今日マチ子さんの戦争マンガ。


舞台は太平洋戦争中の沖縄。武装もしてない民間人がふつうに暮らす場所で地上戦が行われ、学校に通う年齢の少女たちも容赦なく看護隊としてかり出されていた。で、もちろん同級生がバンバン死んでいく。主人公のサンは、過酷な現実から自分を守るように、空想で自分を包み込む。だけど自分を守るにはあまりにもやわい防御壁は、現実にどんどん浸食されていき…。


かわいい絵柄のなかに、目を背けたくなる描写がちょいちょい出てきて絶句する。そしてなんだろう、ふつうの善良な人が「お国のために」というセリフをいとも簡単に言うんだけど、それって2022年に生きるふつうの善良な人が「戦争はよくない」というセリフをいとも簡単に言うことと似ているような気がして、自分がそんな人間かもしれないのか…とまたゾッとした。


「でも戦争だったから」って最後にある人がしれっというんだけど、それって「でも国に言われただけだから自分には責任がない」ってことでしょ。私はあのセリフだけは絶対に言わない生き方をしたいよ~。そして、それって超しんどそうだよ~。


 

 



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