アマプラで観たアメリカのドキュメンタリー番組。

こないだ、『キラースピーク』という殺人犯へのインタビュー番組を観て、事件や犯罪の背後に見えてくる人間の心理に興味が出ていた。

ジョーンズタウンというのは、ジム・ジョーンズが立ち上げたアメリカのカルト集団「人民寺院」のコミューンで、1970年代にガイアナに存在した。1978年に、子どもを含めた信者や幹部900人以上が集団自殺した事件は、私でも知ってる。

結成当初は、社会正義とか差別反対、弱者救済を掲げていた。人民寺院では全ての人種に同じ機会が与えられ、白人も黒人もアジア人も養子に迎え、慈善事業をし…後世に語り継がれる姿とまったく違うやん!!

ところが規模が大きくなってくるにつれて、差別反対といいながら幹部は白人女性だけ(しかも教祖ジムと愛人関係の)、やらせのヒーリング・サービス、会計不正、薬物中毒と、だ~んだん怪しくなってくる。

やがて薬物中毒のジムに代わって、幹部の女性たちが実権を握るようになり、時を同じくして元信者や信者の家族からの告発、マスコミからの批判によって孤立を深めていき、その結果が集団自殺。

これもまた、落とし穴にハマってしまうパターンのサンプルとして興味深い。私の観察では、こういう事件に発展してしまう場合、以下のような人がいると思う。

①手っ取り早く「いいね!」を得るために社会正義を掲げる、自己承認欲求つよすぎる人(←で、たまたまこの人がカリスマを持っている場合がヤバイ)
②大義のためと言い訳をして、自分が傷ついていることや、おかしいと思うことにフタをする人
③自分がやってきたことが間違っていたと認めたくないあまり、周りを拒絶して引き返せなくなってしまう人
④過去に社会に否定されるようなつらい経験をした人
そして⑤自分の決断の責任を取りたくない人。

ちなみに子どもだけは別。子どもたちは完全に被害者だと思う。

こういうの、個人的にもっと研究して相関図にしておこうかな。自分がそうならないために。


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