ハンス・ウィルヘルム・作、久山太市・訳の絵本。


主人公の「ぼく」は、犬のエスターがとっても大好き。なので、毎日毎日、大好きだと伝えていた。家族は伝えなかった。好きじゃないわけじゃなく、好きってことが言わなくてもわかると思っていたらしい。


そして犬はたいてい、人間よりも早く死ぬ。毎日大好きと伝えていた「ぼく」はずいぶん落ち着いていて、「ぼく」の対応が素晴らしかった。となりの犬に子どもがうまれたときの対応、そして来るべき未来に出会う動物たちへの約束。


アメリカの絵本だけど、子どもの「ぼく」はぜんぜん泣かないし、怒りもしないし、かといって感情を押し殺しているわけでもなく、自然体でものすごく情緒が落ち着いていて、それでいて愛情深い。私の苦手なアメリカの極端なところがまったく感じられなくて、とても気に入った。


 

 


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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)




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