花房観音さんの官能短編小説集。

私にとって花房さんといえば、KBSラジオの番組『角田龍平の蛤御門のヘン』に出てる、よどみないサバサバしたトークが超おもしろい人、という印象なんですが、本業は小説家なのですよね。今回、やっと小説、手に取りました!

官能小説っていうジャンルは、はじめてちゃんと読んだかもしれない。あやしい京都を舞台に出会う人びと、お約束のようにエロシーンが挿入されて、それでいてオチもちゃんと用意されていて、こういうふうにまとめるのか~とふむふむ読む。様式美っていうのがあるジャンルなのでしょうね。

でもエロって不思議だ、こんなに詳しく詳しくあれを描写されると逆にエロくない…。で、私がいちばんエロいと思ったのは、結局セックスしそうでしない『指人形』(笑)。これよかった!

ところで京都在住っていうのは、物書きにとって何というアドバンテージだろうか。街角あたりの情報量(=ネタ)の多さでいったら、京都に敵う街ってある?東京ぐらいか?私なんか中京工業地帯の、とくに取り上げることなんかない町で育ってるもんだから、こんな場所を舞台にして何を書けと?っていう感じがなきにしも…。

そしてもう一つ、官能小説を読んでうすうす思っていたことが。官能小説っていうのは、主な読者層がおっさんだと思うんだけど、こういう記号的な「エロ」、実は、主な読者層が女子のはずのBLにもよく出てくるのです。なんで?おっさんと腐女子の類似性とは。ちょっとネットで検索してみたら、指摘してる人が見つからなかったので、もしいないなら私が研究していかねば、と思ったことでした。

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