内田莉沙子さん・再話、佐々木マキさん・画の絵本。


ポーランドの民話を平易な日本語にしたものなんだけど、外国の絵本の楽しみは、その国の善悪とか道徳観がにじみ出ているところなんですよね。


この民話では、牧場の草の中に、ヒバリの夫婦が巣を作り、卵を産むところからはじまります。その下をちょうどモグラが掘るもんだから、ヒバリはオオカミに頼んでモグラを退治しようとするわけです。オオカミは交換条件を出すんだけど、それをやってもやっても、オオカミがモグラを退治してくれないんですよ。さて困った。


ハイ、ここまでのあらすじを読んで、この物語、どういうふうに終わると思います?たぶん、大方の人が予想を外すと思います。最後の3行を読んだとき、「え~!これでいいの!?」って驚愕しましたもん。めでたしめでたしふうに終わってるけど、そうか?っていう(笑)。


ポーランドの子どもたちは、この物語を読んで何を思い、誰に共感するのだろうか。タイトルからしてオオカミ?

 

 


 
●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)


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