ミステリー作家・七尾与史さんの小説。

先日、私の好きな浜松に行ったとき、谷島屋さんに寄りまして。浜松が舞台で、しかも浜松出身の作家さんということで、ノスタルジックホラーのジュブナイル小説って未開拓のジャンルなんですけど、旅の思い出に買ってみました。

主人公の哲太たちは、地元の有名な心霊スポット・旧本坂トンネルで発生した連続児童失踪事件の謎を追う!という話。

時代設定が1980年代なので、85年生まれの私には、ゲームセンターのラインナップがひとつ前の時代で、前半は若干置いていかれ感があったけど、旧本坂トンネル、浜名湖、三ヶ日(作品内では三ヶ目になってる、笑)とか知ってる地名が出てくるのでわくわく。

で、中盤以降、知ってる地名に、本当にあったのかもしれない事件とかが織り込まれてくるもんだから、読み終わったあと、どこまで史実にあるものなのか調べるところまでがフィクションの楽しみ。ネタバレになるから言わないけど、絶妙な感じで近くにそういう史跡があったりして、なるほどこういうところから物語を立ち上げてゆくのかな~、と小説家の頭の中を覗いてるようでおもしろかった。

あとひとつ、個人的に惜しいな~と思ったのは、主人公の子どもたちがみんな標準語なこと。もっと遠州弁しゃべっててもよかったのでは…と思う。遠州弁かわいくないですか?私は三河出身なので、勝手に親近感があるのです。

 

 



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