ノルウェーの絵本作家、ハアコン・ビョルクリット作、掛川恭子訳の絵本。


ガズラーっていうのはいつも腹ペコ、大食いすぎる猫です。このガズラー、腹ペコすぎて飼い主の夫婦を、ブタを、煙突掃除のおじさんを、どんどんどんどん食べてしまいます。


……これ、どう収束すんの? と気になって読み進めると、いちおうハッピーエンドみたいなんだけど、そっちのハッピーエンドなんだ!? という肩透かし感。なのに、ガズラーがそもそも人を食べ始めた理由というのが、飼い主の夫婦に捨てられそうになったからなので、たしかに人を食うのは困るが、じゃあガズラーはどうすればよかったのか。


みんな仲良し予定調和~♪ というきれいな(そして乱暴な)終わり方にしないところがノルウェー…なのかはわからないが、この収まりどころが悪い感じ、嫌いじゃない。

 

 


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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)



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