1982年制作のイギリス・インド合作映画で、インド独立の父・ガンジーの生涯に迫る。


弁護士として南アフリカで差別と闘い、帰国したら独立運動の旗振り役を期待され、無抵抗・非暴力の運動を貫いてインドを独立に導き、そして暗殺されるまでを3時間強かけて描きまくり。


「『目には目を』では世界を盲目にするだけだ」

「独立は熟れたリンゴのように落ちてくる」

「英国人が帰るときは、友人として見送りたい」

「貧困は最悪の暴力」

「暴力を持ったことは、西洋の不幸である」

「幸福は労働と仕事に対する誇りからくる」

名言頻出!


しかし共通の敵(イギリス)がいる間は協力するのに、それを失った途端にあっという間に内輪もめ(ヒンドゥー教×イスラム教)するという、この人類共通のよくある残念なパターンを、ガンジーでさえも止められなかったのが何とも言えない。人間って、むしろいつも敵対する相手を求めているのかとすら思えてきて、愕然としてしまう。


ただひとつ、ラストシーンに響くガンジーのセリフ「暴力で支配する者は、いつか必ず滅びるのだ」。あ、もしかして人間の意図なんてガンジス河のほんの一滴で、そんなもん余裕で飲み込んでいる大きな真理があるのかも、というのは…私は希望だと思った。


ベン・キングスレー扮するガンジーが衝撃的に似てて、あの独特の座り方、歩き方、笑い方までそっくりで爆笑。ガンジー、伝記を読むとけっこうユーモアのある人だったんですよねぇ。

 

 



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