中川駿監督の短編映画。
舞台はとある高校の教室。英語の自習時間に、急にLGBTについての特別授業が行われた。ところが、他の教室ではそんな特別授業は行われておらず、「このクラスにいるのでは?」という噂で持ちきりに…。
性的な話題の対象にされたら逃げられない、息の詰まるような学校の独特の雰囲気が本当によく再現されてて、思い出して「うげぇ」ってなったと同時に、集団の性質って私が高校生だった頃からなんも変わってない…と暗澹となった。
先生たちの、友達の、「よかれと思って」が悪い方にかけ違っていって、かなり悲惨な結末に…。これ、問題の本質は、セクシュアリティについて話すとき、LGBTだけのことを切り取ってしまうことではないかと思う。全員を含めてほしい。誰かだけを特別にしないで! でも、段階ってものがあるから、まだそこまでやるには早いかもしれないけど、いつかLGBTという呼び分けをする必要もなくなって、人のセクシュアリティについて詮索することがそもそも下品なんだよっていう教育になっていってほしい。
それにしても役者陣の演技、素晴らしかった。私は演技っぽい演技が苦手なんだけど、そういう瞬間が、一秒もなかった。そしてカランコエの花の使い方も最高だった。
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