木村裕一・作、あべ弘士・絵の絵本。この独特の画風、めっちゃ有名ですよね。いろんなところで見かけたことあるけど、ちゃんと読んだのは初めてでした。


ストーリーは、ある嵐の夜、雨風をよけるために一匹のヤギと一匹のオオカミがおなじ廃屋の小屋にやってくるんです。ところが外は真っ暗、雨に濡れて風邪をひいてるので嗅覚もきかない。いわゆる緊急事態の下で、お互いの属性が一切わからないんです。たまに雷が光ったり、ちょっと体が触れたりしてヒヤっとするんだけど、そのとき基本的には、二匹はお互いを励まし合ってるんですよね。属性をすべて取り上げられた後に残るものは…と考えてしまった。


と、こうなると最後、どうなるのか気になりますよね。嵐が止んだあとの二人の最後、これはぜひ読んで確かめてください。


 

 


 

 

●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)


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