最近どこを見渡しても、何かのために何かをする、というか何か得することがないと動かない、っていう人がたくさんいて、人生の8割が無意味なことでできている私には非常に生きにくい世の中になったと思う。
このマンガには、売上とか給料じゃなくて、ただ好きだから本売ってる、読んでる、買いに来る、という人がたくさん出てきて、うれしかった。
損得じゃなくて、「ただ好きだからやってまーす」っていうところに、余地っていうか隙間っていうか、そういうのが生まれると思う。それで、この隙間で人間がしでかすことのおもしろさったらないですよね。文化ってそうやって続いてきたんだろうな。
だけどこの隙間に、あんまり便利すぎるものが入ると、味気なくなるってのも現実だしな~。私はひとりでもちっちゃく抵抗しつづけて、隙間人生を生きていこうと、そんなことを思った本でした。