西アフリカの細長ーい国・ガンビアの、小さな村ンジャウ。そこでアイサトという女性が、村にあふれるポリ袋を再利用して編み上げてサイフを作り、村の女性たちを巻き込んで、雇用の創出とゴミ問題の解決を叶えましたよ、というお話。


私がこれを読んで思ったのは、いかに多くの人が、ポリ袋を捨てるだけで拾わないか、ってことなのです。たぶんみんなもう言われなくてもわかってる、ポリ袋が土に還らない、家畜がエサを漁って間違えて食べて死んでしまう、そして蚊の温床になってマラリアが流行ることも。でも何もしないの、人間は!!


だって最後に年表ついてるんですけどね、アイサトさんがこの活動をはじめたのは、ポリ袋がガンビアで社会問題になってから28年後。28年ものあいだ、アイサトさんみたいな人が出てこんかったんかい!!いやいたのに知られてないだけかもしれんけど。


自分が生きてるこの環境に、良いか悪いかっつったら、良い方が良いに決まってる。なのに足もとのポリ袋を、誰も拾わないのですよね。それだけならまだしも、ポリ袋を拾う人をバカにするという。そこまでして拾いたくないのはなぜ?(笑)


だから次に私が知りたいのは、「なぜ人は環境にいいと知っててもやらないのか」ですね。環境問題と行動経済学を合わせたらどうなんだろう。もうそういう研究あるかな。


ちなみに私は海に行くと必ず小さなポリ袋を持っていって、プラゴミを拾って帰るんだけど、あまり言われていないことがある。それは、環境に良いとか以前に、ゴミ拾いすると自己肯定感が上がるってことです。いやこれホント!




 
●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)



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