『キリクと魔女』

2003年公開、フランスのアニメ映画。

舞台はアフリカ。人間を食うという魔女に支配された村で、あるときキリクという超ちっちゃいけど足がめっちゃ速い赤ちゃんが…ひとりで勝手に生まれる（ここからして衝撃！！）。余りにも当たり前みたいな感じで話が進むから、アフリカの、そういう昔話か何かがあるんだろうか。

実は再鑑賞で、これはじめて観たとき衝撃的でしたね～、日本のアニメでは見たことない色彩と、キャラたちの動き。民話か童話のような定型を使って、アホで単純な村人たち、固定概念のないキリクの自由な知性、そして聡明な母親、みんながほんとにイキイキしている！！魔女の最後に至っては、さっすがフランス映画、といいたくなるような展開に。日本人が作ってああいうふうにはならなそう。

と、まあとにかく、何かっちゃあ歌って踊ってウィウィ～ってなもんで、音楽も素敵だし、大人が観ても、もちろん子どもといっしょに観ても楽しい、名作と思う。