★今週はBLじゃないふつうのマンガ強化ウィークです。マンガの読書記録が溜まりに溜まってるんで、今週はマンガだけを紹介し続けたく…気が向いたらお付き合いください…m(_ _)m★


カトーコーキさんのコミックエッセイ。


カトーさんは福島県南相馬市出身。東日本大震災に直撃され、家も仕事もあきらめて、生きるか死ぬかで避難。北海道に落ち着いて生活を取り戻していくも、支援金をもらっている立場で楽しく生きてはいけないのではないかという自責の念にかられ、そこへ幼少期から続いた父親からの精神的虐待が重なってうつ病を発症。でもやさしい人たちやカウンセラーの先生との出会いによって、震災と幼少期のトラウマをなんとか乗り切って自立していく…という一連の心の動きを、ものすごくしっかりと見つめて丁寧にマンガにされていて、これを描かねばならなかったカトーさんの衝動というか熱量というか、すごかった。


でも、天災よりも私が怖いと思ったのは人災。福島第一原発が爆発したとき、「それは誤報です」という町内放送が流れたという。で、当然、あとから事実だったということがわかって、カトーさんは即避難を決行。もしあれがもっとひどいことになっていて、逃げ遅れてたらどうするつもりだったんだろう。そのときの被災者の人たちの気持ちを想像すると、何とも言葉が見つからない。


自分の友人がいつか、何かの被災者になったとき、これを読み返して何ができるか考えるよすがにしたい。

 

 

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