますますカッコイイ!しかも着替え部屋にもカメラが入っていく。乳首も下半身も、モザイク一切なしっていうところがまた、自信を感じる。

総じて好感なのは、女性を前面に出しつつも、神聖化するんじゃなくて、「人間としてのリスペクト」が感じられることだと思う。女は神さまになりたいわけじゃないんだよ。人間としてリスペクトされたいだけなのだ。その究極の理想型じゃないだろうか。とにかくカッコイイ!

…んだけど、最後のオーディションのシーンで「あれ?」ってなる。ある参加者が、明らかに、トランスジェンダーっていう理由で不採用。「バラエティ豊かな美」って言ってたのに。そうなると、ダンサーがほぼ白人っていうのもおかしいことに…。女たちがカッコイイのは嬉しいけど、画一的な美を更新していくのもまたカッコイイことだと私は思うよ。




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