林真理子先生の短編集。「美華」と書いてミーハー、と読ませるらしい。ミーハーとは、すぐ流行に飛びつく軽佻浮薄な人、行為。ひとときの熱に永遠を夢見ずにはいられない、たくさんのミーハー女子たちが出てきます。
で、この短編集がおもしろいのは、ミーハー女子といっても現代だけでなく、各時代にまたがっているところ。近くはジュリーや竹の子族の時代から、古くは大正、明治、江戸、平安、さらに神代まで！林先生、幅広すぎ！！さらに各短編の最後に、時代の流行の解説がついてて、これもよかった。
林先生の作品なかでは地味なほうかもしれないんだけど、昔の写真集とか資料を見て、当時の風俗をいろいろ想像するのがめっぽう好きな私には、本当にこういう人がいて、こういうことがあったのかもな～とワクワクしながら読みました。
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